【ライブレポート】フォーリミ主催<YON FES 2026>10年経っても醒めない夢の夢。

2026.06.24 19:00

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Photo by ヤマダマサヒロ

2016年の初開催から10周年を迎えた04 Limited Sazabys主催の野外フェス<YON FES>。記念すべきアニバーサリーイヤーとなった<YON FES 2026>が彼らの地元である愛知県は愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク)にて6月20日、21日の2日間に渡り開催された。しかしあれから10年とは。毎年<YON FES>に訪れる度に1年の早さを実感するが、10年という決して短くない時間すら一瞬に感じるほど、<YON FES>という場所が僕らの人生において欠かせない場になっているのだろう。本記事ではオフィシャルからの2Daysレポートをお届けしていく。

Photo by 日吉”JP”純平

今年の<YON FES>は、初日は豪雨、そして2日目は猛暑という、フェスの醍醐味をダブルパンチで食らわせてくれた、ある意味天候に恵まれた2日間となった。雨も太陽も似合ってしまうのだから<YON FES>は罪なやつだ。そんな<YON FES 2026>にはフォーリミを含めた全21バンドが出演。降りしきる雨の中、照り付ける太陽の下、2日間に渡り繰り広げられた愛・熱戦烈戦超激戦。10年目に相応しい特別な日になったことは言うまでもない。

Photo by 日吉”JP”純平

初日である6月20日には04 Limited Sazabys、ELLEGARDEN、Fear, and Loathing in Las Vegas、Fire EX.、KOTORI、OKAMOTO’S、SHANK、THE BOYS&GIRLS、the cabs、THE ORAL CIGARETTES、ハルカミライが出演。降水確率100パーセントを叩き出す中で、雨にも負けず、なんなら雨すら味方につけ、その状況丸ごと楽しむ姿がモリコロパークにあった。

Photo by ヤマダマサヒロ

YON FES初日、SKY STAGEのトッパーはハルカミライ。雨だろうがなんだろうが、心の望遠鏡で覗くならば、ロックシーンに花を咲かすためならば、誰がなんと言おうと今日は晴天。橋本学が「いい天気だな」と満面の笑みで言うもんだから、物事の角度を変えればどんなことだって肯定に変わるのだと目から鱗が落ちる。この後、ハルカミライに続きLAND STAGEに登場する盟友THE BOYS&GIRLSに触れ、ずっと一緒にやってきた仲間にバトンを繋ぐ意味、喜びを噛みしめ、「雨なんてぶっ飛ばしといてやるから」と仲間のために有言実行雨を吹き飛ばすなんて、やっぱりそうか、ここが世界のど真ん中だ。

盟友からバトンを受け取ったのはTHE BOYS&GIRLS。この数日睨めっこしていた天気予報は100%雨。ところがどっこいTHE BOYS&GIRLSが歌い始めると雨なんてどこか行っちゃうんだから、ハルカミライとTHE BOYS&GIRLSの友情パワーといったらもう。ギターを掻き鳴らしながらワタナベシンゴがフォーリミの「monolith」を歌い、フロアに飛び出していって記念撮影する場面もあり、結成15年目、遅れてやってきたルーキーがその羅針盤を頼りに札幌で続けてきたパレードがYON FESに繋がったことを他でもないワタナベシンゴが誰よりも嬉しそう。いつだって今日だってそのコンバースの足跡は嘘をつかないってことだ。

2日間できっと何度も訪れるだろうピークのひとつを、独自のやり方、在り方で作り上げたのは意外にもYON FES初登場のFear, and Loathing in Las Vegasだ。ラウド×パラパラという本来相反するものをがっちゃんこさせるアイディアとセンス、重厚サウンドに軽やかダンスなんて、はっきり言って発明である。「小便漏らせー!」というSoの謎の煽りも、いやいや、言われなくとも漏らしそう。当時、ラスベガスがシーンに登場したことで確実にひとつのカルチャーが誕生したわけだが、そのパイオニアがパイオニアである所以を<YON FES>でもパーティーボーイたちがしっかり証明してくれた。この狂乱は雨なんかには止められない。

Fire EX.のステージには深く胸を打たれた。26年間に渡って台湾のパンクシーンを築き続けるFire EX.が国を超えYON FESに立てた旗。音楽に国境がないならば、あらゆる壁も壊せるはず。細美武士を迎えた「Don’t You Fight」が鳴り響く中、「戦わない」という戦い方から感じたFire EX.のメッセージ。彼らの存在は台湾と日本を、音楽をもって繋ぐことだろう。この時代に鳴るべくして鳴っているパンクに心が動かないわけがない。<YON FES>の10年間の歴史においても海外のバンドの出演はFire EX.が初とのこと。ほら、もうすでに歴史は動いている。

