ヤマハ、新開発ピックアップ&プリアンプで空気感豊かなサウンドを実現したエレアコ3モデルを発表

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ヤマハは、新開発のピックアップ&プリアンプシステムを搭載したエレクトリックアコースティックギター『LJX26CP』を5月10日から、『CPX1200』『APX1200』を6月15日から発売する。

今回発表された新機種3モデルは、ピックアップ&プリアンプシステムに新開発の「SRT(Studio Response Technology:スタジオ・レスポンス・テクノロジー)」を採用したのがポイント。

この「SRT」システムとは、ギターに内蔵したピックアップから、スタジオで一流のサウンドエンジニアによるマイク録音を行ったような空気感豊かなサウンドが得られる画期的なシステム。ライブステージからレコーディングまでの幅広い環境で、自然な演奏音を届けることが可能だ。

具体的にはまず、ピックアップにはピエゾ素子をサドル内部に搭載した新開発「SRTピックアップ」を採用、弦振動を忠実に伝える。開発時には、この「SRTピックアップ」の音とレコーディングスタジオで代表的なマイクロフォンによる音を同時に一流エンジニアが録音し、この差分を独自技術により分析。ピックアップの音に対してこの差分を「SRTプリアンプ」で与えることにより、レコーディングスタジオでマイク集音した、空気感豊かなサウンドを再現するという仕組みだ。なお、プリアンプのハードウェア的な仕様は3モデルとも同様だが、それぞれのボディに合わせてプリアンプはチューニングされており、各モデルならでは自然な空気感を生み出すようになっている。

新モデルは、幅広いニーズに対応し、アコースティックギターの中でも手工ギター「Lシリーズ」の『LJX26CP』(写真:左)、エレクトリックアコースティックギター専用ボディ「APXシリーズ」「CPXシリーズ」の上位機種となる『APX1200』(写真:中央)『CPX1200』(写真:右)の合計3モデル。いずれも、ピックアップ&プリアンプシステムだけでなくアコースティックギターとしても、楽器の完成度を追求したモデルとなっている。いずれも、スプルース単板を使用した表板やローズウッド単板使用のサイド・バック、木製のバインディングや美しいインレイなど見るべき点は多い。

4月9日に行われた発表会では、ギタリスト小倉博和氏によるデモ演奏とトークセッションも公開された。小倉博和氏は桑田佳祐をはじめとする多くのアーティストとの共演、そしてギターユニット「山弦」のメンバーとして知られるギタリスト。開発にも携わったという氏は「癖がなく、どんなサウンドにも居所がいい」「(アコースティックギターとしても)基本形の音がいい」などと絶賛。また、開発のきっかけとして、「ギターにAG-Stomp(同社のアコースティックギタープリアンプの名機)が入ったらいいよね」という会話があったというエピソードも披露。新モデルはまさにこのAG-Stompが入ったエレクトリックアコースティックギターなのである。残念ながら生産完了となったAG-Stompが好きだったという人も注目の新モデルというわけだ。

◆LJX26CP
カラー:ナチュラル
価格:441,000円
発売日:2010年5月10日
◆CPX1200
カラー:ビンテージサンバースト、トランスルーセントブラック
価格:147,000円
発売日:2010年6月15日
◆APX1200
カラー:ナチュラル、トランスルーセントブラック
価格:147,000円
発売日:2010年6月15日

◆SRTシステム搭載エレクトリック・アコースティックギター 製品詳細ページ
◆ヤマハ
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