エアロスミス、新曲は初期エアロを彷彿とさせる野獣系ロックンロール
11年ぶりとなるエアロスミスのオリジナル・アルバム『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション』発売へ向け、カウントダウンされる中、1stシングル「レジェンダリー・チャイルド」に続いて、2ndシングル「ラヴァー・アロット」のラジオO.AとSoundCloud試聴が解禁となった。
◆「ラヴァー・アロット」試聴
絡みつくようなこのリフとスティーブン・タイラーの咆哮こそ、一聴して1970年代の若かりしエアロスミスを彷彿させる攻撃的な野獣系ロックンロールだ。作詞・作曲にはメンバー5人全員の名がクレジットされており、おまけにドラムスのジョーイ・クレイマーの息子ジェシー・クレイマーも名を連ねている。エアロスミスが、メンバー全員で1つの曲を書くことは極めて珍しく、シングル作品では結成以来初のことでもある。
メンバーの不仲説、果てはバンドの深刻な解散危機にまで及んだ2年前の状況からの復活劇は、まさに雨降って地固まるがごとく、バンドの再結束を証明するかのサウンドを生み出してくれた。プロデュースを担当したのはジャック・ダグラス。かの大ヒット・アルバム『闇夜のヘヴィ・ロック』『ロックス』なども手掛けた重鎮であり、まさにバンドの第一黄金期を作った人物でもある。
なおタイトルの「ラヴァー・アロット(Lover Alot)」は、元々は「ラヴ・ハー・ア・ロット」(Love Her A Lot=彼女のことをめちゃくちゃ愛してる)だったそうだが、スティーヴン・タイラーが、同じ響きでよりクールに見えるこの表記を生み出したそうだ。
「ラヴァー・アロット」は9月12日にiTunes、mora、レコチョクなどで配信がスタートとなるが、10月には3rdシングル「ワット・グッド・ハヴ・ビーン・ラヴ」が発売となる。この作品はパワー・バラードで、「ミス・ア・シング」級の感動をもたらす出来だとか。
全世界待望のアルバム『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション』は11月7日に発売となる。ちなみにアルバム発売前に3枚のシングル曲が発表されるのは今回が初のことで、まして2ヵ月連続のシングル・リリースも40年にも及ぶキャリア史上初のこととなる。
『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション』
2012年11月7日発売予定
◆エアロスミス・オフィシャルサイト
この記事の関連情報
エアロスミスのピンズカプセルトイ、『THE ARTIST COLLECTION』の第4弾として登場
エアロスミスのトム・ハミルトン「別のシンガーとツアーを続行するのは想像できない」
ブライアン・メイ、エアロスミスのツアー引退に涙
エアロスミス、ツアー活動から引退。フェアウェル・ツアーは中止に
スティーヴン・タイラー、ブラック・クロウズのロンドン公演にサプライズ出演
スラッシュ、ブライアン・ジョンソンとスティーヴン・タイラーとのコラボが実現した経緯を語る
スティーヴン・タイラー父娘、スリップノットのアルバムで心を通わす
ジョー・ペリー、70年代後半にエアロスミスを脱退したのはヴァン・ヘイレンも一因
エアロスミス、フェアウェル・ツアーの全日程を延期