J-WAVE20年の歴史が凝縮、シーンを一望できる永久保存版コンピ
20年にわたる洋楽の歴史を横断するコンピレーションCDがJ-WAVEから発売となる。
J-WAVE開局20周年を記念し5月にリリースされたコンピが『20th J-WAVE HITS COLLECTION~SPRING』だったが、続く第2弾となる秋編コンピが10月22日(水)に発売となる『20th J-WAVE HITS COLLECTION~AUTUMN』だ。
1988年の開局時から今もなお放送中のJ-WAVEを代表する番組「TOKIO HOT 100」、この長年にわたる「TOKIO HOT 100」でのチャート上位曲の中から選りすぐりの18曲を集めたのがこの作品。J-WAVEでのオンエア曲から話題になったあの曲、今聴いても盛り上がること間違いなしの名曲などなど、J-WAVEカラーの曲ばかりがセレクトされた『20th J-WAVE HITS COLLECTION~AUTUMN』、前作『~SPRING』とあわせて聴けば、J-WAVE20年の歴史とともに東京のミュージック・シーンの歴史も一望できるかの永久保存版だ。
『20th J-WAVE HITS COLLECTION~AUTUMN』
10月22日(水)発売
SICP-2003 ¥2500(税込)
1.ジョビ・ジョバ/ジプシー・キングス(1988年年間チャート60位)
南仏のプロヴァンスからジプシー音楽にラテンの要素を加味したルンバ・フラメンカを基調に、モダン・ミュージックを調和させ、世界中でブレイクしたのがジプシー・キングス。発泡酒のCMや人気時代劇のエンディング・テーマに使用されたことで、日本での知名度も抜群でしょう。この耳に残るフレーズが印象的な曲がヒットした88年といえば、そうJ-WAVEが開局した年です。ワールド・ミュージック、エスニックなどなど、J-WAVEを通して日本での音楽と新しいライフ・スタイルが生まれた時代でしたね。
2.ヴァーチャル・インサニティ/ジャミロクワイ(1996年年間チャート8位)
90年代に入ってイギリスで巻き起こったアシッド・ジャズ・ムーヴメントから登場したジェイ・ケイ率いるバンド。日本で150万枚を売った3rdアルバム『Travelling Without Moving』からのシングルであるこの曲はTV-CMで本人達が登場し、ジェイ・ケイの個性的なパフォーマンスがお茶の間で流れ、スマッシュ・ヒットとなりました。地下鉄のドアに宣伝で例のジャミロのロゴが入ったステッカーが貼られていたのが思い出されます。
3.ドント・ウォナ・フォール・イン・ラヴ/ジェーン・チャイルド(1990年年間チャート9位)
カナダからいきなり全米チャートに殴り込みをかけた女性シンガーは、鼻ピアスと耳ピアスをチェーンで結び、編み込みのロング・ヘアーにトップだけソバージュのスパイキー・ヘアーという奇抜すぎるファッションは、まさに世紀末の退廃美の象徴って感じでした。作曲も演奏も自らこなすという天才は、言い古されているものの天は二物を与えたという以外にありません。R&Bを土台としながら当時のエレクトリックでエッジの効きまくったサウンドは今でも新鮮です。
4.愛の哀しみ/シニード・オコナー (1990年年間チャート7位)
この曲が大ヒットした90年当時は彼女の名前の表記はシンニード・オコナーでしたね。アイルランド出身で、ジャケットに写る真っ青な瞳と坊主頭というルックスはインパクト充分でした。ルックスばかりでなく、TVの生放送中にヨハネ・パウロ二世の写真を破いたり、宗教的、政治的な面の過激な発言によって世を騒がせたことも記憶に新しいですよね。この曲はJ-WAVEの90年の年間チャートでも7位になった、ご存知、プリンスのカヴァー・バージョンです。この頃は日本経済もバブルで絶好調、リストラなんて言葉も存在しませんでしたっけ。
5.スターズ/シンプリー・レッド(1992年年間チャート37位)
