トーキングブンブン、「“彼のところに戻りたい“っていう気持ちと”と“次、行くでしょ”っていう気持ちを半々ぐらいの割合で歌っています」
彼女をサポートするアキバ系ライヴアイドルたちを従え、キュートな衣装とトレードマークのダンボールメガネで元気よく登場したトーキングブンブン。まずは真夏の太陽の下にピッタリのアッパーなサマーチューン「妄想夏少女ブンブン」を歌い、「あらためてデビューですが、みなさん、よろしくお願いします!」と笑顔で挨拶。
プロデューサーのtatsuo(ゴールデンボンバーのサウンドプロデューサー)から“トーキングブンブン”というアーティスト名を提案されたときのことに触れ、「最初は“イヤです”と言いました(笑)。でも、インパクトがあって元気な感じがするからいいかなと思って」と正直発言も。そして「立った者勝ちでしょ? 立っちゃえ!」と集まったファンを煽り、失恋した女子のココロを代弁するデビュー曲「バイバイと手を振る私には涙の跡」を披露した。
この夏はお台場でのアイドルフェスやベトナムのホイアンで行なわれるフェスにも出演と大忙しのトーキングブンブン。彼女の正体(?)に迫るべく、イベント終了後、インタビューを行なった。
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――トーキングブンブンとして、初めてデビュー・シングルをイベントで披露してどうでしたか?
トーキングブンブン:久しぶりにファンのみなさんの前で歌えて、5年間待っていてくださった気持ちにようやく応えられた初日でした。時東ぁみとして歌手活動をしていた頃はかなりの数のライヴやイベントを行なっていたんですけど、トーキングブンブンとしては初ですから。「初心を忘れてはいけないな」って思っていて、リセットするという意味でダンボールメガネをかけてブンブンに変身したっていう感じですね。
――最初はトーキングブンブンっていうアーティスト名がイヤだったそうですが。
トーキングブンブン:はい、最初は「トーキングブンブン? ウソでしょ?」って(笑)。
――(笑)お笑い芸人っぽいネーミングだから?
トーキングブンブン:(笑)そうですね。ゴールデンボンバーさんを手がけているtatsuoさんにプロデュースしていただいてるということもあって、もっとロックっぽいというかカッコいい名前になるのかなと思ってたんです。でも、今は逆に“イヤだな”って思ったり、“耳に残るな”って感じるのはインパクトがあるっていうことなんじゃないかなって思うようになりました。
――そもそも、tatsuoさんとの出会いは?
トーキングブンブン:1年半前に事務所を移籍したんですけれど、スタッフの方と「また歌もうたえたらいいね」っていう話はしてたんです。そんな頃に出会ったのがtatsuoさんで。たまたま周囲のスタッフさんも含めて時東ぁみに興味を持っていただいていたみたいで、舞台を見に来てくださったんですね。そのときに私のお芝居を見て「このコには、まだ何か引き出せるものがあるんじゃないか」と思ったみたいで……。
――まだ開いてない引き出しがあるぞ、と。
トーキングブンブン:ええ。そのとき、すでにtatsuoさんの中ではシングルのジャケットの雰囲気とかイメージが浮かんでいたみたいなんです。
――トーキングブンブン誕生の瞬間ですね。そもそも、時東ぁみとトーキングブンブンの違いはどういうふうに捉えたらいいんでしょうか?
トーキングブンブン:時東ぁみは今まで通りに活動していくんですけど、アーティスト活動をするときの名前がトーキングブンブンで、女のコたちの代弁者になりたいっていう目標があります。tatsuoさんと恋愛や友情の話をいろいろした上で、女子に向けて作ったのがデビュー・シングル「バイバイと手を振る私には涙の跡」なんです。といっても女子だけに聴いてほしいっていうことじゃなく、ホンネが言えない女のコの代わりに歌っているつもりなので、男子は聴いて女子の心理を知ってくれたらなって。
――「バイバイと手を振る私には涙の跡」は、彼のことなんて忘れて前を向いて行こうっていう気持ちと、やっぱり忘れられないっていう乙女心が混ざりあってますね。
トーキングブンブン:そうですね。よく女子が強くなった時代って言われますけど、この曲では“彼のところに戻りたい“っていう気持ちと”と“次、行くでしょ”っていう気持ちを半々ぐらいの割合で歌っています。“バイバイって手を振る私には涙もあるんだよ”っていうことなんですよね。タイトルだけ見ると“しっとりした失恋ソングなのかな”って思うかもしれないけど、しっとりしているのはイントロだけであとは勢いよく駆け抜けていくナンバーになってます。
――ちなみにブンブンさん自身は失恋したら……?
