次なるステージへ・・・新たな世界観を築いた大作『ULTRA BLUE』を語る
「冷たい枕とあったかいベッドとか、冷たい言葉と温かいキスとか、その…間にある不安定とやすらぎとか・・・そういう定義の仕方を試みた歌詞。“甘えてなんぼ”のところなんていいよね。ちょっと歌詞的に外してる表現とかも、自分の世界観ができて、歌詞の書く技とかも増えてきて、そういうのがちゃんとすんなり入れるようにできたのね。成長したと思う」
「日曜の朝っていう、わりとリセットする日だったりするし、ボーッとする日だったりするわけじゃない? どっかではお葬式が行われてたり、どっかで結婚式とかあったり、誕生日会とかが起こっていたり。ってことを全部総括して、フワ~って考えめぐらしてたら、“ああ、でも、どの場面にいる自分も、あんまり変わんないな”って、すごく思ったの。何か特別な日? だけど普通な日じゃん、みたいな…。このアルバムの中で言ったら、一番私らしい。ふだんの私が見えるといいなっていう出来上がり」
「初めて好きな人とか男の子とかそういうことじゃなくて、友達のことで、特定の人物ありきで書き出した歌詞だな。これまた親友の話なのに『Making Love』っていう…観点から来てるのが、ちょっと私の異常な部分なんだけど…」
「すごくね、直球で、今までで一番素直に言えたの。「だれよりも幸せになってほしい」とか、「悲しみは似合わない君の目に」なんてさ、ほんとラブレターみたいじゃん。それが、「あ、そっか、親友だから言えたのかな」っていうのが不思議。なんかその『Making Love』っていう視点から、女同士だから…届かない気持ちみたいなのが、何か永遠の片思いみたいな感じがちょっとあって、お互いに親友って思い合ってても、そういう関係にならないけど、強く好きって思う相手、ってところで何かこういう…かわいいラブレターっぽいのが書けるんだと思うの」
「(『COLORS』と『海路』が)私の哲学をすごくあらわしてる2曲で、自分のキャンバスは自由だと思うのね。でも、やっぱ額縁ってすごく大事じゃない? でも、それを選ぶのはやっぱ他人だったりっていうのが、すごーく不思議で。自分の手を離れて受け取り手のセンスにゆだねるしかないっていうとこで、それが作品の最終的な過程。それを許すことによってひとりよがりじゃない作品ができると思うのね。どんな場所でどんな景色を見つめて聴くかとかはもう全部その人の額縁、でも悪いこととしてじゃなくてそれでいいんだよっていうことで、額縁選ぶのは他人だっていうことを言いたくて、それは『COLORS』とつながってるのね」
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