Nord、Nord Electro 4にセミ・ウェイテッド・ウォーターフォール鍵盤73キー・モデル「Nord Electro 4 SW73」登場、ついにシリーズ完成

2013.2.21 20:58

コルグ・KID（KORG Import Division）は、取扱いブランドNord より、パフォーマンス・キーボード「Nord Electro 4 SW73」を2月1日より発売した。

「Nord Electro 4」は、数々の賞を受賞した「Nord Electro 3」シリーズのすべてを受け継ぎ、さらに「Nord C2D」のトーンホイール・エンジン、122ロータリー・スピーカー・シミュレーション、USB-MIDI機能を搭載したシリーズ。今回、セミ・ウェイテッド・ウォーターフォール鍵盤73キー・モデル「Nord Electro 4 SW73」が登場したことで、既発売のフィジカル・ドローバーをプラスした「Nord Electro 4D」（252,000円）、11kgの超軽量で持ち運べるハンマー・アクション・ポータブル・キーボード「Nord Electro 4 HP」（336,000円）とあわせ用途に合わせた3モデルがラインナップされることとなった。

「Nord Electro 4 SW73」のキーボードは、「Nord Electro 4D」と同様、セミ・ウェイテッドのオルガン・タイプのキーボード。オルガン・キーボードにふさわしいウォーター・フォール型キーボードは、オルガン特有の歯切れよい演奏やシンセ的な演奏に最適。しかもセミ・ウェイテッド・タイプなのでピアノ系サウンドの演奏にも最適だ。キー・レンジはF－F（「Nord Electro 4D」は61鍵でキー・レンジはC－C）。

その他特徴の多くはシリーズ共通だ。オルガン最高機種「Nord C2D」で採用したB3トーンホイール・シミュレーションを搭載。再設計されたキー・クリック・シミュレーションや、ビンテージ122ユニットをベースとし、新しくなったオーバードライブを内蔵したロータリー・スピーカー・シミュレーションを実現している。パーカッション・モデルは、レガート奏法に近い演奏時でのパーカッション・レベルのコントロールがしやすいように精度が向上。もちろん、B3サウンドに欠かせないビブラート/コーラスもビビッドに、忠実に再現。そしてB3モデルと並ぶ強烈なインパクトを放つFarfisa、Voxモデルも、オリジナルそのままに再現する。

また、スプリット演奏はもちろんのこと、外部MIDIキーボードを接続すればコンパクトな二段鍵盤オルガンとして演奏することも可能。もちろん、オルガン演奏に欠かせないスウェル・ペダル端子やローター・スピード端子も装備する。

厳選されたサウンドを多数内蔵したピアノ・セクションも魅力の1つ。Nordピアノ・ライブラリーから厳選されたグランド、アップライト、エレクトリック・ピアノ、クラビやハープシコードといったサウンドを豊富に内蔵。どのサウンドも最先端のサンプリング・テクノロジーを駆使し、オリジナル楽器のキャラクターやあらゆるニュアンスを逃さずキャプチャー。最新のグランド・ピアノからチューニングをやや外した、バーにあるようなアップライト・ピアノまで魅力的なサウンドが満載だ。このNordピアノ・ライブラリーのメモリー容量は、「4D」には185MB、「SW73」と「HP」にはElectro 3シリーズの倍の380MBを搭載。「SW73」と「HP」にはさらにさまざまな演奏スタイルに合わせてキーボードのタッチ・レスポンスをセレクト可能なダイナミック・レスポンス・カーブを4種類内蔵している。

Nordピアノ・ライブラリーのサウンドは、付属DVDに収録されているほか、最新サウンドはNordウェブサイトのNordピアノ・ライブラリー・ページからダウンロード可能。サウンド入れ替えも、Mac/Win用のNordサウンド・マネージャーを使用してドラッグ＆ドロップで簡単に行える。また、レガート奏法時に最適なロング・リリース機能や、グランド/アップライト・ピアノにさらなる豊かな響きをプラスする、ストリング・レゾナンス機能も内蔵する。

さらにNordサンプル・ライブラリーとサンプル・エディターに対応。独占ライセンスを取得したMellotronやChemberlinサウンドをはじめ、世界の先端を行くサンプル・プロデューサー達による豊富なサウンドを使用できるほか、Nordサンプル・ライブラリーには1,000種類以上のサウンドが収蔵されている。Nordサンプル・ライブラリーは定期的に拡充され、しかもすべて無償でダウンロード可能だ。

また、付属のNordサンプル・エディターを使用すれば、あらゆるサウンドをNord Electro 4シリーズで使用可能。サンプル・エディターは、WAVファイルを使用し、さまざまな編集ツールでサウンドを自由に加工することができる。「Nord Electro 4D」のサンプル・メモリー容量は68MB、「SW73」と「HP」では128MB。Clavia 独自のロスレス圧縮アルゴリズムの採用により、通常のリニア・サンプルの約1/3のファイル容量に圧縮することができる。