スタイル・カウンシルらと共に80年代のイギリスのブリティッシュ・ソウル・ムーヴメントが生んだブルー・アイド・ソウル・バンド。UKならではのスタイリッシュなソウル・サウンドをよりいっそう魅力的に表現したミック・ハックネルのヴォーカルによって彼らに人気は不動のものとなりました(バンド名、シンプリー・レッドはミックの赤毛からとられた)。もちろん彼らの全盛期であるこの時期に日本のドラマー屋敷豪太が参加していたことは言うまでもないですね。
6.スウィート・ララバイ/ディープ・フォレスト(1993年年間チャート97位)
J-WAVEの開局と共に大きなブームとなったワールド・ミュージックを限りなく進化させたのがこのフランスのユニット、ディープ・フォレストです。民族音楽の持つアコースティックな温かみと電子音楽の持つデジタルな冷ややかさを見事なまでに融合させた独特のサウンドは、世界中の人達を圧倒しました。この曲がヒットした93年はユース・カルチャーがディスコからクラブへ受け継がれ、国内ではビーイングがチャートを席巻した年です。
7.イッツ・ア・ファイン・デイ/オーパスIII(1992年年間チャート24位)
ダンス・ミュージック・シーンがディスコを舞台にしたユーロビートの全盛から、クラブを中心にしたハウス〜テクノの時代へ移行しようとする頃、アンビエントの流れで登場したのが、オーパス3でした。スキン・ヘッドの女性ヴォーカル、カースティのウィスパー系の透き通るような歌声で癒された方も多いはずです。この曲がヒットした92年といえば、社会現象となったと言っても過言ではないアメリカのTVシリーズ『ツイン・ピークス』が大ブレイクした頃ですね。
8ウォーターフォールズ/TLC(1995年年間チャート14位)
LA&ベイビーフェイスに見出された、ヴォーカルのT・ボズ、ラップのレフトアイ(02に交通事故で他界)、コーラスのチリの三人組グループ、TLCが95年に放った大ヒット・シングルであり、ヒップホップ/R&Bシーンを代表する名曲。音楽性だけでなく、ファッション、アティテュードなど、彼女達が与えた影響は絶大なものでした。日本ではちょうどこの頃、アムラーが街中に溢れかえっていましたね。
9.キス・オヴ・ライフ/シャーデー(1993年年間チャート5位)
ソロと思われがちですが、ナイジェリア生まれのイギリス人、シャーデー・アデュ率いる4人組ユニットがシャーデー。シングル「スムース・オペレーター」のヒットで大ブレイクしてから、スムースなシルキー・ヴォイスとジャジーでアーバンなサウンドは、J-WAVEには欠かせない存在でした。93年のJ-WAVEの年間チャートで5位のヒット・ナンバー。この年はJリーグの開幕、スウィーツではナタ・デ・ココなんかが大流行しましたよね。
10.GOODY GOODY/リセット・メレンデス(1994年年間チャート2位)
ラテン系アメリカ人の歌姫、リセット・メレンデスが放った94年に日本だけでも60万枚を超える大ヒット・ナンバー。サビのフレーズで“グリグリ、グリグリ”と聞こえる空耳系の歌詞とキャッチーなメロディーで、J-WAVEから流れてくると誰かが必ず口ずさんでしまうという圧倒的なパワーを持った曲でした。同年のJ-WAVEの年間チャートで2位を獲得。J-POPでは小室哲哉がプロデューサーとしてシーンをリードし、ヴィジュアル系バンドのブレイク前夜となる年だったんですね。
11.シャイ・ガイ/ダイアナ・キング(1995年年間チャート1位)
日本の洋楽でデビュー・アルバムにして100万枚のセールスを記録した、ジャマイカ出身のディーヴァ。R&Bテイストたっぷりのキャッチーなダンスホール・スタイルのこの曲は、映画『バッド・ボーイズ』の主題歌として大ヒット。ラヴァーズのジャネット・ケイと共に日本にレゲエの人気を根付かせたのが彼女といってもいいでしょう。95年のJ-WAVEの年間チャートで見事No.1に輝いた曲です。この年は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件など、暗いニュースが多かった年でしたね。
12.恋のマカレナ/ロス・デル・リオ(1996年年間チャート2位)
