KOTOKO 「七転八起☆至上主義!」 インタビュー

ポスト

──前作から約5ヶ月という短いスパンでリリースされる最新シングル「七転八起☆至上主義!」は、かなりヘヴィなロック風のイントロから、唐突に超シンセ・ポップなメロディーが溢れ出す楽曲で、今までのシングルにはない作風ですよね?

KOTOKO:かなり新しいテイストですね。過去にはかなりポップな楽曲を歌ってきてはいたんですが、シングル曲でここまでポップな曲って、仰るとおり初めてですから。しかも、今まで私が志向してきたポップさ、キャッチーなノリともまたかなり違っていて。私のポップな側面が好きだったファンのみなさんにも喜ばれると思いますし、新しいファンのみなさんには、KOTOKOの新たな一面を見せることができるかなって思ってます。

――途中で楽曲の印象が変るという多面性も、まさにKOTOKOさんらしいですね。

KOTOKO:そうなんですよ。私のライヴに一度でも足を運んでくれた人ならもう御存知だとは思うのですが、私が今までやってきた音楽って、スタンスは決して変わらないのですが、曲調の触れ幅がとても広いんですね。ハードな曲も、ヘヴィな曲も、幻想的な曲も、女の子らしい曲もすべてが私のカラーで、その変化を楽しんでもらうような構成でもあるんです。でも、この「七転八起☆至上主義!」のように、一曲の中でも音楽性がガラッと変わるのは、自分でも新鮮ですね。

――やはり今回のポイントって、タイトルにもありますが、四字熟語満載な歌詞にもあると思うのですが、どのようなプロセスで作詞されたのですか?

KOTOKO:まずこの楽曲を受け取って、“さぁ作詞!”と思った時に、今回も「ハヤテのごとく!」という人気アニメの主題歌ということもあって、この楽曲の勢いと、アニメ本編のノリを考えたら“一生鍛錬”って言葉が頭に浮かんだんです。前のシングル「ハヤテのごとく!」でも言葉遊びをたっくさん盛り込み、今回も同じ路線で行こうとは考えていたので、“よし、今回は四文字熟語でいこう!”と決めたんです。その後は、たくさん四字熟語を書き出して、テーマにあったもの、そして私が好きなものを抜き出していきました。作品の主人公、ハヤテ君の心情と、私の思いが同居したような感じに仕上がっていると思います。

──改めて、ハヤテの心情を投影させた歌詞から生まれた、「七転八起☆至上主義!」というタイトルと、その主義の由来を教えて下さい。

KOTOKO:ハヤテ君が実際そうなのですが、ひとつの確固たる信念があるなら、何度転んだりつまづいても、目指すものは揺るがないんだ、ということですね。だから、小さくても大きくても、一つ自分の中に信念を持てば、きっと気付けば結果オーライになってるんだ、って。そういった考え方を主義と掲げてみるのは面白いかもって思ったんですよ。私って、いつも些細なことでつまづいてしまうんです。そんな私が支えにしている言葉「七転び八起き」これを至上主義にする事で強くなりたいなっていう願いも込められています。

──すごく勇気を与えてくれる歌詞ですよね。“一生鍛錬 試行錯誤に切磋琢磨”とか、有無を言わさない言葉遊びの勢いが止まらない感じの歌詞も楽しいくて(笑)。

KOTOKO:もうこれでもかと“七転八起至上主義”な言葉を、一気に畳み掛けようって思って(笑)。“後悔ならやった後にすればいいし”とか、一聴すると投げやりに聞こえるけど、実際は、懐が相当深くないとできないし、言えないことなんですよ。だからこれって、実は全部私の願望とか目標だったりするんですよ。

──2コーラス目の“風評は気にしない!劣等感に動じない!”とか、すごく力強くて、まるで決意表明みたいですよね?

KOTOKO:他人にどう思われようが、自分のことは自分のこと!って言えることが、すごくカッコ良く見えるんですよ。いつか自分もそう言える人になりたいなーって思っています。

>> NEXT PAGE

この記事をポスト

この記事の関連情報