エリック・クラプトン&ジェフ・ベック、劇場作品公開

◆エリック・クラプトン&ジェフ・ベック、劇場作品公開 ~写真編~
この奇跡のライヴ映像が、最新ムービー・デジタル・サラウンド・システムによって蘇り、まるで映画館がコンサート会場になったかのような迫力で楽しめるとあって、詰めかけたロックファンは大満足。そんな両作品の公開初日を記念して、クラプトン、ベックそれぞれゆかりのメンバーがTOHOシネマズ screen2に登壇、トークイベントが上映前に行なわれた。
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クラプトンの上映前に登壇したのは、サザンオールスターズのサポート・ギタリストとしても活躍のシンガーソングライター斎藤誠と、Do As Infinityのギタリスト大渡亮、そしてクラプトンへのインタビューや海外でのライヴ取材体験も多い音楽ライターの大友博の3人。
大渡:最近はありえなかった再結成とか多いですが、40年間仲違いしていたエリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドがまた一緒にライヴする姿が観られるなんて感慨深いですね。僕はビルボードTOP40世代なんで、カルチャークラブやデュランデュランを聴いていたとき、このヒゲのおっさん臭いクラプトンがチャートを急上昇してきて。ギタリストとしてもシンガーとしても影響を受けた人です。
斎藤:この映画はミュージシャン同志のアイコンタクトがバッチリ見える。まるで20代のアーチストのように、楽しそうでしかも火花も散っている。ずっとルーツはブルースだと語ってきたクラプトンですが、今回ギター1本で唄ってる姿をこの大画面と音響でみて、30年間ファンをやってきたくせに「こんなに上手いんだ」と初めて知ったような気がしました。クラプトンのルーツが本当にブルースなんだと信用できたというか(笑)。
大友:クラプトンはギターだけでなくブルースを追求して行く中で、ギターを極めていった人だと僕は思うんだけども、クラプトンの特性は、背伸びをしないというか、無理なことはしない部分。ロビー・ジョンソンみたいには弾けないと今だに言ったり。そこが現在も進歩している理由かなと思うんです。ミストーンとかも今の技術だと修正できるのに包み隠さずそのまま映画にも使ってる。これは本当に映画館用に計算されつくされたライヴ映画。選曲の一曲一曲にクラプトンの想いがこもっている。
…と、クラプトンへの想いと大画面で貴重なライヴを楽しめる喜びを語った。
また、ジェフ・ベック映画の上映前に登場したのが、ジェフ・ベック本人とのセッション経験もあるcharと、charさんとは40年来の付き合いのあるクリス・ペプラー。2人によるトークショーが繰り広げられた。
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クリス:わかります!どちらかというと寡黙でむっつりしているタイプなんだけど、今回はほんとどうしちゃったのっていう位、楽しんでる。
Char:ロックバンドの中で一番強いのはやっぱりボーカルなんですよ。肉声にはかなわない。だけどジェフ・ベックのギターというのは、この映画の中に出てくる色んなゲストボーカリストの中で、一番唄っている。プレイ的な見所はギターというとテクニックだったり速弾きだったりするんですが、ジェフの場合はスローです。エレキギターをあそこまでスローで弾けたらどんなに女口説けるか(笑)。
ジェフ・ベックを自宅に招かれてのセッションした時の思い出も交えながら、ジェフ・ベックへのリスペクトを語ったChar。この映画は、ジェフ・ベック史上初のライヴ映像にあたるもので、2007年冬に行なわれたロンドンのジャズ・クラブでのパフォーマンスを収録したもの。キャパ200名ほどの小さな会場で行なわれたというレア感も驚きだが、エリック・クラプトンのゲスト出演もあり、オーディエンス席にはジミー・ペイジもいるという、奇跡の夜が収められた幻の映像なのだ。

『エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデンcine sound ver.』
ブリティッシュ・ロック界の至宝、エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドの奇跡のジョイント・ライヴ。ブラインド・フェイス、トラフィック、ドミノス、ブルース・クラシック、そしてそれぞれのソロ作品。山ほどの名曲が、今、大画面と最高の音質で甦る。
出演:エリック・クラプトン/スティーヴ・ウィンウッド/クリス・ステイントン/ウィリー・ウィークス
『ジェフ・ベック ライヴ・アット・ロニー・スコッツcine sound ver.』
デビュー以来、常に世界のロック・ギター・シーンの頂点に君臨し続けるジェフ・ベック初のライヴ映像。前人未到のテクニックと唯一無二のセンス、天衣無縫なプレイが観る者を圧倒し尽くす、ロック映像作品の金字塔。
出演:ジェフ・ベック/タル・ウィルケンフェルド
ゲスト:エリック・クラプトン/ジョス・ストーン/イモ―ジェン・ヒープ
9月26日より、全国ロードショー
◆オフィシャルサイト
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