スペインのアントニオ・ロメロ・モンヘとラファエル・ルイスによるデュオ。ラテンのリズムにのせた極めてシンプルなフレーズのリフレインと、PVに映し出されるセクシーなマカレナ・ダンスが瞬く間に話題となり、ビルボード・チャートで14週連続1位という快挙を成し遂げたのがこの曲です。96年のJ-WAVEの年間チャートで2位に登り詰めただけあって、このメロディは今でも耳にこびりついてますよね。渋谷のセンター街にはルーズ・ソックスを履いたコギャルだらけでした。
13.アイ・トライ/メイシー・グレイ(1999年年間チャート81位)
ジャニス・ジョプリンもティナ・ターナーもかなわないクセのあるハスキー・ヴォイスは唯一無比のもので、それでいて決して力むことがなく優しく包んでくれるようなソウルフルな歌声が心に染みる99年のヒット。メイシーはシンガー以外にも女優、ファッション・デザイナーとして多岐に渡ってその才能を開花させ、現在はブラック・アイド・ピーズ・ファミリーの一員として活動しています。20世紀最後の年だけあってノストラダムスの予言とか、世紀末とかで大騒ぎしてました。
14.ルーツ(ザ・フルーツ・オブ・メニー)/LSK(2000年年間チャート20位)
イギリス出身のLSK(リー・スティーヴン・ケニー)はソウル、レゲエ、ヒップホップ、ロックと幅広い音楽に影響を受け、彼自身もカナダ、アイルランド、ユダヤ、アフリカの血を引いていることから「たくさんのルーツが集まって実った果実」ということから、この曲を生み出したのです。
15.スタック/ステイシー・オリコ(2003年年間チャート10位)
わずか14歳だった2000年のデビューとともにゴールド・ディスクを獲得、2003年に発表したこのリード・シングルが大ヒットし、スーパー・スターの仲間入りを果たすというシンデレラ・ストーリーのヒロイン。その後3年間の長期休養をとり、2006年にシーンにカムバック、大人の女性として成長したステイシーの人気は健在です。この頃から音楽をネットからダウンロードするという新しい楽しみ方が本格的にスタートしはじめたんです。
16.リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ/リッキー・マーティン(1999年年間チャート 2位)
80年代に日本でも絶大な人気があったプエルトリコのアイドル・グループ、メヌードのメンバーとしてデビューしてからソロとしてスペイン語圏で活動を続け、この曲を全米でリリースすると同時に世界中で大ブレイクしました。日本でも郷ひろみがカヴァーした『GOLDFINGER '99』は記憶に新しいですよね。99年のJ-WAVEの年間チャートで2位に輝き、アルバムは100万枚を超えるメガ・ヒットでした。
17.1THING/エイメリー(2005年年間チャート5位)
アフリカン・アメリカンの父親とコリアンの母親を持つ、アジアンの血が入ったエイメリーは次世代のクイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルの座につくことを期待されてる実力派ディーヴァです。2nd『タッチ』からのシングルとして2005年にヒットしたこのチューン、クラブ・アンセムとしてもすっかりお馴染みですよね。同年のJ-WAVEの年間チャートで5位を記録しました。
18.イフ・アイ・エイント・ガット・ユー/アリシア・キーズ(2004年年間チャート31位)
ソング・ライティング、プロデュースと自ら何でもこなし、女優としてもデビューするほどの美貌させ兼ね備えた、非の打ち所のないアーティストのアリシア。2ndの『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』に収録されたこの曲、名作にギミックは一切必要なしということを、その表現力を持って証明してくれているナンバーですよね。ご存知の通り、この後のアリシアはグラミー・コレクターとなっていきます。
※「SAPPORO BEER TOKIO HOT 100」とは
毎週日曜日13:00~16:55オンエア。クリス・ペプラーが日曜日約4時間にわたってお届けするJ-WAVEが誇る老舗チャート番組。J-WAVEの全番組のオンエアとリクエスト、都内主要CDショップ14店舗のCDセールスデータをもとにポイント計算し、毎週100曲をカウントダウン。
