SKY-HI(日高光啓 from AAA)が、KEN THE 390やMIHIRO、KenKen(RIZE)らとコラボした『FLOATIN' LAB』

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新録の6曲についても触れておこう。「Welcome To The Paradise」は、RIZEのKenKenの楽曲提供。彼にとってこれが初めての外部提供作品で、ドラム、ベース、ギターをKenKen自身がプレイしているという熱のこもったファンキーなダンスチューンだ。そんな期待に応えるかのように、SKY-HIもかなりテンション高いフロウを聴かせる。

IGODA提供の攻撃的なダブステップのトラックに乗ってSKY-HIのリリックが縦横無尽に飛び交う「マインドコントロール」は、フックでSKY-HIの歌も聴くことができる1曲。そして海外アーティストのトラック制作や、赤い電車のリミックスなどで活躍するShin-Skiがプロデュースした「Fiction」に、ゲーム音楽界の“教授”ことサカモト教授による「A Girl In The Browser」。

相対性理論のメンバーとしてだけでなく、その“奇才”ともいえる才能を多方面で発揮している真部脩一のポストロックを用いて、シリアスなリリックを聴かせる「糸」。そしてアルバムラストを飾る「SUBWAY -Original Session-」は、先に取り上げた「Subway feat. ポチョムキン, EGO, ALI-KICK」で紹介したSNATCH"が制作したオリジナル曲でのジャズセッション。ドラマティックに展開していく楽曲におけるSKY-HIのラップの妙を耳にすることができる。

そんな12曲がパッケージングされたこの『SKY-HI presents FLOATIN' LAB』。CD+DVDの限定盤は、Amebreakで制作されたミュージックビデオにオフショット映像が収録された2枚組だ。

また、コンピに参加したアーティストも多数参加のSKY-HI初のリリース・パーティーが、6月17日に新宿BLAZEにて開催される。

SKY-HIと様々な才能との融合で生まれた作品の数々。たとえヒップホップやラップの知識がなくても、クラブに足を運んだことがなくても、聴けば誰もが「文句なしにカッコいい」「ヤバい!」と感じるはずだし、“音楽”というワードのとおり、SKY-HIが存分に音を楽しんでいることが伝わってくるだろう。

では最後に、そんなSKY-HIの言葉を紹介しておこう。

「新録曲は、実は、(というほどのものでもないのですが……)6曲とも同じテーマでできています。そのテーマが、ズバリ言うと「FLOATIN' LAB」、わかりやすく言うと「出会いと変化」でして。
新録曲は特にいろんなアーティストとの物造りにあたってラップのアプローチ自体に相当変化が出そうだなと思っていたので、テーマも、人によって、「出会い」ひとつに対してどんな風な変化が出るかな、を書こうかな、と思いまして、それを全部、人格なりきりゲーム(「人生とはなんぞや」みたいな重いコンピにしたくなかったし、そもそもVol.2~Vol.5の流れの時点でそれは絶対ないと思っていた、あくまでも「人生ゲーム」レベル、遊び感が出るように)みたいにして書いた感じです。
最終的にはこのアルバムに関しては「遊び感覚」が伝わればそれが何よりです。「友達の◯◯君となんか作ったら楽しそー!」「ラップって、音楽って楽しいー!」が、根本にして最大のテーマです。」 ── SKY-HI

【Welcome To The LAB ~SKY-HI presents FLOATIN' LAB Release Party~】
2012年6月17日@新宿BLAZE
OPEN 16:00 / START 17:00
前売 3,000円 当日 3,600円
出演:SKY-HI
ゲスト:AKLO/TARO SOUL/KEN THE 390/RAU DEF/環ROY/ポチョムキン/EGO/ALI-KICK/KLOOZ/MIHIRO~マイロ~ほか


text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆SKY-HI オフィシャルブログ
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