より一層強まる雨の中、YON FES皆勤賞のSHANKはそんなことお構いもなくいつも通りの、だけど確かに熱を帯びたライブを見せてくれた。大粒の雨が降り頻る中で「Weather is Beautiful」だなんて、SHANKのそういうところよ。そしてそんな美しい天候の中でしっかりたっぷり水を得たフロアはまるで色とりどりに咲く花のよう。総じて「アホばっか」な愛で溢れた楽園イズ<YON FES>なのです。「来年も出られるように頑張ります」と短く語る庵原将平の拳を上げるGEN。その炎が燃え続ける限り、きっとまた来年、ここでSHANKに会えることだろう。

そしてthe cabsである。昨年の突如の再結成にも驚いたが、その後の彼らの動き方にも驚かされてばかり。目の前の光景が、まるで夢を見てるようなれっきとした現実なのだから、やはり驚きを隠せないでいる。the cabsという大河のような物語のその先にYON FESと交わる未来があるなんて。激流を制するのは静水、そしてその静水の中にある激しさ。首藤義勝のイノセントな歌声、高橋國光の狂気を帯びたシャウト、繊細で大胆な中村一太のリズム。刻まれたその音ひとつひとつに心ごと震えている。新曲「パリ、わたしたちの」に彼らが本当に動き出していることを実感する。これこそ再生の風景。今日が雨で良かった。

Photo by ヤマダマサヒロ

フォーリミとはお仲間な関係のTHE ORAL CIGARETTES。感動と奇跡を分かち合うこと。そうやって<YON FES>を通してフォーリミが10年間信じて進んできた道が、ONAKAMAたちを、僕たちを、どれだけ幸せにしているか。その証明を、狂乱とピースフルをもって打ち立てたTHE ORAL CIGARETTES。雨の中で聴く「Hallelujah」はまるで祈りのよう。そして不調の際、GENが支えてくれたことに感謝を告げた山中拓也。それは僕らだって同じだ。今この瞬間だって、雨で凍えた身体にオーラルを摂取してパワーをもらっているのだから。音楽って、THE ORAL CIGARETTESって、いいOKUSURIです。

くすぶる火じゃ<YON FES>は灯せない。全身全霊、その全てをもって命ごと燃やしているから、OKAMOTO’Sの鳴らすロックは希望となり、僕らを照らすのだろう。昨年の「monolith」に続き「swim」のフォーリミチルカヴァーに揺れ、休止中のブラザーを想い、同じ時代を生き同じ夢を見られることを噛み締める。サポートメンバーを迎えた特別編成でありながらその熱量の響き方、届き方の純度は180%以上。次はまた完全体OKAMOTO’Sがフォーリミのカヴァーで僕らを揺らしてくれるのか、その日を、その火を、楽しみにしている。

10周年に相応しく、ついに<YON FES>に降臨したELLEGARDEN。彼らを前にしたとき、土砂降りの雨すら綺麗な宝石に思えるのは、傘を差すでも屋根に隠れるでもなく、マイクスタンドを前に出し、その豪雨に飛び出して一緒に濡れてくれるから。絶望だったはずの雨すらひとりじゃないのであれば温かく感じられる。そうやっていつだって誰よりも近くで歌ってくれる。それがELLEGARDENというバンドだ。<YON FES>でみんなで歌った「Make A Wish」は明日からの僕らの指針であり、希望。伝説なんかじゃなくて、ちゃんと手で触れ感じられる温度こそがELLEGARDENだ。

<YON FES>初日のLAND STAGEのトリを飾ったのはKOTORIだ。昨日までは雨予報に「神様は微笑まなかった」なんて思ったりもした。だけど違った。雨晒しのKOTORIが放った音楽はきっと、何年経っても心のずっと奥に消えない強い気持ちとして、経験として、マスターピースとして、ここにいる全ての人の心に在り続けることだろう。「unity」の大合唱は、さながら大シンガロングワールドカップ。雨音すら歌声に聴こえるのだから、音楽ってすごい。濡れて泣いてなんだかんだ笑って、歌う。なんて素晴らしい世界だ。

