林原めぐみ、蜷川実花による『VINTAGE White』アートワークに自信
── もう1つの新曲「Re.Starting again」について。過去に保志総一朗さんが歌われた「Starting again」のカヴァー曲ということですが、こちらの曲をカヴァーすることになった経緯や思い入れなどを聞かせてください。
私の歌はアニメと対であることの産物でして、アルバム内のオリジナル曲は、ちょっとした「ごほうび」みたいな感覚なんですね。
で、「Heart bridge」を新曲として作ったら、いわゆるアニメの曲らしい歌を入れたくなってしまって…。そういえば…と保志君に相談を持ちかけまして、承諾を得て歌うことになりました。
これまた不思議なレコーディングでした。この曲は「ロストユニバース」という作品の保志君演じる“ケイン・ブルーリバー”というキャラに向けて書いた詞なんですけど、いざ“林原めぐみ”として、ガンガンに歌おうと思ったら、どうにもうまくいかなくて、あれこれ、レコーディングパートナーのたかはしごうさんからの指示を加味して、時間をもらって、「あれ?もしかして…」と思い、私の演じたキャナルに心の中に登場してもらいました。
それは「船」としてのキャナル。今私に乗っている“ケイン”としてイメージして歌ったら、いきなり「それです!」とOK。当然、たかはしさんは私の心の中のキャナルは知らないし、説明もしないけど、表現して出たものが答え。力強い奥の、ちょっとした温かさだったり、笑顔感だったりが、今回のこの歌にはベストマッチだったんだと思います。
そういった答え探しがいつもあって、それは産みの苦しみでもあり、とても楽しい作業です。
── 今回、アルバムのジャケットアートワークを写真家の蜷川実花さんが手掛けていますが、蜷川さんとお仕事をすることになったキッカケなどはあったのでしょうか?また、蜷川さんとの初のお仕事はいかがでしたか?
これもぼんやりと、かつて「情熱大陸」だったかな? 5年以上前に、TV番組で蜷川さんの特集を見て、「いつか、この人に会いたいなあ」って思っていたんです。「凄いなあ、さすがだなあ」と感動、関心する人は沢山いるけれど、じんわり「会いたいなあ」と思う人はそう多くない。蜷川さんの、リオのカーニバルを切り取った一枚がとても素晴らしくて、今でも脳裏に焼き付いています。
今回は、私という“個性”を超える“個性”が欲しかった。その時浮かんだのが、強烈な、圧倒的な色を発する蜷川さんの写真。ある意味、今までの“林原めぐみ”ではない“林原めぐみ”にしてほしかったし、なりたかった。大成功だと思っています。
蜷川さんご自身、綾波レイの大ファンだったりして、いきなり距離も縮まり、始終楽しく撮影しました。
── 完成したビジュアルをご覧になってご自身の感想は? また、ジャケットアートワークでここに注目! といった点があれば教えてください。
ファンの人からも大評判。
「誰?若い…、かわいい、つううか誰?みたいな…。」
あんまり、誰、誰、言われると若干腹も立ってきますが、蜷川ワールドに見事に溶け込んでいると自負しております。
今回のジャケットの色選び。
数ある色の中で強烈に表現したかった、水色と赤。そして、タイトルがなぜかホワイト。
ファンの方は、この奥のメッセージをくみ取ってくれているかなあ…。
ネタばらしはちょっと後にして、まずは写真を堪能してください。
── 集大成とも言えるBEST盤の発売、ご自身のラジオの放送1000回突破、そしてデビュー20周年ということで、アニバーサリー的な1年になるかと思いますが、今までの活動を振りかえってみていかがでしょうか?
