FREENOTE、成長の過程で見つけた本当に歌いたかった歌をとどける

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FREENOTEは明らかに次のステップに踏み出した。飛び跳ねる元気バンドから、人間の内面を深く追及した歌を歌う大人のバンドに脱皮した。
それを体現しているのがヴォーカルの千香子だ。3/2リリースの新シングル「ウォークメン」での、彼女の悲痛な叫びにも似た歌声。これまでのあやふやな夢を見切って、現実をどう生きていくかを決意する力強い歌詞。彼女を着実にサポートするバンドの男らしさ。FREENOTEの全く新しい魅力が感じられる作品だ。

ヴォーカルの千香子が語る「ウォークメン」に秘めた決意を聞いて欲しい。
最新シングル


「ウォークメン」
TFCC-89128 \1,000(tax in)
2005年3月2日発売

01.ウォークメン
02.Our Song
03.TELEPATHY




PV映像をフルレングスで!

「ウォークメン」のPV映像はフルレングスで見られます。上の画像を

メッセージ・ビデオ

「敦煌」ビデオへ 千香子からのメッセージをどうぞ。上の画像を

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■オフィシャルサイト
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――現実と夢を見据えた、潔い曲ができましたね。この曲ができたキッカケは?

秦 千香子(Vo/以下、千香子):これまでCDを作っていくなかで、少しでも成長していかなきゃ、一歩前に進まなきゃって気持ちが強くあったんですね。でも進んでるつもりで実は逃げちゃってる、ちょっと横道に反れてそこをグルグル廻って進んでるつもりになってることが多くて。その“進んでるつもり”ってのがイヤで、頑張らなきゃって思ってるうちにできた曲なんです。

――そういう“進んでるつもり”の自分に気づいたのはいつ頃?

千香子:急に気づく瞬間があったんですよね。友達に相談されて、「逃げてばっかりで進んでないじゃん」って言ったことあるんですね。でもそれって自分のことじゃんって。川が流れていてふっとよどみに入っちゃうっていう。

――そういうのを音楽活動で感じたんですか?

千香子:そうですね、いわゆる手癖で作っちゃってアレ?って(笑)。歌詞書いてるときでもすごく無駄が多いんですよ。ワーって思いつく限りを書いて、そこからいらないところを捨てていたんですけど、それって本当に大事なことを言うために、前後ですごい無駄が多いなぁ(笑)。

――でも、その無駄も大事ですよ。

千香子:うん、でも私の場合、その無駄が、自分が弱いのを認めないためのいっぱいの言い訳で(笑)。だからストレートにズバっと言えることも勇気だと思うんです。それに、人間って自分のいる場所を認識しないとすごく恐いんだと思うんですけど、そう思うときって、まさに迷ってる瞬間で、自分が前に進んでいるのか、進まなきゃいけないのか、進まなくていいのかって思ってるときだっだりで。そういうグルグル迷ったり逃げ込んだりってしているうちに、一生のうちで進んでいけるまでの距離が短くなっちゃいそうで、言い訳は少なくしたいんですよね。

――そうやってすごく考えてらっしゃるせいか、すごく現実的な歌詞ですよね。“翼なんか生えない 空は飛べない”と。

千香子:すぐ逃避したがるんですよ。“私、こんなに頑張ってるのに!”って人のせいにしたり。だから“翼は生えない”ってのは自分の現状認識。背伸びすることもいいかもしれないけど、三段飛ばししてばかりじゃ転んじゃうから、地に足つけて歩いて、自分をちゃんと認識していようって。

――なるほど。そして、詞の書き方が変わりましたね。インディーズで出した「終電マスター」は明るく元気な面が全面的に出てましたが、前回の2ndシングル「Re:チャンネル」からは感情の揺らぎを表現しつつ、そこで終わらず結論も表現してますよね。

千香子:インディーのころはインディーのころで一生懸命やってこういう形になってるんだけど、「キライチューン」(メジャー1stシングル)がひとつ中間点的なものになっていて。「Re:チャンネル」でぐっと自分のことを見たっていうか。あ、私こういう歌が歌いたい、言いたいことがあるんだってすごく再認識したんですね。もちろん自分だけで作ったんじゃなくていろんな人が助けてくれたんだけど、1個答えを見つけることができて……ちょっと違うベクトルになって、「ウォークメン」で進めたかな。

――その「Re:チャンネル」で言いたいことがあるんだ!って思えたキッカケは?

千香子:これはね、自分が弱虫過ぎてイヤになった(笑)。“私のバカ!”っていうのが原点(笑)。言い訳してばかりいた自分に対峙するっていうか。それがありのままの私なんだ、って言い切っちゃいそうなこともあったんだけど、でも伝えたいことは伝えたいし、そこを中途半端にしたら伝わらないし、だからって自分の知っているすべての語彙を使っても、一番言いたいことがボケたりで。だから“逃げ道を断とう”と! 「ウォークメン」もそんな歌です。

――その潔いところや、説得力を持っているのは、最後には“生き抜いていこう ここは終わりじゃないから”と行きたいところを見据えてるからこそですね。そんな曲ですが、サウンドは軽快なアレンジになってますね。

千香子:人力ブレイクビーツです! 全部生のダンスミュージックってカッコいいなって思って、カッコよくできました。こんなサウンドに内側にも外側にも広がった歌詞が乗っていいなって。なんていうかな、体を動かしたくなるような。楽曲が背中を押してくれる感じですね。

――すでにライヴで披露してるとか。

千香子:そうなんですよ! 昨日もイベントでやったんだけど、すごい楽しいんですよ。メンバーといっしょに話してたんですよ、“「ウォークメン」(気持ちが)上がるよね!”とか“気持ちよくて笑ってしまった”って(笑)。

――このプロモーションビデオもライヴ感があっていいですね。

千香子:でしょう~。グルーヴィジョンズの方に撮ってもらって。4人が演奏してる楽しげなところが出てるし、ドラムやキーボードの演奏部分がループっぽくになっておもしろくなってるんです。でね、PV撮影の日、ちょうどサッカーの北朝鮮戦やってたんです。で、休憩中、観てたんですけど、勝ったシーンが放映された直後に、PVも最後のシーンの撮影でね。“やった!”ってかなり乗って最後のシーンに臨みましたね(笑)。それが表情に出てるかも。

――では、今後の予定は?

千香子:3、4月はイベントにちょこちょこ出させてもらって、生で「ウォークメン」の感情をぶつけたいですね。あと、春にはアルバムをリリース予定で、インディーズの曲も、今のFREENOTEもあるからバラエティに富んだもので……いろいろ入ってて、FREENOTEのベスト盤って感じですね。第一期FREENOTE総まとめ!


取材・文●星野まり子
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