オフィスオーガスタ発掘のベラキス、ロンドンより日本デビュー

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ロンドンの4人編成のロック・バンドBELAKISS(ベラキス)が、世界に先駆け日本先行デビューを果たす。現在はロンドンのクラブを中心にライブ活動を行っているベラキスだが、デビューまでのいきさつが面白い。そして何よりメンバーに注目すべきポイントがある。

◆ベラキス「Afterglow」Live in Soho Square, London映像

ベラキスには、音楽史上に残るドラマー・ファミリーの出身者が2人在籍しているのだ。ひとりはボーカル&ギターのルアリー・ミーハン。彼はクリフ・リチャード&ザ・シャドウズの元ドラマー、トニー・ミーハンの息子である。そしてもうひとり、ベース&ボーカルで紅一点のターシャ・スターキーが、ザック・スターキーの娘なのだ。ザック・スターキーはいわずと知れたリンゴ・スターの息子であり、ザ・フーとオアシスのサポート・ドラマーを務めたプレイヤーである。

ベラキスは、フロント・ボーカリスト+バンドという形式ではなく、ザ・ビートルズもそうであった様に、60年代のロンドンに多く存在したハーモニーに魅力を持つロック・バンドである事も特筆点だ。ルアリー・ミーハンのハスキーで甘い声に、ベン(Vo、G)のしゃがれた声がハモるだけでなく時にクロスし、そこに女性であるターシャ(B、Vo)の声が加わると独特のハーモニーが生まれ、アルフィー(Dr)のタイトなドラミングが加わりってベラキスのバンドサウンドが完成するという具合である。

彼らを日本デビューさせるのは、山崎まさよし、スガ シカオらを発掘し世に送り出しているオフィスオーガスタ代表の森川欣信である。音楽業界屈指のビートルズマニアとしても知られる森川欣信は、ザ・ビートルズのレアな情報を求めてインターネットで情報散策をしていた中で、ふとイギリス人ロック・バンドが目に耳にとまった。ベラキスとの運命的な出会いである。

すぐさま、森川欣信はバンドへアプローチしたという。彼らに会うため渡英、ベラキスのライブパフォーマンスに感激した彼はライブが終わるや否や契約を申し入れた。メンバーとコミュニケーションを深めて行くうちに、メンバーの女性ベーシストがザ・ビートルズのリンゴ・スターの孫であることに気づき、そこで強烈な運命を感じたという。彼らのサウンド、ルックス、パーソナリティーを瞬時に気に入った森川欣信は、洋楽アーティストを手掛けることを決意した。初めての試みでもある。

既に<フジロックフェスティバル '11><JOIN ALIVE 2011>など大型フェスへの出演も決定している。受け継がれたブリティッシュ・ロックの伝統を、あまいメロディーと独特のハーモニーで奏でるベラキスに、ご注目いただきたい。


『BELAKISS』
2011年7月27日発売
AUCP-1 \2,800(税込)
1.WE SHALL REIGN DOWN
2.RUN RED
3.YOU ARE THE ONLY ONE
4.SAID ENOUGH
5.RISE
6.FINDING IS KEEPING
7.PAINT YOUR MAGIC ON ME
8.TURN AWAY
9.ONLY YOU
10.TILL THE END OF DAYS
11.ONLY YOU(ACOUSTIC)

◆ベラキス・オフィシャルサイト
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