ゆず、スペシャル番組のWOWOW無料放送に先駆けインタビューを公開

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ゆずの最新アリーナツアーより地元・横浜公演が3月10日(日)夜 9:00~WOWOWにて放送されるのに先駆けて、ゆずの15年間の「これまで」と新たな「ここから」に迫るスペシャル番組の無料放送が行われることは先日お知らせしたが、このインタビューの一部が到着している。番組より早く二人の思いが読める大チャンス。これを以下に紹介しておこう。

◆ゆず 画像

──“ゆず”れないものは?

岩沢厚治(以下、岩沢):晩酌かな。どんなに忙しくても、明日が早くても譲れません。

北川悠仁(以下、北川):岩沢さんの場合、晩酌にしては、お酒の量が人よりちょっと多いよね。自分が誰だかわからなくなっちゃうほど飲んでいる時もある(笑)。

岩沢:まぁ、そうですね(笑)とはいえ、最近はツアー中ということもあって、非常に健康的に過ごしていますよ。

北川:僕はやっぱり食事かな。どんなに忙しくても、なるべく温かいものやおいしいものを食べたいと思っちゃいますね。

岩沢:北川さんの食へのこだわりは半端じゃないですもんね。以前キャンペーン中に、時間がなくて福岡の空港でカレーを食べた時があるんですが、「空港でご飯は寂しいよ・・・」と言っていましたよね(笑)

──ゆずの転機はいつでしたか?

岩沢:うーん、いっぱいありますが・・・僕らはデビュー当時、横浜での路上ライブと新宿・ミロードでの街頭ラジオを交互にやっていたんです。それぞれにファンが付いていたんですが、段々そのファンがどちらにも行き来してくれるようになったんですが、これがファンが出来た!と実感した時でしたね。

北川:僕もいっぱいあるけど・・・10周年を迎えたことが大きかったですね。傍から見るとアリーナツアーなど大きなこともさせて頂けて、ゆずはうまくいっているように見えたと思うです。でも、ふと立ち止まったときに、色々なことがマンネリ化していたり、ルーティーン化しているように思えて、僕自身がすごく行き詰っちゃったんです。だからこそ、これまでのやり方を壊して、新たなことに挑戦するようにしました。ここ、SAKURAスタジオも10周年の時から使い始めました。そこから本当の意味で自立してスタート出来たような気がするので、このスタジオも大きな転機ですね。

──ギターの奏法で重要視していることは?

北川:僕らはギターは伴奏がメインなので“歌う”ためのギターなんですよね。

岩沢:ライブで歌いながら弾くとなるとどうなるか考えながらレコーディングをしています。

北川:なので、歌いながら弾けないことはしないですね。歌ありきのギターなんです。

──人生で忘れられないことは何ですか?

岩沢:やまほどありますね・・・。

北川:“ゆず”史の中で言うと・・・最初にもらったファンレターがすごく嬉しかったですね。路上ライブを始めた頃はほとんどお客さんがいなくて、1年くらい経ってやっと2人組の女の子が聴きに来てくれるようになったんです。彼女たちが「また来週もくるよ~」と言ってくれたのですが、その2人は次の週に来れなくなってしまって。でも、いつもの場所の壁に彼女たちからの手紙が貼ってあって、「今日は行けないけど、いつかテープを作って下さい!」と書いてあったんです。それがすごく嬉しかったですね。そして、それがきっかけで、僕らはテープを作りました。そしたら、次の週に偶然、今の事務所の社長が僕らのライブの前を通りかかって、テープが欲しいと言われたので、その作りたてのテープを渡したんです!

岩沢:そのテープがあったらからこそ!僕らはここにいるんですよね。

北川:あの手紙がなければ、今の“ゆず”はなかったと言っても過言ではないでしょう。

──作詞・作曲の方法で変化してきたことは?

北川:最初の頃に戻った感じがします。色々なやり方を試してはみましたが・・・やはりなんてことない時に浮かんでくる歌詞とメロディーで常に曲を作っています。電車に乗っている時だったり喫茶店に入った時だったり・・何気ない生活の中から生まれるものが沢山あるんですよね。

──ファンがいてくれて「良かった」と思う瞬間は?