Photo by ヤオタケシ

初日のトリはもちろんフォーリミ。10年間の<YON FES>の歴史の中で、ここまでの大雨の中でのフォーリミのライブは記憶が正しければ初。そんな雨を振り払うように「愛してるぜ、YON FES!」とGENが叫び、「Horizon」で始まったステージ。地平線を超えて、フォーリミが届けたいもの。届けてきたもの。10年前、この場所で浴びた始まりの光は10年先の今日にちゃんと届いているよ。あの日から追い続けた希望の行方に今立っているよ。この10年で様々なバンドと<YON FES>のステージを共にしてきたフォーリミ。GENが語っていたように、日本語のロックバンド、英語のメロディックバンド、ポストロックバンドもここには居て、そのラインナップの豊かさはそのままフォーリミというバンド物語を濃いものにしているのだろう。「swim」で雨の中を泳ぎながら、「My HERO」で10年超えて来た景色の中にいることを実感し、「Now here, No where」でここまで重ねてきた日々を思う。この10年を思うとき、いつだってなんだってフォーリミが、<YON FES>が人生に絡んでくる。そんな人がこれだけ集まっているのだから、たかが雨なんて笑止千万へちゃむくれだ。

<YON FES>の10年間を振り返るように、そして10年経っても尚覚めないままの夢を見ていることを告げ歌った「Milestone」。フォーリミがその夢を追っているように、きっとここにいるみんなそれぞれに夢があって、その前には現実があって、向き合って、抗って、年に一度こうやって<YON FES>でその夢の確認をしているんじゃないかな。それが一緒に歳を取るということなんじゃないかな。「YON FESと一緒に歳を取ってくれてありがとう」と語るGENの目線の先に確実にいるひとりひとりが、その夢を追う理由のひとつが<YON FES>なんだと思う。ありがとうをいいたいのはこっちのほうだ。誰かと比べるのではなく、昨日の自分を超えること。それが前に進むということ。競争ではなくて並走してくれるのがフォーリミだし、<YON FES>なんだからこんなにも心強いことはない。「Buster call」で過去の自分を追い抜いて、「Feel」でその先に進む。そうやって、こうやって、<YON FES>と僕らは溢れた夢が溢れたまま、ただ先を見続けるのだ。アンコールでは雨の中「Squall」で明日の太陽を確信し、<YON FES 2026>の初日を終えたフォーリミ。降水確率なんかより確実なものが<YON FES>にはある。

初日の豪雨が嘘みたいな快晴のYON FES 2日目、6月21日は04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNT、EVERLONG、go!go!vanillas、Maki、muque、My Hair is Bad、Survive Said The Prophet、キュウソネコカミ、ハク。、マキシマム ザ ホルモンが出演。雨が上がりギラギラした太陽と共に豪華ラインナップが10周年イヤーを彩った。

Photo by 藤井拓

2日目のトップを飾ったのはキュウソネコカミ。朝っぱらからみんなで手を振ってヘンテコな動きで踊ってYON FESを心の底からぶち上げる。10年経てば変わることも変わらないこともあって、キュウソネコカミだって、フォーリミだって、何も変わらないようできっと変わってきたのだろう。だからバンドって面白い。若い頃は40代で死んでもいいって思っていたけど、今はなるべく長く生きたいもん。そしてなんだかんだ何も変わっていないキュウソネコカミ。ヤンキーよりも、時の流れと共にサングラスを装着したアヒルよりも、恥も外聞も捨ててバカ騒ぎするキュウソネコカミがこわい。だってこんなの無敵だから。

Photo by ヤオタケシ

YON FESに9年ぶりに帰還したEVERLONG。いきなり「POPダイバー」で始まったのも、いやそもそも「POPダイバー」をライブでやるのも、フォーリミとの関係性があってこそ。結成当初はメロディックパンクを軸にフォーリミと共に活動していたEVERLONG。あれから長くて永い時間が経って、正解のない世界の中で僕らは少しずつ透明になってきた。「正直この9年間、辛いことばかりだった。でもそんな日があったから、今日みたいな日を幸せに感じられる」と語るみっちゃん。透明な日々に色を付けるように、深く深呼吸をして丁寧に歌うEVERLONGの人生讃歌。それはまるでみんなで幸せになるための約束のような時間だった。

見渡す限りの青い空の下、不意打ち「monolith」極上ロックンロールカヴァーでYON FESを撃ち抜いたgo!go!vanillas。しっかり掴んだらもう離さない、「平成ペイン」「来来来」とモリコロパークにロックンロールをお見舞いすると、さらに牧がオーディエンスに飛び込み、ワンショットでオーバーキルな攻めまくりバニラズでゴーゴーだ。伊達にヨンフェス出演回数第3位じゃないぜ。「でも1位を目指している」とハングリーなgo!go!vanillasだから、全部巻き込んで、ビッグバンみたいな衝突を起こすのだ。僕らがいつまでだってガキでいられるのもgo!go!vanillasがロックンロールし続けているからだ。

