ブルース・スプリングスティーン、12分に凝縮された究極のロック・エクスペリエンス

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日本時間2月2日(現地2月1日)に行なわれた、第43回スーパーボウルのハーフタイム・ショーでブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドが出演、彼らの2009年初ライヴであると同時に、新曲「WORKING ON ADREAM」をライヴ初披露というものとなった。

たった12分39秒の中でどんなセットリストになるものやら?と思いきや、お見事な“スーパーボウル仕様”のスペシャルメドレー。オープニングはサックスを持つBIG MANクラレンス・クレモンズとギターを抱えるブルースが背中を付け合せたシルエットから。

『明日なき暴走』のジャケットのイメージを髣髴させるカッコいい演出から、1曲目は1975年『明日なき暴走』の「10th Avenue Freezeout」でスタート。これぞ、Eストリート・バンドっていうライヴをこれから見せつけてやるぜ!というブルースのアジテーションで既に興奮の坩堝。ステージ狭しを走り回り、端から走ってきて滑り込んだはいいけど、勢い余ってカメラに激突…。

そして、あのドラムロール…2曲目で早くも「Born To Run」へ。これでもかってくらいの花火がもの凄い!会場中歌いまくり。続いて新作からオバマ大統領応援歌ともいえる「WORKING ON A DREAM」。どこからともなく、いきなりゴスペル隊が現れ大合唱に。これはきっと今後のライブでも大合唱パートになることだろう。

最後は『Born In The USA』から「Glory Days」。ステーヴ・ヴァン・ザントとの楽しそうな掛け合いもバッチリ。最後はギターをグルんグルん肩で回して大円団。

いやはやたった12分39秒にもかかわらず、全部“1、2、3、4~”で無理やりつないでしまうのもブルースらしい男気溢れるパフォーマンス。ど派手でモノ凄い演出はスーパーボウルならではだが、ブルースのライヴの最高の魅力である“一生忘れられない究極のロック・エクスペリエンス”がギュギュッと凝縮された12分間となった。いやー、これから還暦を迎える人とは思えません。

そんなブルース・スプリングスティーンの最新作『ワーキング・オン・ア・ドリーム』は、USでも好調な売れ行きを見せており、どうやら全米初登場1位を獲得しそうな状況になってきている。

<第43回スーパーボウル・ハーフタイム・ショー・セットリスト>
「凍てついた10番街 Tenth Avenue Freezeout」(1975年「明日なき暴走」収録)
~「明日なき暴走 Born To Run」(1975年「明日なき暴走」収録)
~「ワーキング・オン・ア・ドリーム Working On A Dream」(2009 NEW ALBUM「ワーキング・オン・ア・ドリーム」収録)
~「グローリー・デイズ Glory Days」(1984年「Born In the USA」収録)

◆第43回スーパーボウル・オフィシャルサイト
◆ブルース・スプリングスティーン・オフィシャルサイト
◆ブルース・スプリングスティーン・マイスペース
◆iTunes Store ブルース・スプリングスティーン(※iTunesが開きます)
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