【インタビュー】CROWN HEAD、本格始動から2ヵ月でメジャーデビューを果たしたSNS総フォロワー数40万超えバンドの衝撃「賭けてみようと思いました」

■今のJ-ROCKの感じとはちょっと違う
■でも、それが俺らのいいところ
──今、「ツインボーカルになる」という話が出ましたけど、Lumelさんはベースを弾きながら、Motoさんの歌にハーモニーを重ねています。そのハーモニーはやはりこの曲のキモであると考えているんでしょうか?
Lumel:そうですね。楽器でももちろん自分の色を出せると思いますが、ハーモニーはバンドのカラーになると思って、かなり力を入れました。もともとハーモニーを重ねるのが好きなんです。天才が主人公のドラマってところもあるんですけど、今回は細かいところまでちゃんとこだわってやりたいと思いました。
──Motoさんは先ほど、「これまでここまで高いキーで歌ったことはなかった」とおっしゃっていましたけど、ボーカルのレコーディングは大変ではなかったですか?
Moto:もちろん大変でしたけど、立ち会っている3人のほうがハラハラしていたと思います(笑)。でも、そこはやっぱり曲自体がすごく良くて、僕もこの曲が大好きだから、絶対いいものに仕上げたいという気持ちはあったので。声が出ないなんて論外ですけど、歌のせいで曲が良くなくなっちゃったら、それこそ一番イヤだから、猛練習して歌えるようにしました。
Tasuku:毎日、ひとりでカラオケに行って、ずっと練習してたんですよ。
hiroto:そうそう。最寄り駅が同じなんですけど、駅を出たら「じゃあね」ってMotoはカラオケに行くんですよ。
──その甲斐あって、ハイトーンの歌という引き出しが増えた?
Moto:そうですね。もっと研究して、自分にとっていい音域を見つけなきゃいけないと思うんですけど、そこは広げていきたいですね。

──ところで、「Hidden」のドラムは打ち込みだそうですね。それは、この曲の音源には生ドラムよりも打ち込みのほうが合っているという判断だったんですよね?
Tasuku:もちろんそれもあるんですけど、今回は3週間で完成させなきゃいけないというスケジュールの都合もあって。生ドラムでやるとしたら、音作りもアレンジもプレイも、かなり緻密にやらないといけないので、ミックスも含めてすごく時間が掛かったと思うんですよ。それで今回は打ち込みで、ということになりました。
hiroto:あとはやっぱり、俺らが作っている曲に合うというか、音のモダンさみたいなことを考えると、もちろん生で叩く良さもあるけど、打ち込みも全然ありなのかな。スケジュールの都合はさておきですけど、曲に合わせて、臨機応変に生のドラムと打ち込みを使い分けていくのがいいんだと思います。
──その分、Tasukuさんは作詞に時間を掛けられる、と。
Tasuku:そうですね。「Hidden」も含め、最近はMotoが作詞を担当した曲も増えてきましたけど、作詞はやりたいですね。ドラムよりもやりたいかも(笑)。いや、そんなことはないですけど、めちゃめちゃ浮かぶんですよ、歌詞が。
hiroto:世界観を広げるのは得意だよね。あと、Tasukuは英語ができるから。
Tasuku:そうだね。日本語だけの曲もありますけど、英語を織り交ぜた歌詞は得意とするところです。ちなみにMotoは国語の教員免許を持ってるんですよ。
Moto:はい、実は。
Tasuku:だから日本語の難しい言い回しとか、ニュアンスとかはMotoに教えてもらって。
hiroto:今回も『枕草子』から学んだもんね。
Moto:いや、『源氏物語』ね(笑)。

──さて、そんなCROWN HEADは今後どんなバンドになっていきたいと考えていますか?
Moto:まだ、「Hidden」しか発表してないですけど、他の曲はまた色の違うバリエーションがあるというか。振り幅があると思うし、歌詞も英語だったり、韓国語だったり、日本語以外の言語も使えるので、日本以外の人たちにも聴いてもらえるように、海外のライブとかフェスとかにも出演していきたいですね。
──「Hidden」はこのバンドの曲の中では割と異質な曲だそうですが、他はどんな曲が多いんですか?
hiroto:Lumelが作るトラックは、洋楽的なループを使ったものが多いですね。J-POPってAメロ、Bメロ、サビっていう流れがけっこう普通じゃないですか。そういうBメロがしっかりあるような曲よりは、洋楽っぽい…たとえばAメロからいきなりサビに行くような作り方とか構成とかになっている曲がけっこう多いんです。だけど今回、「Hidden」はドラマのタイアップをいただいて、俺らからしたら少しチャレンジングな曲の構成にしてみたんです。だから、「Hidden」を聴いて、いわゆるJ-ROCKっぽいと思う人もいるかもしれないけど、そういう曲はこれまで作ってきた中ではそんなに多くない。
Tasuku:でも、最近作ってる曲はループ系って減ってない?
hiroto:わりとそうだね。そこは「Hidden」の制作を経てからなんですけど、洋楽っぽいループの感じと、J-ROCKというか、邦楽特有の構成が混ざった感じが、今作っている曲にはいろいろ出てきていると思います。構成とか進行とかが邦楽っぽい中で、でも、セクションの切り替えではループしているとか、そんなに展開しないとか、そういうところが、今のJ-ROCKの感じとはちょっと違うなって思いながら、でも、それが俺らのいいところでもあるんじゃないかな。
──これからどんな曲を聴かせてもらえるのか楽しみになりました。
Tasuku:たぶん近いうちに新しい曲を聴いてもらえると思うので、楽しみにしていてください。次も自信作なんですよ。
取材・文◎山口智男
撮影◎緒車寿一

■1stデジタルシングル「Hidden」
2025年5月20日配信開始
配信リンク:https://crownhead.lnk.to/hiddenID
▶橋本環奈主演 テレビ朝日系ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』オープニングテーマ
放送情報:テレビ朝日 毎週火曜 午後9時~9時54分
公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/ameku-takao/

■<2nd ONEMAN LIVE「Red Riot」>
2025年8月9日(土) 東京・代官山Space Odd
open18:30 / start19:00
▼チケット
スタンディング ¥3,000(税込)
https://eplus.jp/CROWNHEAD/
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