「あいっ!あいっ!」とeyeとeyeを合わせたときにドバドバ溢れるハク。の愛。初出演の<YON FES>を隅から隅まで楽しんでいるのも、フォーリミの大ファンを公言するまゆが出演者としてこの場に立っていることも、ああ、全部が愛だ。そんなハク。のライブといえば、日常の言葉や色や匂いを、オルタナティブにロマンティックにドラマティックにドキドキを起動させて言葉と音にする姿が印象的だった。YON FES初登場にして、その存在を確かに刻んだ記念日。こうやってバンドと<YON FES>の新たなストーリーの始まりを目撃できるのも<YON FES>の楽しさであるし、きっとこの先この場所で、ハク。も一緒に歳を重ねていくのだろう。

Photo by 日吉”JP”純平

「誰かの後を追うことはやめた!やーめたッ!」と両手を広げ、他の誰でもなく、自分たちだけのロックをすること、それつまり、「マイヘアすること」を堂々宣言したMy Hair is Bad。10年目9回目の<YON FES>皆勤賞ということは、このフェスにおけるMy Hair is Badは小3。そっか、それならば、ライブ中に椎木知仁が連呼していた「サッカーしようぜ」も納得。マイヘアVS世界、大事なのは勝ちとか負けじゃ測れない価値と、大好きだけ。GENへの「誕生日おめでとうございます」のLINEに半年間既読がつかなくたってその気持ちはしっかり届いて響いたはず。

ここで<YON FES>に事件勃発。なんてこったい&どうなってんの。サポートにRxYxO(coldrain)、Teru(MY FIRST STORY)を迎えた、油そば並みの攻撃力と苺級のスイートでYON FESを狂喜乱舞させた特別仕様のSurvive Said The Prophetの破壊力。そしてそんな大事件が起きるのがYON FESなのだ。モリコロパークに大きなサークルを作り指先ひとつで大回転させる魔導士のようないでたちで、それでいてハッピーヴァイブスをまき散らすのだから、サバプロというバンドは奥が深い。今日の<YON FES>で見たこと聞いたことが、きっとこの後のSNSを騒がしているはずだ。

よく「太陽みたいなバンド」だと言われるBLUE ENCOUNT。誰かを照らし続けたその太陽にも葛藤があり、苦悩し、それを破壊しようと7年ぶりに挑んだYON FES。印象的だったのは、田邊駿一の激白ともいえるMC。ライブをしていく中で、田邊自身が悩みながら何かに気付き「バンドマンとしてやってきたことが間違いなんかじゃない」という答えに辿り着くまでの流れ。そこに辿り着いたのは、放った光がBLUE ENCOUNT自身に跳ね返ってきたから。田邊にとって、僕らにとって、この日の「もっと光を」はきっと一生忘れることのない光そのものであった。

Photo by 日吉”JP”純平

衝撃に次ぐ衝撃。ポップスもロックもダンスミュージックも、全部まとめてひとつの名前をつけるならば、muqueと呼ぶのかもしれない。それくらいにジャンルレスでノーボーダー。ステージに現れるやいなや「カーニバル」とフォーリミ「soup」のマッシュアップ。あんなのくらったら、リハといえど居ても立っても居られなくなる。Asakuraの「音楽の自由を知ってもらえたら嬉しい」というその言葉をそのまま体現したかのような音楽とライブにステージ脇のGENもリズムを取りながら、その音楽ラバーっぷりを覗かせている。音楽ってこんなにも自由でハッピーでピースなんだ。衝撃度、余裕で100超え。そしてその衝撃はきっと天井知らず。

2018年以来、8年ぶりの<YON FES>出演となったマキシマム ザ ホルモン。昨夜の豪雨が嘘みたいな晴天の中、「雨と平均年齢を上げにきました!」と初っ端からホルモン節全開。前回出演の2018年を振り返り「あの頃はハク。もmuqueも結成されていなかったから、実質うちらが一番若い」という言ったもん勝ち発言も飛び出すが、それもあながち間違いではなく、神龍に若返り&永遠のパワーを叶えてもらったんじゃないかと疑わざるを得ないTHEY ARE中坊感。ダイスケはんの「好きすぎて四!」に心拍数もギトギト上昇。いつだってムーブメントとカルチャーを丸呑みして吐き出すマキシマム ザ ホルモンが好きすぎて麺!