J-WAVE開局20周年を記念し5月にリリースされたコンピが『20th J-WAVE HITS COLLECTION~SPRING』だったが、続く第2弾となる秋編コンピが10月22日(水)に発売となる『20th J-WAVE HITS COLLECTION~AUTUMN』だ。
1988年の開局時から今もなお放送中のJ-WAVEを代表する番組「TOKIO HOT 100」、この長年にわたる「TOKIO HOT 100」でのチャート上位曲の中から選りすぐりの18曲を集めたのがこの作品。J-WAVEでのオンエア曲から話題になったあの曲、今聴いても盛り上がること間違いなしの名曲などなど、J-WAVEカラーの曲ばかりがセレクトされた『20th J-WAVE HITS COLLECTION~AUTUMN』、前作『~SPRING』とあわせて聴けば、J-WAVE20年の歴史とともに東京のミュージック・シーンの歴史も一望できるかの永久保存版だ。
『20th J-WAVE HITS COLLECTION~AUTUMN』
10月22日(水)発売
SICP-2003 ¥2500(税込)
1.ジョビ・ジョバ/ジプシー・キングス(1988年年間チャート60位)
南仏のプロヴァンスからジプシー音楽にラテンの要素を加味したルンバ・フラメンカを基調に、モダン・ミュージックを調和させ、世界中でブレイクしたのがジプシー・キングス。発泡酒のCMや人気時代劇のエンディング・テーマに使用されたことで、日本での知名度も抜群でしょう。この耳に残るフレーズが印象的な曲がヒットした88年といえば、そうJ-WAVEが開局した年です。ワールド・ミュージック、エスニックなどなど、J-WAVEを通して日本での音楽と新しいライフ・スタイルが生まれた時代でしたね。
2.ヴァーチャル・インサニティ/ジャミロクワイ(1996年年間チャート8位)
90年代に入ってイギリスで巻き起こったアシッド・ジャズ・ムーヴメントから登場したジェイ・ケイ率いるバンド。日本で150万枚を売った3rdアルバム『Travelling Without Moving』からのシングルであるこの曲はTV-CMで本人達が登場し、ジェイ・ケイの個性的なパフォーマンスがお茶の間で流れ、スマッシュ・ヒットとなりました。地下鉄のドアに宣伝で例のジャミロのロゴが入ったステッカーが貼られていたのが思い出されます。
カナダからいきなり全米チャートに殴り込みをかけた女性シンガーは、鼻ピアスと耳ピアスをチェーンで結び、編み込みのロング・ヘアーにトップだけソバージュのスパイキー・ヘアーという奇抜すぎるファッションは、まさに世紀末の退廃美の象徴って感じでした。作曲も演奏も自らこなすという天才は、言い古されているものの天は二物を与えたという以外にありません。R&Bを土台としながら当時のエレクトリックでエッジの効きまくったサウンドは今でも新鮮です。
4.愛の哀しみ/シニード・オコナー (1990年年間チャート7位)
この曲が大ヒットした90年当時は彼女の名前の表記はシンニード・オコナーでしたね。アイルランド出身で、ジャケットに写る真っ青な瞳と坊主頭というルックスはインパクト充分でした。ルックスばかりでなく、TVの生放送中にヨハネ・パウロ二世の写真を破いたり、宗教的、政治的な面の過激な発言によって世を騒がせたことも記憶に新しいですよね。この曲はJ-WAVEの90年の年間チャートでも7位になった、ご存知、プリンスのカヴァー・バージョンです。この頃は日本経済もバブルで絶好調、リストラなんて言葉も存在しませんでしたっけ。
5.スターズ/シンプリー・レッド(1992年年間チャート37位)
スタイル・カウンシルらと共に80年代のイギリスのブリティッシュ・ソウル・ムーヴメントが生んだブルー・アイド・ソウル・バンド。UKならではのスタイリッシュなソウル・サウンドをよりいっそう魅力的に表現したミック・ハックネルのヴォーカルによって彼らに人気は不動のものとなりました(バンド名、シンプリー・レッドはミックの赤毛からとられた)。もちろん彼らの全盛期であるこの時期に日本のドラマー屋敷豪太が参加していたことは言うまでもないですね。
