moumoon、華やかでキラキラしたハッピー・ムード一色の最新シングル「Chu Chu」特集

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最新シングル「Chu Chu」 2011.8.3リリース

COLUMN

<FULLMOON LIVE>@吉祥寺SHUFFLE(シャッフル) 2011.7.15

7月15日満月の夜、吉祥寺SHUFFLEにて行なわれた恒例のアコースティックライヴ。このライヴはニコニコ生放送&Ustreamにて完全生中継され、3万人以上が試聴し大好評となった。そのライヴは現場ではどんな雰囲気だったのか、そのリポートをお届しよう。

YUKA「満月おめでとうございます!」

中秋の名月にはまだちょっと早いけれど、この日の夏の夜空には美しい満月が光り輝いている。そんなロマンチックなムードの中で、5月、6月と連続開催したのに続くmoumoonのニコニコ生放送&Ustreamライヴは幕を開けた。その会場となったのは、都内のライヴハウス吉祥寺SHUFFLE。普段はお客さんを目の前にするはずのステージだが、この日はそこに身を置いているのはメンバーと放送の中継スタッフのみ。生中継ということでピンと張り詰めた緊張感も若干ありながら、プライベート感も漂うリラックスしたムードで包まれている。

そんな中始まった1曲目は、「Sunshine Girl」。MASAKIが優しいタッチでギターの弦を一閃、そして、口笛の音色にYUKAがタンバリンでリズムを繋げ……。「キラキラ 陽射しを浴びて Make up,and dressed Are you ready to go──」。資生堂「アネッサ」のCMソングとして多くの人の心とらえたあのメロディは、まるで涼やかな夜風のような心地よさでこの日も響く。ララ、ララ、ララ、ララ……。エンディングを飾った、YUKAのハミングとMASAKIのギターのアンサンブルもじつにやわらかな感触だ。

YUKA「最近は、新曲ができたり少しずつ忙しくなってきたりしつつ……。そんな中でも、なめこを育てるのにハマッています、ヴォーカルのYUKAです」

MASAKI「最近はですね……。遼くん(ゴルファー・石川遼)が気になるMASAKIです、よろしくおねがいします(笑)」

舞台で並んで椅子に腰をかけるふたりの、傍らのテーブルの上にはiPadが。視聴者からのリアルタイムな書き込みを笑顔で眺めながら、リラックスしたムードでライヴは進む。

YUKA「先月も観てくれた皆さん、ありがとうございます。フルバンドで先月はやりました。今回はアコースティックで、ふたりでなので、まったりと、ゆったりと聴いてもらおうと思います。twitterも見られるようになってるんですよね? あっ、ちょっと分からなくなっちゃった……(笑)」

MASAKI「(笑)なんか、違うの押したね」

iPadの操作をちょっと間違えちゃったりする姿も微笑ましい(笑)、まったりと、ゆったりとした満月の一夜。モニターに映し出されるニコニコ動画のコメントにも、YUKAは「ヤッホー! 見えてるよー」と笑顔を投げかけ、MASAKIも手を振る。

YUKA「暑い日が続いておりますが、涼しげな曲を次はお届けしましょう」

2曲目は、「One Step」。優しく、清涼感たっぷりなギター・サウンドを背に、伸びやかな歌声が広がっていく。かと思えば、インディーズ時代の楽曲「PINKY RING」は切ない雰囲気へ一変。「永遠を願ったPinky ringには あなたとの思い出ばかり──」。歌詞の主人公の心情をダイレクトに映し出す、YUKAのエモーショナルなヴォーカル。そして、MASAKIのギターのストロークも、響き一つひとつがどこか哀しげ。その両者のアンサンブルがドラマチックなストーリーを描き出し、パソコンの画面越しにもその楽曲の世界観が強く伝わっているんだろう。曲中でグングン上がっていく合計視聴者数は、この時点ですでに7000人を突破! そして、「ハレルヤ」はYUKAの凛とした歌声をMASAKIのギターがそっと支え……。繊細さと力強さを交錯させるギター・プレイ、そして、日本語と見事な発音の英語を駆使する歌声へ展開していく。この淀みなく流れる独特の音感は、YUKAとMASAKIにしか奏でることができないmoumoonならではのものだろう。

