ザ・ビートルズ「人種隔離されたオーディエンスの前ではプレイしない」

ポスト
1965年に行なわれたザ・ビートルズのカリフォルニア、デーリー・シティでの公演に先駆け作成された契約書が、オークションにかけられることになった。まだ黒人との人種隔離が州法や市条例によって法令化されていた時代、ザ・ビートルズは「人種隔離されたオーディエンスの前ではパフォーマンスしない」と明記していたという。

彼らは前年の記者会見でも「黒人がどこに座ろうと許されるのでない限り出演しない」と話していたことがあり、政治的な発言をするミュージシャンと評されていた。

『Guardian』紙によると、このほか書類の中には「少なくとも150人の制服警官を配置すること」「リンゴ(・スター)のために特別のドラム用プラットフォームを用意すること」「トレーラーで電気と水を使用できること」「ザ・ビートルズの楽屋には4つの簡易ベッド、鏡、アイス・クーラー、テレビ、清潔なタオルを用意すること」などが記されているという。

マネージャー、ブライアン・エプスタインが署名しているそうだ。

書類は9月20日、LAのNate D Sanders Auctionで競売にかけられる。5,000ドル(約38万円)の値が予想されている。

Ako Suzuki, London

◆BARKS洋楽チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報