全ての“声優”が歌に関わるわけではない中で、よくも、ここまで沢山の名曲(自分で言います)に出会ってきたものだと思います。
かつて、デビュー間もない頃、NHK教育の番組『なかよくあそぼ』の中でソラミちゃんという子に決まり、毎週、歌録りがありました。「あいさつのうた」「ごめんねのうた」「泣いちゃううた」などなど。声優を目指した私にとって、歌うという仕事は、あの頃と取り組み方も、心の置き場所も、根本的には変わっていません。オリコンやらチャートやらに身を置くことこそ増えましたが、「その歌の中にある思いをどうやったら、ちゃんと伝えられるか」が一番大事。たとえ自分発信であっても、キャラクター発信であっても。
沢山のキャラクターとの出会いあってこその今。
たとえ1曲でも、このアルバムの中の“思い”が伝わればうれしいです。
── 最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
昔好きだったあなたも、なんかこのアニメ良く見てた…なんて人にも。
“林原めぐみ”という人間がすっかり過去の人になってしまった人の目にもチラリと止まって、「うわ、まだやってんだ」とうっかり、まんまと手にとってもらえたら嬉しいですね。
長きにわたりずっと応援してくれている人。なんだかひょんなことで最近ファンになった人。ようは、間違いなく、このアルバムを買ってくれる人には、もう今更言うことはありません。感謝も、叱咤激励も、メッセージも、いい意味での裏切りも(楽しい裏切りね)、全部が全部お腹いっぱい入っています。安心してお買い求めください。
── (余談で)ご自身の中での最近の流行りものがあれば、コッソリ? 声を大にして? 教えてください。
「断舎利」
今、部屋の模様替え中。
ぼーっと、ぼんやり、物も多くて、配置とか、いろいろ使いにくいなあと思って、あら10年。忙しさにかまけて、ほっぽっていました。
別に、使えない部屋じゃないし、仕事もできるし。
人ってやらなくてもなんとか済んでしまうことって、ついついやらないで生活しちゃうでしょ。パソコンもウイーーーーーンとCDを読み込んだり、読み込まなかったり…。まあ5回に1回は読み込むし…とか。そんな、ローテク満載な部屋を、ちょっとづつですが居心地の良い空間にしていこうとしています。
でも、まだ使えるパソコンを買い替える気にはならんのよね…。
ああ、電脳が欲しい。
私の歌はアニメと対であることの産物でして、アルバム内のオリジナル曲は、ちょっとした「ごほうび」みたいな感覚なんですね。
で、「Heart bridge」を新曲として作ったら、いわゆるアニメの曲らしい歌を入れたくなってしまって…。そういえば…と保志君に相談を持ちかけまして、承諾を得て歌うことになりました。
これまた不思議なレコーディングでした。この曲は「ロストユニバース」という作品の保志君演じる“ケイン・ブルーリバー”というキャラに向けて書いた詞なんですけど、いざ“林原めぐみ”として、ガンガンに歌おうと思ったら、どうにもうまくいかなくて、あれこれ、レコーディングパートナーのたかはしごうさんからの指示を加味して、時間をもらって、「あれ?もしかして…」と思い、私の演じたキャナルに心の中に登場してもらいました。
それは「船」としてのキャナル。今私に乗っている“ケイン”としてイメージして歌ったら、いきなり「それです!」とOK。当然、たかはしさんは私の心の中のキャナルは知らないし、説明もしないけど、表現して出たものが答え。力強い奥の、ちょっとした温かさだったり、笑顔感だったりが、今回のこの歌にはベストマッチだったんだと思います。
そういった答え探しがいつもあって、それは産みの苦しみでもあり、とても楽しい作業です。
── 今回、アルバムのジャケットアートワークを写真家の蜷川実花さんが手掛けていますが、蜷川さんとお仕事をすることになったキッカケなどはあったのでしょうか?また、蜷川さんとの初のお仕事はいかがでしたか?