YUKA「ふぅっ! 燃えるね、燃えますね」

MASAKI「熱くなっちゃいました」

ふたりの熱さは、パソコンの画面越しでもリスナーに伝わっていたはず。「夏の夜にピッタリな選曲、嬉しいなー!」。そんな、ファンの喜びの反応がたくさん寄せられているコメントには、YUKAが「気合を入れてきました、今日は(笑)」という赤いネイルをしっかりチェックしてくれたファンもいれば、「ギター、かっこええぞ!」「888888888888!(注:パチパチパチ! 拍手の意味です)」など、続々と言葉が増え続け……。この時点でニコニコ動画の視聴者数は1万人を突破!

MASAKI・YUKA「すごい!」

MASAKI「実感がないですよね。ここで、シーンとした中でやらせてもらってると」

YUKA「目の前にそれだけの人がいる、そういうイメージですよね。すごいね!」

今日の会場には観客がいないけれど、1万人以上の人がリアルタイムでmoumoonの音楽を共有している。そう考えると、この生ライヴは本当にスケールの大きい空間だ。

YUKA「ちょっとアツい感じだったので、ハッピーな曲をやりましょう。今日、お誕生日の人! 今日お誕生日の人、おめでとうございます。そして、誕生日じゃない人も、特別な毎日を送っていきましょう」

モニター越しに繋がっている1万人以上のファンへ語りかけ、楽しげな雰囲気で奏でたのは「HAPPY UNBIRTHDAY」。タンバリンとギターがリズミカルに跳ね、そこへ重なる歌声もまたとっても躍動的だ。YUKA、そしてMASAKI、ふたりの表情にも自然と笑顔が浮かぶ。「何でもない日に おめでとう HAPPY UNBIRTHDAY!!!!」。今日が誕生日の人はもちろん、そうじゃない人も、今ここに生きていられていることに感謝──。そんなメッセージが伝わってくるような、ピースな雰囲気たっぷりな1曲だ。そんな幸せムード一色のライヴを締めくくったのは、8月3日にリリースされるニューシングル「Chu Chu」。

YUKA「初めてやりますね。ドキドキ……」

MASAKI「今まで、まだ1回も歌ってないですね。今日は、アコースティックでやってみようと……」

新曲リリースの2日後に「ミュージックステーション」に出演することが決定したという報告に続いて、ライヴではこの日が初披露となった記念すべき「Chu Chu」。YUKAはタンバリンを打ち鳴らしながら、右足のペダルでカホーンを奏でる。MASAKIはギターでそれに続き、ときにリズミカルに、かと思えば繊細に弦を爪弾く。そして、ふたりの音色が重なり、聴いていると自然と気分がウキウキするようなアンサンブルが生まれる。「そよ風を感じたら 幸せに触れられそうよ──」。去年は「Sunshine Girl」が夏の季節を彩ったが、今年はこの「Chu Chu」が暑い夏に爽やかな風を吹き込んでくれるはずだ。清涼感たっぷりのエンディングに、アンコールを呼ぶコメントが続々と舞い込む。

YUKA「良い夜を、素敵な夜をありがとうございました──」

MASAKIの爪弾きアルペジオ・ギターが、ゆったりとしたテンポを刻む。YUKAの歌声は、その上をシルクの生地のような優しい感触でふわりと包む。そして、ふたりの音色と声が重なり、正真正銘のラストナンバー「good night」が始まった。「気まぐれに変わる感情の中 気楽にいけばいいから 今日はおやすみ Good night──」。夜空からは満月に見守られながら、色々あった一日の中で様々に揺れ動いた心を、しばし穏やかにしてくれる。moumoon流の子守唄とでも言いたくなる、身も心も優しく包み込む音楽で締めくくられたニコニコ動画&Ustreamライヴ。インターネット経由でも、moumoonのふたりの温かな息づかいは全てのリスナーがきっと感じ取ったはずだ。

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