中川あゆみ、「歌を聴いてくれたことが最高のプレゼント」

◆中川あゆみ 画像@2010.05.05 ラゾーナ川崎<デビュー記念イベント>
ステージに呼び込まれた中川あゆみは、「よろしくお願いします。ついにこの日がきて、皆さんに歌をお届けできるのが本当に幸せです。」と、挨拶。マイクを向けられて見せる表情はどこにでもいそうな14歳(5月4日が彼女の誕生日だった)の女の子だが、ギターを持つとその表情は一変し、サポートのギタリストと、ギター2本でデビュー曲「事実~12歳で私が決めたコト~」とシングルのカップリング曲「似顔絵」を披露。途中、ギターの弦が切れるというアクシデントもあったが、9歳(小学校3年生)の頃からストリートライヴを行なってきたという彼女だけに、その経験を持ってすればトラブルも関係なく、その言葉ひとつひとつに魂を込めて歌い上げた。
6歳の頃、あゆみの両親は離婚した。「また会いに来るから」と言ったきり姿を見せない父。「私には私の、あゆみにはあゆみの人生があるのよ」と捨て台詞を吐いた母。結果、両親はあゆみの親権を放棄。あゆみは祖母・登志子さんの養女となる。そんな彼女がよりどころとしたのは、歌。登志子さんのお店で歌を披露すると「いちごポッキー」をもらえた、という理由でギターと歌をスタート。10歳からは3年連続で、<キラットエンタメチャレンジ avexキッズコンテスト>を受け、決勝大会に進出する。そして受賞まではならなかったが、関係者の目に留まったことで今日に至っている。
なお、デビューに向けた話し合いの中で、中川あゆみが自分の歌いたい歌について「妄想や幻想、願望ばかりを歌っても伝わらないと思ったので、今の自分の心境。その心境に至ったのは自分の今までの人生。自分に起きた『事実』と、自分の決意を歌っていきたい」と話したことから、彼女の“事実だけを歌う”をいうコンセプトが決定したという。

これまで「こどもの日」に対して楽しい思い出は特になかったと話す中川あゆみ。彼女はきっとこれから先、この5月5日を素敵な記念日へと変えていくことだろう。<生まれた後は全部私の責任でしょう / だから私はあゆみを幸せにするよ>と歌う、その自らの歌声で。
◆中川あゆみ「事実~12歳で私が決めたコト~」ミュージックビデオ(Short ver.)
◆中川あゆみ「事実~12歳で私が決めたコト~」CD情報
◆中川あゆみ オフィシャルサイト