──「地区予選」はうって変わって、高校野球がテーマのスポ根ソングですね。
山本:(曲のテーマになっている)野球の経験はないんですけど、甲子園をテレビで見ていて、負けて泣いている様子を見てホロっときちゃうこととかはありますよ。そういうのを思い浮かべて歌いました。わたし自身は中学のときテニス部で、毎日放課後に熱心に練習してましたよ。dreamの(阿部)絵里恵ちゃんも元テニス部なんですけど、前にやったとき絵里恵ちゃんには勝ちました(笑)。
──「斑鳩」(いかるが)はさらにどの曲とも違って、すごく和のテイストですね。
山本:「斑鳩」が一番歌うのが難しかった曲ですね。歌詞の意味や曲のテーマも難しくて、(漢字の)読み方も最初分からなかったし(笑)。ディレクターさんと一緒にインターネットで調べました(笑)。これも彼氏と彼女が別れてしまったという曲なんですけど、斑鳩は古代の都があったところで、奈良の地名なんですよ。そして、2人で斑鳩に来たことがあったんですね。そして、2人のそういう思い出も、今となっては斑鳩の歴史の中の一部になってしまったね、という結構深い歌詞なんですよ。
──Do As InfinityのD・A・I(長尾 大)さんのプロデュースでのデビューしますが、Do As Infinityの曲は前から好きだったんですか?
山本:もともと結構聴いてたんですけど、D・A・Iさんがプロデュースしてくれることになってからとくに聴くようになりました。「遠雷」(アルバム『DEEP FOREST』に収録)という曲がとくに好きです。静かでちょっと悲しくて。もともとそういう曲が好きなんですよね。
──ミニ・アルバム全体として、振り返ってみていかがですか?
山本:レコーディングは難しいと思いつつ、意外にスムーズに終わりました。ソロでもライヴをやっていきたいですね。歌で気持ちを伝えられるようになればと思います。
取材・文●末吉靖永
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