【速レポ】<中津川 WILD WOOD 2026>、Parklifeの初日トリはGLIM SPANKY「中津川は、ほぼ地元です」

<中津川 WILD WOOD 2026>初日、Parklifeステージのトリを務めるのは、GLIM SPANKY。松尾レミ(Vo/G)はこの日のMCで「中津川は、ほぼ地元です」と語っていたが、GLIM SPANKYのふたり、松尾と亀本寛貴(G)はこの中津川から近い長野県飯田市あたりの出身。「小さい頃、家族とも遊びに来ていた」という馴染みある地のフェスで、ステージのトリを務める思いは格別だろう。この日のセットリストには、今年3月にリリースしたアルバム『Éclore』収録の新しい曲はもちろん、10代までを過ごした地元で書いた曲も並んだ。
ライブは今から10年前にリリースした「ワイルド・サイドを行け」でスタートした。かどしゅんたろう(Dr)、栗原大(B)、中込陽大(Key)というお馴染みのライブメンバーとで重ねてきたアンサンブルは、荒野を土煙を立てながらごきげんにドライヴするようなノリが抜群だ。豪快にエンジンを震わせるようなビートや鮮やかなギターリフに、会場を埋めた観客の体温が上昇していくのがわかる。


松尾のハスキーだが、伸びのいいハイトーンが会場を突き抜けていくのも爽快。かと思うと「大天使」では、どこかレトロでキッチュな歌謡ポップの香りを漂わせる。ちょっと独創的なベースラインをフィーチャーしたイントロと、パープルの妖しい照明とがマッチして毒っぽいポップさが際立つ。ケバケバしくノイジーなアンサンブルが、ざらっとしたボーカルを引き立てる「怒りをくれよ」へと続いた前半は、それぞれに振り切れたサウンドで聴き手の感情を振り回していく流れだ。
「ありがとう、WILD WOOD。ただいま中津川! 晴れてよかったね。昨日は長野市でライブだったんですけど、ずっと“晴れるかな”って気にしてました。(天気が)夜までもってよかった」と松尾は嬉しそうに語る。
また、亀本は「我々あまりフェスでこういう暗い時間帯にやることがないので、嬉しいです。トリですからね。皆さん体力残さず使い切って。そんなセットリストを持って来ました」と、ここからはさらにアグレッシヴなサウンドで観客のボルテージを上げた。


最初に叩き込んだのは、松尾曰く「GLIM SPANKY最新のブルースロック」である「衝動」。体の奥底から感情が轟々と音を立てて湧き上がってくるようなサウンドが凄まじく、またドラマーはシアトリカルなプレイでも魅せる。周囲の空気をも捻じ曲げていくようなその音の迫力に、観客からワッと声が上がり拍手が起こる。
「いいね、みんな元気だね。東京は雨ばかりだったから、こっちに来たら天気が良くて最高の気分。まだ夏を終わらせたくないので、熱く盛り上がっていこう!」(松尾)と、ダンサブルな「Fighter」で踊らせる。最新アルバムからの「春色ベイビーブルー」は、昼間の緑鮮やかな景色にはまりそうな華やかさがあるが、夜の照明の中ではよりファンタジックで、爽快な風を巻き起こす。


「地元が近いっていう話をしたけど、実家で作った曲もたくさんあって。大学で長野から上京するんですけど、“バンドどうしよう”とか“就職どうしよう”とかいろんな葛藤があって。そのいろんな悩みの中でできた曲。ここで歌う意味があると思うし、みんなにも寄り添う曲になったら」──松尾レミ
と松尾がギターを弾き語りながら歌い出したのは、「大人になったら」。夢を叶え、音楽家となって見る地元の景色は、どのように映っているのだろう。ちょっとした感傷もあったりするんだろうか。いつにも増してエモーショナルな歌にグッとくる。サイケリックで華やかなアンサンブルによる「愛が満ちるまで」で、みんなで楽しく踊ろうと晴れやかに締めくくった。

観客の拍手喝采に応えてアンコールに立ったGLIM SPANKY。「最後はこれも古い曲やろうかな。昔からやってるごきげんなロックンロールです」と「Flower Song」へ。メンバーそれぞれのソロパートで最後まで盛り上げ、松尾のパワフルで長い長いロングトーンや亀本の饒舌なギターで初日のParklifeステージをまとめ上げた。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎木下マリ
■セットリスト 【Parklife】
1.ワイルド・サイドを行け
2.大天使
3.怒りをくれよ
4.衝動
5.Fighter
6.春色ベイビーブルー
7.大人になったら
8.愛が満ちるまで
encore
en1.Flower Song
■<中津川 WILD WOOD 2026>
9月19日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月20日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
〒509-9132 岐阜県中津川市茄子川1683-797
open10:00 / start11:00 / 21:00終演予定
▼出演アーティスト ※A-Z順
【9/19(土)】
10-FEET / dustbox / GLIM SPANKY / Hump Back / JUN SKY WALKER(S) / 神はサイコロを振らない / KREVA / 黒夢 / Lucky Kilimanjaro / Omoinotake / Original Love & CADEJO / Penthouse / 礼賛 / レトロリロン / スガ シカオ / 水曜日のカンパネラ / 東京スカパラダイスオーケストラ / ユニコーン / 水平線(Opening Act)
【9/20(日)】
浅井健⼀ / THE BAWDIES / THE CHERRY COKE$ / FLYING KIDS / HEY-SMITH / 黒木渚 / moon drop / ねぐせ。 / 日食なつこ / Nothing’s Carved In Stone / OKAMOTO’S / サバシスター / 聖飢魔II /ストレイテナー / 竹内アンナ / 土岐麻子×和田唱×川口大輔 / w.o.d. / ヤバイTシャツ屋さん / ヤングスキニー / 板歯目(Opening Act)