トーキングブンブン:私はたぶん、“次っ!”っていうタイプですね(笑)。人生1度きりだし、自分が幸せになるのがいちばんだと思うんですよ。そうでないと、まわりの人を幸せにできないと思うので。私、男っぽいんですよ。
――っていうことはダメ男を次々にビンタしていく笑えるミュージック・ビデオは意外な一面じゃないのかも!?
トーキングブンブン:(笑)性格的にはけっこう合ってると思います。実はブンブンって自分の素に近いんじゃないかと思うんですよね。
――ゲスト参加のスギちゃんも叩いてますもんね?
トーキングブンブン:ええ。同じ事務所の先輩なので、「叩いても大丈夫ですか?」って聞いたら「思いきり来てください」っておっしゃってくれて……。ただ、一発目が思ったより強く叩き過ぎて“やりすぎたかな”と思いながらも合計4回ぐらい叩かせていただきました(笑)。
――そんな一面をtatsuoさんが見抜いたのかもしれないですよね。カップリングの「妄想夏少女ブンブン」は、夏の恋にワクワクする女子の気持ちを歌ったロックチューンになってますが。
トーキングブンブン:はい。歌詞に“一夏の恋<友情”って出てくるんですけど、私、ホントに女友達が大好きで、親友は小学生の頃からの付き合いで今でも一緒に遊んだりするんです。そういう話もtatsuoさんとさせていただいて、そこからできた曲なので、この曲は元気で夏が大好きな私そのものですね。男女でワイワイも楽しいけど、私は毎年、女子だけで海に行ってるんですよ。
――ちなみに衣装も自分で考えているとか。
トーキングブンブン:ジャージ素材を入れて欲しいというリクエストはあったんですけど、スタッズの量とか短パンの短さやTシャツのフリンジとかも全部考えさせていただきました。“見せブラ”してもいいデザインにしたのも、せっかく夏だし無邪気にはしゃいじゃえっていうことからで。
――やっぱり時東さんの中にはもともと、トーキングブンブンのはじけた部分が潜んでたんじゃないですか?
トーキングブンブン:そうかもしれないですね。自分の素で好きなものを作ろうとするとこうなるのかなって。
――8月25日にはベトナムで行なわれるフェスに参加したり、この夏は多忙ですが、最後に女子力アップの秘訣を教えてください。
トーキングブンブン:最近は何事もガマンしないのがいちばんだと思ってます。特に震災があってから、そう思うようになったんですけど。食べたいものを食べて、好きな人がいたら思った瞬間に気持ちを伝えて、ダメだったら“次っ!”って(笑)。それで失敗しても自分の人生だし、また面白い選択肢が増えると思うんですよね。
取材・文●山本弘子
New Single
「バイバイと手を振る私には涙の跡」
2012年7月25日発売
【初回盤】CD+DVD
XNBG-20001/B ¥1,700(tax in)
1. バイバイと手を振る私には涙の跡
2. 妄想夏少女ブンブンブン
3. バイバイと手を振る私には涙の跡(OFF VOCAL Ver.)
4. 妄想夏少女ブンブンブン(OFF VOCAL Ver.)
【通常盤】CD
XNBG-20002 ¥1,050(tax in)
1. バイバイと手を振る私には涙の跡
2. 妄想夏少女ブンブンブン
3. バイバイと手を振る私には涙の跡(OFF VOCAL Ver.)
4. 妄想夏少女ブンブンブン(OFF VOCAL Ver.)
<ゆかたライブ&ゆかたファッションショー2012 at ビナウォーク>
7月28日(土)ビナウォーク海老名内ビナステップ特設ステージ
1stステージ:14:00~(30分)
2ndステージ:16:00~(30分)
http://www.vinawalk.com/event
※雨天の場合は会場が変更される可能性がございます。
<TOKYO IDOL FESTIVAL 2012>
8月4日(土)、5日(日)
お台場・青海特設会場 Zepp DiverCity(TOKYO)を中心に展開
http://www.idolfes.com/2012/index.html
<ベトナム・ホイアン 日越交流イベント「ホイアンフェスティバル」>
8月25日(土)ベトナム ホイアン
※日本人アイドルとして初出演。世界遺産に登録された港町ホイアンで開催する国際イベント
http://www.blowgrow.co.jp/artists/talkingbunbun/
◆トーキングブンブン オフィシャル・サイト