ヴァン・ヘイレン、リンキンら、チケット値下げへ

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今年に入り、夏のコンサート・ツアーのチケット売り上げが伸び悩んでいるという話は何度か出てきているが、ここにきて具体的な動きが出始めたと、米業界誌「ローリングストーン」が7/29(木)付けで伝えている。

チケットの値下げが決まったのは、リンキン・パークやコーン、スヌープ・ドッグが出演するプロジェクト・レボリューション・ツアー、オジー・オズボーン主催のオズフェストやジョン・メイヤーのツアーだという。また、ノラ・ジョーンズも、大きなアリーナでのコンサートではなく、より小さい会場に規模を縮小した。

どのぐらいの値下げかというと、たとえばクラブ・サイズからアリーナまで、全米に100カ所ほどある会場をマネージメントする全米トップのプロモータ、クリア・チャンネル・エンタテインメントは、7月中旬に行われた北カリフォルニアのコンサートを20ドル(駐車場代込み)まで下げた。また、ヴァン・ヘイレンのツアーでは、いくつかの会場で芝生席の値段を25ドル(10ドルの飲食券込み)まで下げたという。

コンサート情報専門の業界誌「ポールスター」によれば、年間売上上位50位までにランクされているコンサートチケットの平均は50.71ドル(約6460円)で、去年の51.81ドル(約5700円)に比べ13%値上がりしている。日本のコンサート・チケット、特に来日アーティストの値段に比べれば、それほど割高感はないかもしれない。が、ニューヨークの人気ライブハウスでも、20ドル前後でライブを見られることを考えれば、やはり「あれもこれも」と手が出るような値段ではなくなってきているのだろう。日本ではおなじみの価格破壊が、アメリカのコンサート・チケットの世界に起こるのか、見ものだ。

Aki Kayamoto, NY

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