カシオがシンセサイザーXWシリーズをお披露目、2台の個性派シンセ「XW-G1」と「XW-P1」が登場
▲XW-G1
「XW-G1」は多彩なDJ用機器の機能を1台にまとめた“グルーヴシンセサイザー”、「XW-P1」はライブ向けの音づくりと演奏表現にこだわった“パフォーマンスシンセサイザー”。いずれも4.5kgの軽量ボディに、9本のスライダーや4個の回転ノブを装備、多彩なサウンドを直感的に操れるようになっている。ボディおよび操作子の多くは2機種共通だが、その方向性はかなり異なるものだ。
▲XW-P1
パフォーマンスシンセサイザ「XW-P1」は、ステージやストリートで圧倒的な存在感を放つパワフルで分厚いシンセサウンドがウリ。同社のシンセサイザーの名機CZシリーズの全波形を含む2000種類を超える波形データを搭載。エッジのきいたノイジーなモノフォニックリードサウンドがウリの「ソロシンセサイザー」音色、最大6種類の音色を重ねた厚く広がりのあるサウンドが特徴の「ヘクスレイヤー」音色、ロータリースピーカーシミュレーションも可能な「ドローバーオルガン」、そして、高品位なPCM音色を大量にプリセットする。リアルタイムエディットが可能なインターフェイスがプレーヤーの思いとそのサウンドを直結、キーボーディストを主役に導くモデルとなっている。
発表会の冒頭に登場したカシオ計算機の常務取締役樫尾彰氏は、「新しい音楽の楽しみ方を提供することによって、より多くの方々に演奏を楽しんでもらう」と「XWシリーズ」を紹介。「楽器人口を拡大すべく1980年からスタート、それから30年あまり数多くの商品を世の中に出してきた」と、同社の楽器への取り組みの歴史に触れたあと、今回新たに掲げられた「Go Beyond Sound」というスローガンについて説明した。「音の向こうへ、音を超えてという既存の音楽や楽器の楽しみ方を超えた新しい価値を提供するという意味合いをこめたもの。楽器や音楽のみならず、ファッション、スポーツ、アートなど、音楽をとりまくさまざまなカルチャーの枠を超えて新しいユーザーを掘り起こすようなムーブメントを創出したい」とした。
また、「XWシリーズは、独創的な発想と高度な先進技術によって新しい音楽の楽しみ方を提供できる、ミュージックギアという位置づけをした商品。たんに弾くだけでなく、思いのままにさまざまなパフォーマンスを楽しむ、新たなミュージックギアによってより多くの方々に音楽の楽しみを広げてもらいたい」とも。さらに、「XWシリーズで「音楽の楽しみを広げることで、日本の若者から爆発的な情熱を取り戻してほしい」「音楽というものを通じて、無限のパワーを出してもらって、若者を元気に、日本を元気にしたい」「XWには、音楽に、そして人々にエネルギーを与えたいという気持ちを込めている」とした。また、1月19日にアメリカで行われた楽器の展示会2012 NAMM Showにおいて、XWシリーズが「BES in SHOW」2部門(「GOTTA STOCK IT」「CAMPANY TO WATCH」)を受賞したことも紹介された。
▲新開発のサウンドエンジンは、音源LSI、高性能CPU、新規デザインのDSPなどを融合した「HYBRID PROCESSING SOUND SOURCE」(写真左)。「SOLO SYNTHSIZER」は6つのブロックからなるオシレーターと2つのLFOブロック、トータルブロックで形成。オシレーターは、シンセが2系統、PCMが2系統。外部入力とノイズも独立したブロックとして装備される(写真右)。
▲「HEX LAYER」は最大で6つのPCM音源をレイヤーすることができるもの。それぞれのレイヤーは詳細にエディット可能。キースプリット、ベロシティスプリットなども柔軟に対応(写真左)。別室では守尾崇氏、伊藤陽一郎氏によるDJセットを交えたプレイも披露(写真右)。
◆XW-G1
価格:オープン
発売日:2012年4月
◆XW-P1
価格:オープン
発売日:2012年3月下旬
◆XWシリーズ 製品詳細ページ
◆カシオ
◆BARKS 楽器チャンネル
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