「from Party’z」を掲げるMakiのホームは、「名古屋」ではなくライブハウス。「この3人が立ったらどこでもライブハウス」だと語る山本響の言う通り、<YON FES>のステージに立つMakiの目の前に広がった景色はまさに彼らのホームであるParty’zそのもの。その情景こそがMakiの憧憬。その場所を全身全霊で守り抜く決意のLAND STAGEトリ。「Lucky」で肩を組んだオーディエンスの姿を、<YON FES>で、フォーリミの直前に観ることができたのは、Makiにとって、名古屋のライブハウスシーンにとって、この日、きっと<YON FES>に来ているだろう若いバンドマンにとって、希望でしかない。

Photo by 日吉”JP”純平

大トリとして10年目の<YON FES>を締めくくった04 Limited Sazabys。フォーリミにとって、仲間のバンドマンにとって、フォーリミを支えるスタッフにとって、そして僕らにとって、10年かけて守るべき場所になり、帰る場所となった<YON FES>。その場所に毎年かっこいいバンドが集まり、ひとつひとつ重ねてきた10年分の足跡が一気にフラッシュバックする。この物語が永遠に続きますように。<YON FES>がいつまでも愛で溢れますように。その繋いだ手を離さないように「magnet」から始まった最終日のフォーリミ。今日の日のことを、この10年間を、忘れないように無くさないように噛みしめる。

ガンガンいこうぜモードで畳みかける「knife」「fade」「escape」に最後の力を振り絞るようにひっちゃかめっちゃかに応えるオーディエンス。観客だって一緒に<YON FES>を作ってきたんだ。「かっこいいバンドばかりで、主催者のセンスが素晴らしい」と自画自賛のGEN。でもその通りなのよ。毎年これだけのアーティストが<YON FES>に集まって、それが10年続いていることって、全くもって当たり前じゃないから。「この時間が永久に続きますように」と披露した「hello」での大合唱が響く<YON FES>が本当に大好きだ。

Photo by ヤオタケシ

GENが言っていたように、<YON FES>と僕らはこの10年、一緒に歳を取ってきた。そして会場で何度も目にした子供たちの存在。そうやってまた新しい物語も<YON FES>で始まっていて、僕らは同じ時代を生きている。「ハウルの動く城」の「守らなければならないものができたんだ」というセリフを引き合いに「僕が守るべきものはYON FES」とはっきりと宣言したGEN。バンドにとって目指す場所であり、戦う場所であり、その場所をフォーリミが守り続けることで、物語は続いていく。10年。今日までの日々の長さは決して消えることなく、転がって夢は続いて行くのです。まるで今この瞬間のためのような「Terminal」が<YON FES>を抱きしめる。ラストは「Keep going」。前に進むための指針、そのために必要な愛。その全部が<YON FES>にあって、だから僕らは諦めることを諦めて、足の向く方角へ今日も進むのです。アンコールでは「monolith」、そして「758」と、名古屋という街にフォーリミが築いてきたユニティを叩きつけて10年目の<YON FES>に幕を下ろした。そして物語は11年目へと続く。

Photo by ヤオタケシ

取材・文◎柴山順次

【Photo】
ヤオタケシ / 藤井拓 / Yukihide “JON…”Takimoto / 日吉”JP”純平 / ヤマダマサヒロ

■<YON FES 2026>
【日時】2026年6月20日(土)21日(日)
【時間】 開場9:30 開演11:00 終演19:00 (各日共通予定)
【会場】モリコロパーク(愛・地球博記念公園)
【出演アーティスト】
6/20(土):04 Limited Sazabys / ELLEGARDEN / Fear, and Loathing in Las Vegas / Fire EX. / KOTORI / OKAMOTO’S / SHANK / THE BOYS&GIRLS / the cabs / THE ORAL CIGARETTES / ハルカミライ
6/21(日):04 Limited Sazabys / BLUE ENCOUNT / EVERLONG / go!go!vanillas / Maki / muque / My Hair is Bad / Survive Said The Prophet /
キュウソネコカミ / ハク。 / マキシマム ザ ホルモン
【HP】 https://yonfes.nagoya/feature/2026
【X】@yon_fes ( https://x.com/yon_fes ) #ヨンフェス
【公式プレイリスト】https://04ls.lnk.to/yonfes2026

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