嗣永桃子:「日々ロックを増していきたい」 Buono!インタビュー(1)
Buono!の2ndシングル「恋愛♥ライダー」が、デビュー曲「ホントのじぶん」同様に好セールスを記録している。そこでBARKSでは、彼女たちへのインタビューをもとにして、この曲について改めて迫ってみたい。
■ 新曲「恋愛♥ライダー」
「恋愛♥ライダー」は、恋に不器用だけど、それでも必死に頑張る女の子を歌った恋の応援ソング。曲調は前作「ホントのじぶん」に引き続いて、いや、「ホントのじぶん」以上にパンク色の強いロックとなっている。
●「恋愛♥ライダー 」PV映像(コメントも)
前作がガールズロック全開ということで、2ndシングルがどんな曲調でくるのか注目していたファンも多かったはず。そしてリリースされた「恋愛♥ライダー」は、またもやロック(パンクロック)な作品。前作とはまた違ったアプローチで来るのではないか、と予想していたファンにとっては、今回の曲は“意外”だったかもしれない。しかし、彼女たち自身はそうでもなかったようだ。
愛理:私たちも2ndシングルから実感したんですけど、きっとBuono!は、テーマはゴスパンクで行くと思います。
Buono!がオープニング、エンディング曲を担当しているテレビ東京系アニメ『しゅごキャラ!』の主人公・あむちゃんがゴスパンクなキャラクターだから、と続ける鈴木愛理。そしてもちろん、今回の「恋愛♥ライダー」で歌われている女の子、すなわち、“好きな相手のことを<好きだよ!オマエ>と呼んだりする一方で、恋が成就して<泣きたいんだよ うれしいんだよ>という弱い面も覗かせる女の子” についても、あむちゃんの “強がりで、ホントのじぶんをずっと隠して、いつも「自分は強いんだ」って言っている” ところが描かれているのだ、と解説してくれた。
彼女の発言は、前作「ホントのじぶん」の歌詞を読み解く手がかりにもなる。前作では、半ば力づくでも、“ホントのじぶん、出て来いよ!”とBuono!は歌った。これもまた、“ホントのじぶん”を隠し続けているあむちゃんについて、もしくはあむちゃん自身の葛藤を描いた作品ということになるだろう。
では、そんな「ホントのじぶん」や、今回の「恋愛♥ライダー」を歌っている時、彼女たちはどんなことを考えているのだろう? あむちゃんになったつもりで、感情移入して歌っているのだろうか? というと、“普段、Berryz工房や℃-uteの時とは違う感じで歌っている”点では彼女たちの意見は一致したものの、イコールあむちゃん、というわけでもないらしい。嗣永桃子は歌っている時の感覚をこう表現する。
桃子:あむちゃんみたいな女の子っていっぱいいると思うんです。あんまり素直になれなかったりとか。だから、イメージはあむちゃんなんだけど…もっと広い意味で、そういう(世間一般にいっぱいいる、素直になれない)娘にもなりきって歌ってます。
照れからくるものなのかもしれないし、それ以外の要因があるのかもしれないが、確かに、自らの内面にある素直な気持ちをうまく表現できない若者は多い。振り返ってみると、彼女たちと同じくらいの年頃では、誰しもそんな経験をしたことがあることだろう。つまり、あえてアニメのキャラクターというフィルターを通すよりも、自分のすぐそばにある“リアルな気持ち”として歌詞で歌われている女の子の気持ちを感じ取れるのではないだろうか。
そんな“ホントのじぶん”をうまく表現できない世代の彼女たち。では、今回の「恋愛♥ライダー」の歌詞の中で、共感できる部分などはあるのだろうか?
