蠍団襲来!スコーピオンズ東京公演を見逃すな

ポスト
ニュー・アルバム『蠍団の警鐘~ヒューマニティー:アワー I』を引っさげて、3年ぶりに日本の土を踏んだスコーピオンズ。今回は10月31日、東京・SHIBUYA-AXでのたった1本の公演のための来日だが、そのライヴを目前に控え、ヴォーカリストのクラウス・マイネがBARKSのためにインタビューに応えてくれた。取材終了からまだ2時間も経過していないが(!)、さっそく彼の最新肉声をお届けすることにしよう。

――今回の来日に先がけて、韓国を訪れていたそうですね?

クラウス・マイネ:その通り。韓国には過去に何度か行っているんだが、今回は約6年ぶりだった。空港から北朝鮮との国境に直行したよ。同じように“壁”のあったドイツで生まれ育った身としては、あの国には特別な感情を抱かざるを得ないところがある。しかし、実際、以前訪れたときよりも融和的な空気を感じることができたし、ポジティヴな変化の前兆のようなものが感じられた。オーディエンスはとても熱心だったしね。こうしてまた、新しいアルバムを携えながら世界のさまざまな国に触れる機会を得られていることを、とても嬉しく思っているよ。

――日本は今でもスコーピオンズにとって“特別な国”なんでしょうか?

クラウス・マイネ:もちろんさ。今回は残念ながらたった1回のショウだけども、こうして東京に来られることは俺たちにとって非常に価値のあることだと思っている。このバンドの歴史において、日本という国は常に特別な意味を持ち続けてきたんだ。70年代、初めて日本に来たとき、スコーピオンズは“今後期待される若手バンド”だった(笑)。でも、その日本公演を切っ掛けに、俺たちはインターナショナルなバンドとして歩み始めることになった。世界的なバンドとしてのスコーピオンズの歴史は、1978年のライヴ・アルバム『蠍団爆発~スコーピオンズ・ライヴ(TOKYO TAPES)』から始まったと言っても過言ではないね。

――明日は当時からのファンも、新しい世代のファンも会場に詰め掛けることになると思いますよ。

クラウス・マイネ:嬉しいことだね。70年代や80年代のスコーピオンズを原体験していない世代に観に来てもらえるのは、俺たちにとってはボーナスみたいなものだと思う。でも、俺たちは相変わらずロックしてるよ。古くからのファンのなかには、すっかりロックを忘れてしまった人たちもいるかもしれないが、明日のショウはきっと楽しんでもらえると思う。もちろん過去にスコーピオンズを観たことのないオーディエンスも大歓迎さ。ニュー・アルバムからももちろん何曲か披露するし、誰もが聴きたいはずのクラシック・チューンの数々も演奏するつもりでいる。もう何年もプレイしてこなかったような曲も、いくつか日本の熱心なファンのために用意しているよ。そして実際にライヴを観てもらえれば、スコーピオンズが30年前のバンドではなく、“今”を生きているバンドなんだということを理解してもらえるはずだと思う。

――しかし、たった1回のショウというのが残念です。

クラウス・マイネ:まったく同感だね(笑)。一晩かぎりのショウだし、東京に住んでいないファンたちには本当に申し訳なく思っている。平日の夜にオトナたちがライヴに足を運びにくいことも知っているよ(笑)。でも、明日は嵐のようにロックすることを約束するよ!。

最後の「嵐のようにロックする」が、彼らの代表曲のひとつ、「Rock You Like A Hurricane」をモジった発言であることは言うまでもない。というか、こんな話にフムフムと頷いているあなたも、蠍の毒を味わったことのない人たちも、明日は是非、この一夜かぎりの貴重なライヴを目撃して欲しいところだ。

ところで、饒舌なクラウスとの会話は、このあとも当然ながらたっぷりと続いた。この続編は、さらなる新情報や興味深いエピソードとともに、ごく近いうちにお届けするつもりだ。

が、とにかくその前に、10月31日は渋谷に集合!

スコーピオンズ東京公演
10月31日(水)東京・SHIBUYA-AX
http://www.creativeman.co.jp/index.html


増田勇一
この記事をポスト

この記事の関連情報