岩沢:全てにおいてですよね。いてくれてありがとうというか、いてくれないと困りますよね。

北川:今回のツアー中に僕は大阪でインフルエンザになってしまったんですが・・・。大阪公演最終日に発症してしまって、ライブの途中、声が出なくなってしまったんです。今まで声が枯れてしまうことはあっても、歌えなくなる程声が出なくなってしまうことはなくて・・・怖くて震えてしまいました。その時、すごく迷ったのですが、ライブ中、お客さんに「実は風邪をひいちゃって・・・本当に申し訳ない」と正直に言ったんです。そしたら、皆さんすごく大きな声で僕と一緒に歌ってくれて・・・僕らはファンの皆さんに支えてもらっていることを感じました。その後にも沢山メッセージを頂いて。へばってしまった時に改めてファンの皆さんの存在がなんて有難いものなんだろうと感じました。

岩沢:福井公演が延期になっても、一切ブーイングがなかったんですよね。

北川:そんなファン皆さんのありがたさを改めて感じたツアーでしたね。

──「REASON」という楽曲が生まれた理由は?

北川:元々この曲は、東京ドーム公演後にお休みを頂いて、その時に作りました。僕がラニング中にふっと浮かんで来て、家に帰ってすぐに曲の原型を作りました。去年は、僕らのデビュー15周年の節目の年で、ここからどう新たなスタートを切っていこうかと考えていたんです。僕は、今までのことを大切にしつつ、更に踏み出して行きながら、新しいものを作っていきたいなと思って。そのためには、僕が1人でこの曲を作るのではなく、2人で作った方が良いかなと思ったんです。なので、2人で作りました。作っている時は、こんな新しい曲がリスナーにどう届くのかと少し不安だったんですが、ファンの皆さんのリアクションがすごく良くて驚きましたね。ファンの皆さんにはきちんと届いたんだと思います。

──「イロトリドリ」の制作で大切にしたものは?

北川:「REASON」とは全く違うものにしたかったんです。ゆずというグループの持ち味というか、面白さ・遊び心・ノリを大事にして作ろうと思いました。15・6年間で積み上がってしまった当たり前のことを全部ぶっ壊して、1stフルアルバム『ゆず一家』のレコーディングの時のように、みんなでわーっと盛り上がりながら作っていく、初期衝動というか勢いで乗り越えていっちゃうような・・・ここ最近やっていなかったやり方を「イロトリドリ」で出来ましたね。

岩沢:僕はちょうどテンポが落ちる部分を制作する時に立ち会ったんですが、計算しているのではなく・・・。

北川:「REASON」とは逆だよね。REASONは緻密で・・・。

岩沢:これは目分量ですよね(笑)

北川:こっちの方がおいしそうだよね!というよな勢いで。

岩沢:そんな感じで、楽しい方に楽しい方に作っていった感じですね。

──今、音楽で伝えたいことは?

北川:うーん・・・“震災”がすごく大きかった気がします。こんな時に音楽なんてやっている場合か?音楽なんて何が出来るんだ?とすごく思いました。でも、音楽があって良かったと僕らも思ったし、沢山の人にその想いを届けることも出来ました。音楽だからこそ伝えられるメッセージもありますし。自分が好きな音楽ってなんだろう?どんな音楽を奏でて居る時にお客さんと感じ合えるのだろう・・・と、僕らが目指すことがすごくわかりやすくなった気がしますね。

岩沢:確かに震災以降、日本はすごく変わった気がしますね。こんな歌歌ったら不謹慎ではないか?というような音楽に対する問いがあって。その時もちょうど福井公演が延期になったりして・・・。色々考えることがありましたが、実際に東北の地に行って、多くの方に「自粛なんてしないでください!」と言って頂きました。我々は出来ることをやります!という意思の元、ここまで走って来た気がします。震災が僕らにとっての新しいスタート地点だった気がしますね。音楽とはなんだ?と考えた時に、スタジオで作っただけではなく、聴く人がいて初めて、その音楽成り立つんだということを実感しました。一人よがりじゃいけなくて、誰かに聞いてもらって、誰かと響き合って初めて成り立つものなんだと改めて思いました。

【番組情報】
『ゆず WOWOWスペシャル YUZU YOU ~みんなと、どこまでも~』
放送日:2013年3月2日(土)夜6:30~ WOWOWで無料放送

『ゆず アリーナツアー 2012-13 YUZU YOU ~みんなと、どこまでも~ at 横浜アリーナ』
収録日:2013年2月17日
収録場所:神奈川 横浜アリーナ
放送日:2013年3月10日(日)夜 9:00~ WOWOWで放送

◆ゆず オフィシャルサイト
◆WOWOW ゆず スペシャルサイト
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