愛理:私は、<泣きたいんだよ 嬉しいんだよ>の、“自分がちょっと心にためてた想いがあっても、こらえて笑顔でいよっかな” みたいな感じのところは…ありますね。
ただし彼女は少し照れながら “でもそんな姿は誰にも見せたことがない” と付け加える。そして、愛理のそんな発言を聞き、瞬間、少し驚いたような表情を浮かべた夏焼 雅。普段、いつもとびきりのスマイルを我々に見せてくれる鈴木愛理だが、そんな彼女のこの発言は、メンバーにとっても初めて明らかとなった、鈴木愛理の意外な面、もしくは、鈴木愛理の少しだけ見せてくれた “ホントのじぶん” なのだろう。
■ カップリング「じゃなきゃもったいないっ!」
「恋愛♥ライダー」のカップリング曲「じゃなきゃもったいないっ!」は、一言で表すとハードロック。歪んだギターリフ、攻撃的なリード、重いベース&キックといった細かい音のひとつひとつはもちろんのこと、全体をべったりとうねるベースラインや、特にUKロックっぽい曲展開まで(もっとも、ヤードバーズやクリームをハードロックの起源と、さらにレッド・ツェッペリンをハードロックをメジャーなサウンドとして押し上げた功労者と定義づけるのならば、“ハードロック、イコールUKロック”ともいえなくはないだろう)完全なるハードロック。特に、大サビ前の2本のギターバトルなど、ヴォーカルレスなオケだけを耳にすると、これをアイドルユニットが歌っているとは誰も思わないはず。嗣永桃子は語る。
桃子:あの、Buono!は日々ロックを増していきたいな、と。でも、実際しゃべってみると全然ロックじゃないんですよねー(笑)。でもそれはそれで、ギャップとしていいかなーって。開き直り(笑)。
浜崎あゆみを筆頭に、女性ソロアーティストがハードロック調の楽曲を歌うことはあるが、アイドルユニットがハードロックを歌うというのは、あまり聞いたことがない。そして、ロック寄りなアプローチがなされつつも、歌詞は女の子の日々の忙しい様を歌っていたり、実際の本人たちは、そこまでロック少女ではない。この辺で生じるギャップこそBuono!であり、彼女たちの今の人気を生み出している要因の1つともいえる。
さて、次回はそんなBuono!のギャップがたくさん楽しめる、Buono!にとって初のアルバム『Café Buono!』(2月20日リリース)について迫る。
●夏焼 雅「(アルバムは)聴きごたえバッチリです!」 Buono!インタビュー(2)
●Buono!「恋愛♥ライダー」『Café Buono!』のCD情報
●Buono!フォトアルバム
●Buono!関連記事(今後のインタビュー記事もこちらに追加)
●Buono!スペシャル動画集
■ 新曲「恋愛♥ライダー」
「恋愛♥ライダー」は、恋に不器用だけど、それでも必死に頑張る女の子を歌った恋の応援ソング。曲調は前作「ホントのじぶん」に引き続いて、いや、「ホントのじぶん」以上にパンク色の強いロックとなっている。
●「恋愛♥ライダー 」PV映像(コメントも)
前作がガールズロック全開ということで、2ndシングルがどんな曲調でくるのか注目していたファンも多かったはず。そしてリリースされた「恋愛♥ライダー」は、またもやロック(パンクロック)な作品。前作とはまた違ったアプローチで来るのではないか、と予想していたファンにとっては、今回の曲は“意外”だったかもしれない。しかし、彼女たち自身はそうでもなかったようだ。
愛理:私たちも2ndシングルから実感したんですけど、きっとBuono!は、テーマはゴスパンクで行くと思います。
Buono!がオープニング、エンディング曲を担当しているテレビ東京系アニメ『しゅごキャラ!』の主人公・あむちゃんがゴスパンクなキャラクターだから、と続ける鈴木愛理。そしてもちろん、今回の「恋愛♥ライダー」で歌われている女の子、すなわち、“好きな相手のことを<好きだよ!オマエ>と呼んだりする一方で、恋が成就して<泣きたいんだよ うれしいんだよ>という弱い面も覗かせる女の子” についても、あむちゃんの “強がりで、ホントのじぶんをずっと隠して、いつも「自分は強いんだ」って言っている” ところが描かれているのだ、と解説してくれた。