これもぼんやりと、かつて「情熱大陸」だったかな? 5年以上前に、TV番組で蜷川さんの特集を見て、「いつか、この人に会いたいなあ」って思っていたんです。「凄いなあ、さすがだなあ」と感動、関心する人は沢山いるけれど、じんわり「会いたいなあ」と思う人はそう多くない。蜷川さんの、リオのカーニバルを切り取った一枚がとても素晴らしくて、今でも脳裏に焼き付いています。
今回は、私という“個性”を超える“個性”が欲しかった。その時浮かんだのが、強烈な、圧倒的な色を発する蜷川さんの写真。ある意味、今までの“林原めぐみ”ではない“林原めぐみ”にしてほしかったし、なりたかった。大成功だと思っています。
蜷川さんご自身、綾波レイの大ファンだったりして、いきなり距離も縮まり、始終楽しく撮影しました。
── 完成したビジュアルをご覧になってご自身の感想は? また、ジャケットアートワークでここに注目! といった点があれば教えてください。
ファンの人からも大評判。
「誰?若い…、かわいい、つううか誰?みたいな…。」
あんまり、誰、誰、言われると若干腹も立ってきますが、蜷川ワールドに見事に溶け込んでいると自負しております。
今回のジャケットの色選び。
数ある色の中で強烈に表現したかった、水色と赤。そして、タイトルがなぜかホワイト。
ファンの方は、この奥のメッセージをくみ取ってくれているかなあ…。
ネタばらしはちょっと後にして、まずは写真を堪能してください。
── 集大成とも言えるBEST盤の発売、ご自身のラジオの放送1000回突破、そしてデビュー20周年ということで、アニバーサリー的な1年になるかと思いますが、今までの活動を振りかえってみていかがでしょうか?
全ての“声優”が歌に関わるわけではない中で、よくも、ここまで沢山の名曲(自分で言います)に出会ってきたものだと思います。
かつて、デビュー間もない頃、NHK教育の番組『なかよくあそぼ』の中でソラミちゃんという子に決まり、毎週、歌録りがありました。「あいさつのうた」「ごめんねのうた」「泣いちゃううた」などなど。声優を目指した私にとって、歌うという仕事は、あの頃と取り組み方も、心の置き場所も、根本的には変わっていません。オリコンやらチャートやらに身を置くことこそ増えましたが、「その歌の中にある思いをどうやったら、ちゃんと伝えられるか」が一番大事。たとえ自分発信であっても、キャラクター発信であっても。
沢山のキャラクターとの出会いあってこその今。
たとえ1曲でも、このアルバムの中の“思い”が伝わればうれしいです。
── 最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
昔好きだったあなたも、なんかこのアニメ良く見てた…なんて人にも。
“林原めぐみ”という人間がすっかり過去の人になってしまった人の目にもチラリと止まって、「うわ、まだやってんだ」とうっかり、まんまと手にとってもらえたら嬉しいですね。
長きにわたりずっと応援してくれている人。なんだかひょんなことで最近ファンになった人。ようは、間違いなく、このアルバムを買ってくれる人には、もう今更言うことはありません。感謝も、叱咤激励も、メッセージも、いい意味での裏切りも(楽しい裏切りね)、全部が全部お腹いっぱい入っています。安心してお買い求めください。
── (余談で)ご自身の中での最近の流行りものがあれば、コッソリ? 声を大にして? 教えてください。
「断舎利」
今、部屋の模様替え中。
ぼーっと、ぼんやり、物も多くて、配置とか、いろいろ使いにくいなあと思って、あら10年。忙しさにかまけて、ほっぽっていました。
別に、使えない部屋じゃないし、仕事もできるし。
人ってやらなくてもなんとか済んでしまうことって、ついついやらないで生活しちゃうでしょ。パソコンもウイーーーーーンとCDを読み込んだり、読み込まなかったり…。まあ5回に1回は読み込むし…とか。そんな、ローテク満載な部屋を、ちょっとづつですが居心地の良い空間にしていこうとしています。
でも、まだ使えるパソコンを買い替える気にはならんのよね…。
ああ、電脳が欲しい。
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