6.スウィート・ララバイ/ディープ・フォレスト(1993年年間チャート97位)
J-WAVEの開局と共に大きなブームとなったワールド・ミュージックを限りなく進化させたのがこのフランスのユニット、ディープ・フォレストです。民族音楽の持つアコースティックな温かみと電子音楽の持つデジタルな冷ややかさを見事なまでに融合させた独特のサウンドは、世界中の人達を圧倒しました。この曲がヒットした93年はユース・カルチャーがディスコからクラブへ受け継がれ、国内ではビーイングがチャートを席巻した年です。
7.イッツ・ア・ファイン・デイ/オーパスIII(1992年年間チャート24位)
ダンス・ミュージック・シーンがディスコを舞台にしたユーロビートの全盛から、クラブを中心にしたハウス〜テクノの時代へ移行しようとする頃、アンビエントの流れで登場したのが、オーパス3でした。スキン・ヘッドの女性ヴォーカル、カースティのウィスパー系の透き通るような歌声で癒された方も多いはずです。この曲がヒットした92年といえば、社会現象となったと言っても過言ではないアメリカのTVシリーズ『ツイン・ピークス』が大ブレイクした頃ですね。
8ウォーターフォールズ/TLC(1995年年間チャート14位)
LA&ベイビーフェイスに見出された、ヴォーカルのT・ボズ、ラップのレフトアイ(02に交通事故で他界)、コーラスのチリの三人組グループ、TLCが95年に放った大ヒット・シングルであり、ヒップホップ/R&Bシーンを代表する名曲。音楽性だけでなく、ファッション、アティテュードなど、彼女達が与えた影響は絶大なものでした。日本ではちょうどこの頃、アムラーが街中に溢れかえっていましたね。
9.キス・オヴ・ライフ/シャーデー(1993年年間チャート5位)
ソロと思われがちですが、ナイジェリア生まれのイギリス人、シャーデー・アデュ率いる4人組ユニットがシャーデー。シングル「スムース・オペレーター」のヒットで大ブレイクしてから、スムースなシルキー・ヴォイスとジャジーでアーバンなサウンドは、J-WAVEには欠かせない存在でした。93年のJ-WAVEの年間チャートで5位のヒット・ナンバー。この年はJリーグの開幕、スウィーツではナタ・デ・ココなんかが大流行しましたよね。
10.GOODY GOODY/リセット・メレンデス(1994年年間チャート2位)
ラテン系アメリカ人の歌姫、リセット・メレンデスが放った94年に日本だけでも60万枚を超える大ヒット・ナンバー。サビのフレーズで“グリグリ、グリグリ”と聞こえる空耳系の歌詞とキャッチーなメロディーで、J-WAVEから流れてくると誰かが必ず口ずさんでしまうという圧倒的なパワーを持った曲でした。同年のJ-WAVEの年間チャートで2位を獲得。J-POPでは小室哲哉がプロデューサーとしてシーンをリードし、ヴィジュアル系バンドのブレイク前夜となる年だったんですね。
11.シャイ・ガイ/ダイアナ・キング(1995年年間チャート1位)
日本の洋楽でデビュー・アルバムにして100万枚のセールスを記録した、ジャマイカ出身のディーヴァ。R&Bテイストたっぷりのキャッチーなダンスホール・スタイルのこの曲は、映画『バッド・ボーイズ』の主題歌として大ヒット。ラヴァーズのジャネット・ケイと共に日本にレゲエの人気を根付かせたのが彼女といってもいいでしょう。95年のJ-WAVEの年間チャートで見事No.1に輝いた曲です。この年は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件など、暗いニュースが多かった年でしたね。
12.恋のマカレナ/ロス・デル・リオ(1996年年間チャート2位)
スペインのアントニオ・ロメロ・モンヘとラファエル・ルイスによるデュオ。ラテンのリズムにのせた極めてシンプルなフレーズのリフレインと、PVに映し出されるセクシーなマカレナ・ダンスが瞬く間に話題となり、ビルボード・チャートで14週連続1位という快挙を成し遂げたのがこの曲です。96年のJ-WAVEの年間チャートで2位に登り詰めただけあって、このメロディは今でも耳にこびりついてますよね。渋谷のセンター街にはルーズ・ソックスを履いたコギャルだらけでした。
