渡辺美里、25周年の＜美里祭り＞開幕

今年（2010年）デビュー25周年を迎え、8月25日には21枚組完全生産限定アルバムBOX『Wonderful Moments 25th』をリリース。そして国民的アイス『ガリガリ君』とのコラボレーションも大きな話題を呼んでいる渡辺美里が、恒例の夏祭り公演＜Misato Watanabe 25th Anniversary Summer美里祭り2010 Song is Beautiful Party!Party!＞の初日公演を、8月28日（土）、富士山の麓、山梨県・河口湖ステラシアターで開催した。

◆＜Misato Watanabe 25th Anniversary Summer美里祭り2010 Song is Beautiful Party!Party!＞画像
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女性ソロ・シンガーのスタジアム公演としては史上初の快挙となった、25年前の西武球場から始まり、以降毎年欠かすことなく歴史を積み重ねてきた恒例の夏祭り公演。例年は1会場のみで開催することが多かったが、2010年は25周年というアニバーサリー・イヤーにふさわしく、8月28日（土）、29日（日）の河口湖ステラシアター2DAYSに加え、9月4日（土）札幌・芸術の森 野外ステージ、9月11日（土）福岡・海の中道海浜公園 デイキャンプ場と、18年ぶりとなる全国3会場での開催。

そんな＜美里祭り2010＞初日は、まさに“パーティ！　パーティ！”というタイトル通り、25年に及ぶキャリアの大ヒット曲満載、3時間にも及ぶ充実のライヴとなった。

巨大なリボンに彩られ“Misato Watanabe 25th Anniversary”というロゴが中央に燦然と輝くポップなステージに渡辺美里が登場すると、ソールド・アウトとなった超満員の3,000人の観客からは割れんばかりの歓声があがり、大ヒット曲「GROWIN’ UP」からライヴがスタート。

「夏が来た！」「悲しいボーイフレンド」など代表曲が続き、美里が「25年目の美里祭りがついにやってきましたー！」と煽ると、序盤から会場中のテンションが一気に上昇。30分以上にも及ぶ圧巻の25曲メドレー「Song is Beautifulメドレー25」は、人気曲「センチメンタル・カンガルー」から始まり、これでもかと怒涛のように展開される25曲、1曲1曲から鮮烈に当時の記憶が蘇ってくるようだった。

そして、渡辺美里が「聴いた瞬間、どうしてもこの曲は自分が歌いたかった」という「始まりの詩、あなたへ」。その魂の歌唱が心に染み入る。

続けて、本日のゲストの登場。各会場でゲストは変わるが、初日のゲストとしてステージに登場したのは、なんと渡辺美里と小学校が同級という日本を代表するピアニストの塩谷哲（しおのやさとる）。「ランナー」「素顔」の2曲を絶妙なコラボレーションで素敵に聴かせた。

その後、塩谷哲が1曲自身の曲を披露すると、青から赤に鮮やかに衣装チェンジをおこなった渡辺美里が再び登場し、この日のサプライズな演出が。最新シングルともなっている「春の日 夏の陽 日曜日」のパフォーマンスの前に、この曲がテーマ曲となっている大人気ラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司～BEYOND THE AVERAGE』の人気キャラ、“安部礼司”と“刈谷勇”からのコメントが流れる。番組をよく知る会場からは、思わず笑いと拍手が起こる。

後半戦も、最新シングル「ニューワールド ～新しい世界へと～」「チェリーが3つ並ばない」「すき」「サマータイムブルース」など、ヒット曲を立て続けに披露。アンコールでは、再び塩谷哲をステージに迎え、「10 years」「My Revolution」という渡辺美里とファンにとってかけがえのない楽曲がスペシャル・ヴァージョンによる披露され、感動的なエンディングとなった。

終演後、河口湖湖畔には祭りの締めくくりにふさわしい見事な打ち上げ花火が打ちあがり、渡辺美里の夏が今年もそして来年以降もまだまだ続いていくことを、力強く宣言しているようにも見えた。