ブラッド・オブ・ザ・サン、クラシック・ハード・ロック『恍惚の翼』5月22日発売

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トラディショナルな1970年代クラシック・ハード・ロック、ヴィンテージ・サウンドを聴かせてくれるアメリカン・バンド、ブラッド・オブ・ザ・サンの通算4枚目のアルバム『恍惚の翼』が5月22日にリリースとなる。

◆『恍惚の翼』画像

図太いグルーブと心地よいオーバードライブのギターサウンド、そこにハモンドがレスリーでぐるぐる回りながら唸りを上げるリフ・オリエンテッドなサウンドが何より心地よい。トラディショナルなレガシーサウンドではあるものの、今や逆にこのようなサウンドを聞かせてくれるバンドが、他にどれだけいることだろう。巷のEDMのビートに慣れきってしまった耳には、まるでリハビリのように身体の中に染み込んでいく安心の心地よさがある。サウンドの構成はディープ・パープルに近いところがあるが、ブリティッシュな骨格に程よいアメリカンなテイストが乗っている点が、また気持ちの良いところ。ブギとまではいかないが、ちょっと埃っぽいニュアンスもツボにはまるところだ。

2002年、ドラマーのヘンリー・ヴァスケズ(SAINT VITUS, ARCHIE BUNKER)とキーボーディスト、デイヴ・グライダー(STORM AT SUNRISE)によって結成されたブラッド・オブ・ザ・サンは、初期ラインナップにはマーク・ザマロン(Vo)、ミグエル・ヴェリズ(B)、ジェイ・ベンフィールド(G)、リッチ・クリストファー(G)の6人が集結、1st『Blood Of The Sun』を2004年にリリースした。2007年には2nd『In Blood We Rock』を発売、2人のギターには新たにリチャード・ハーレーとタイ・トンプキンズを迎え、ヘンリー・ヴァスケズはヴォーカルを担当した。2008年には3rd『Death Ride』を発表。ヴォーカルにはテッド・ニュージェントやMSGでの活動で知られるデレク・セント・ホルムズをヴォーカルに据え、話題となったところだ。ギタリストにはエリック・シュミッド、マイク・ドティーを迎え、新たな編成となった。アメリカン・サーキットに加え、2007年からは3年連続でヨーロッパをくまなくツアーで廻り、その認知度を徐々に高めてきている。

そしてこれまでの活動とツアーでの経験を活かした4年振りとなる最新作が『恍惚の翼』である。ここではさらなる人事異動が行われており、ヴォーカルにはPOINT BLANKのジョン・オダニエルが、ギターには同じくPOINT BLANKからラスティ・バーンズが参画。もう一人のギターにはSTONE AXE、MOS GENERATORのトニー・リードが新たに参加、彼はベースも担当している。ゲストにはドゥーム・メタル・バンド、SAINTVITUSのシンガー、スコット・ワインリッチが参加しているのも話題だ。そして再録された日本用ボーナス・トラックのヴォーカルにはデレク・セント・ホルムズが起用されている。

ブラッド・オブ・ザ・サン『恍惚の翼/Burning On The Wings Of Desire』
2013年5月22日発売
BKMA-1010 2,500 円(税込)
1.Let It Roll
2.Burning On The Wings Of Desire
3.Can' t Stop My Heart
4.Brings Me Down
5.Rock Your Station
6.Good Feeling
7.The Snitch
8.Good And Evil
9.Instrumental Jam*
10.Can' t Stop My Heart*
11.Rock Your Station*
* 日本盤ボーナス・トラック
T-10 & 11 vocal by Derek St. Holmes
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