13.アイ・トライ/メイシー・グレイ(1999年年間チャート81位)
ジャニス・ジョプリンもティナ・ターナーもかなわないクセのあるハスキー・ヴォイスは唯一無比のもので、それでいて決して力むことがなく優しく包んでくれるようなソウルフルな歌声が心に染みる99年のヒット。メイシーはシンガー以外にも女優、ファッション・デザイナーとして多岐に渡ってその才能を開花させ、現在はブラック・アイド・ピーズ・ファミリーの一員として活動しています。20世紀最後の年だけあってノストラダムスの予言とか、世紀末とかで大騒ぎしてました。
14.ルーツ(ザ・フルーツ・オブ・メニー)/LSK(2000年年間チャート20位)
イギリス出身のLSK(リー・スティーヴン・ケニー)はソウル、レゲエ、ヒップホップ、ロックと幅広い音楽に影響を受け、彼自身もカナダ、アイルランド、ユダヤ、アフリカの血を引いていることから「たくさんのルーツが集まって実った果実」ということから、この曲を生み出したのです。
15.スタック/ステイシー・オリコ(2003年年間チャート10位)
わずか14歳だった2000年のデビューとともにゴールド・ディスクを獲得、2003年に発表したこのリード・シングルが大ヒットし、スーパー・スターの仲間入りを果たすというシンデレラ・ストーリーのヒロイン。その後3年間の長期休養をとり、2006年にシーンにカムバック、大人の女性として成長したステイシーの人気は健在です。この頃から音楽をネットからダウンロードするという新しい楽しみ方が本格的にスタートしはじめたんです。
16.リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ/リッキー・マーティン(1999年年間チャート 2位)
80年代に日本でも絶大な人気があったプエルトリコのアイドル・グループ、メヌードのメンバーとしてデビューしてからソロとしてスペイン語圏で活動を続け、この曲を全米でリリースすると同時に世界中で大ブレイクしました。日本でも郷ひろみがカヴァーした『GOLDFINGER '99』は記憶に新しいですよね。99年のJ-WAVEの年間チャートで2位に輝き、アルバムは100万枚を超えるメガ・ヒットでした。
17.1THING/エイメリー(2005年年間チャート5位)
アフリカン・アメリカンの父親とコリアンの母親を持つ、アジアンの血が入ったエイメリーは次世代のクイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルの座につくことを期待されてる実力派ディーヴァです。2nd『タッチ』からのシングルとして2005年にヒットしたこのチューン、クラブ・アンセムとしてもすっかりお馴染みですよね。同年のJ-WAVEの年間チャートで5位を記録しました。
18.イフ・アイ・エイント・ガット・ユー/アリシア・キーズ(2004年年間チャート31位)
ソング・ライティング、プロデュースと自ら何でもこなし、女優としてもデビューするほどの美貌させ兼ね備えた、非の打ち所のないアーティストのアリシア。2ndの『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』に収録されたこの曲、名作にギミックは一切必要なしということを、その表現力を持って証明してくれているナンバーですよね。ご存知の通り、この後のアリシアはグラミー・コレクターとなっていきます。
※「SAPPORO BEER TOKIO HOT 100」とは
毎週日曜日13:00~16:55オンエア。クリス・ペプラーが日曜日約4時間にわたってお届けするJ-WAVEが誇る老舗チャート番組。J-WAVEの全番組のオンエアとリクエスト、都内主要CDショップ14店舗のCDセールスデータをもとにポイント計算し、毎週100曲をカウントダウン。
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