彼女の発言は、前作「ホントのじぶん」の歌詞を読み解く手がかりにもなる。前作では、半ば力づくでも、“ホントのじぶん、出て来いよ!”とBuono!は歌った。これもまた、“ホントのじぶん”を隠し続けているあむちゃんについて、もしくはあむちゃん自身の葛藤を描いた作品ということになるだろう。
では、そんな「ホントのじぶん」や、今回の「恋愛♥ライダー」を歌っている時、彼女たちはどんなことを考えているのだろう? あむちゃんになったつもりで、感情移入して歌っているのだろうか? というと、“普段、Berryz工房や℃-uteの時とは違う感じで歌っている”点では彼女たちの意見は一致したものの、イコールあむちゃん、というわけでもないらしい。嗣永桃子は歌っている時の感覚をこう表現する。
桃子:あむちゃんみたいな女の子っていっぱいいると思うんです。あんまり素直になれなかったりとか。だから、イメージはあむちゃんなんだけど…もっと広い意味で、そういう(世間一般にいっぱいいる、素直になれない)娘にもなりきって歌ってます。
照れからくるものなのかもしれないし、それ以外の要因があるのかもしれないが、確かに、自らの内面にある素直な気持ちをうまく表現できない若者は多い。振り返ってみると、彼女たちと同じくらいの年頃では、誰しもそんな経験をしたことがあることだろう。つまり、あえてアニメのキャラクターというフィルターを通すよりも、自分のすぐそばにある“リアルな気持ち”として歌詞で歌われている女の子の気持ちを感じ取れるのではないだろうか。
そんな“ホントのじぶん”をうまく表現できない世代の彼女たち。では、今回の「恋愛♥ライダー」の歌詞の中で、共感できる部分などはあるのだろうか?
愛理:私は、<泣きたいんだよ 嬉しいんだよ>の、“自分がちょっと心にためてた想いがあっても、こらえて笑顔でいよっかな” みたいな感じのところは…ありますね。
ただし彼女は少し照れながら “でもそんな姿は誰にも見せたことがない” と付け加える。そして、愛理のそんな発言を聞き、瞬間、少し驚いたような表情を浮かべた夏焼 雅。普段、いつもとびきりのスマイルを我々に見せてくれる鈴木愛理だが、そんな彼女のこの発言は、メンバーにとっても初めて明らかとなった、鈴木愛理の意外な面、もしくは、鈴木愛理の少しだけ見せてくれた “ホントのじぶん” なのだろう。
■ カップリング「じゃなきゃもったいないっ!」
「恋愛♥ライダー」のカップリング曲「じゃなきゃもったいないっ!」は、一言で表すとハードロック。歪んだギターリフ、攻撃的なリード、重いベース&キックといった細かい音のひとつひとつはもちろんのこと、全体をべったりとうねるベースラインや、特にUKロックっぽい曲展開まで(もっとも、ヤードバーズやクリームをハードロックの起源と、さらにレッド・ツェッペリンをハードロックをメジャーなサウンドとして押し上げた功労者と定義づけるのならば、“ハードロック、イコールUKロック”ともいえなくはないだろう)完全なるハードロック。特に、大サビ前の2本のギターバトルなど、ヴォーカルレスなオケだけを耳にすると、これをアイドルユニットが歌っているとは誰も思わないはず。嗣永桃子は語る。
桃子:あの、Buono!は日々ロックを増していきたいな、と。でも、実際しゃべってみると全然ロックじゃないんですよねー(笑)。でもそれはそれで、ギャップとしていいかなーって。開き直り(笑)。
浜崎あゆみを筆頭に、女性ソロアーティストがハードロック調の楽曲を歌うことはあるが、アイドルユニットがハードロックを歌うというのは、あまり聞いたことがない。そして、ロック寄りなアプローチがなされつつも、歌詞は女の子の日々の忙しい様を歌っていたり、実際の本人たちは、そこまでロック少女ではない。この辺で生じるギャップこそBuono!であり、彼女たちの今の人気を生み出している要因の1つともいえる。
さて、次回はそんなBuono!のギャップがたくさん楽しめる、Buono!にとって初のアルバム『Café Buono!』(2月20日リリース)について迫る。
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