【速レポ】<中津川 WILD WOOD 2026>スガ シカオ、「みんなの明日に届けたいと思います」

日が暮れ始めた18時過ぎ、Parklifeのステージに立ったのはスガシカオだ。昨年はスガ シカオ with FUYU名義で出演したが、今年は4人編成のバンド(FUYU(Dr)、ハナブサユウキ(Key)、小山将平(G)、Park(B))を引き連れて中津川に帰ってきたスガを、ステージ前から後方まで、芝生をギッシリ埋めつくした観衆が大歓声で迎え入れた。
ドラムと歪んだギターに乗せて歌い出したのは「19才」。《大キライな ぼく 19才》とサビを歌い「カモン!」と叫んだスガの声に合わせて、全員が音を出して後押しする。飛び跳ねるようにステップを踏みながら歌うスガとメンバーたちに、観客も一斉に飛び跳ねて呼応する。

アコギを持つと、「日も暮れてきたけど、雨も降らないし、今日一日、俺たちは台風に勝ったんだよ!」と勝利宣言を発動したスガに「うぉぉ~!」と歓声を上げて心を1つにする中津川ピープル。すかさず歌いだした「Party People」では、《やってるんだって? 30年もミュージシャン》と、来年迎えるデビュー30周年をかけて歌詞をもじって歌う(オリジナルの歌詞は「10年」)。

さらに《そんなこといいだろ ボリュームもっと上げろ》と声を張り上げて歌い、観客もさらにヒートアップ。間奏では小山がギターを掲げながら、豪快なソロでアピールしてみせた。開始後すぐにどっぷりと日が落ちたParklifeには、暗闇の中で大勢の人々が体を揺らしうごめいている。そんな中で歌われたのは、「HOP STEP DIVE」。疾走感溢れる演奏に乗せて、言葉をひとつひとつ置いていくように歌われるメッセージが胸に迫る。


スガはエレキギターに持ち替えると、「日が暮れてきちゃったんだけど、今日はまだ夏みたいな雰囲気なんで、この曲をみんなにお送りします」との紹介からキーボードのイントロが鳴り出した「午後のパレード」では、「ディスコだよ、ディスコ!」と煽るスガの言葉と共に爽快なサウンドスケープがフィールドに広がって行く。そこにないミラーボールが浮かんでくるようなアッパーな演奏に、観客たちは右手を左右に振りながらステージと一体になっていく。ハナブサのキーボードソロがさらに興奮を煽り立てる。


「ちょっとみんな最高じゃない!? 一番後ろまでめっちゃ楽しんでいるのが見えるよ。裏が10-FEETだっていうのに(笑)。昨日、タクシーの中ですげえ大男が横に座ってきて、誰かと思ったら、降りるときに“TAKUMAです”って言われたからね。今日は俺、勝ったと思ったんだよね(笑)」とエピソードを明かすと、笑いつつ拍手を送る観客たちに「ありがとう!」と感謝するスガ。Parklifeらしい、和やかな雰囲気でライブは進んでいく。
「みんなそれぞれ、毎日いい事もあるけど、嫌なこととか、つらいこともあると思うので、今日はこの曲をみんなの明日に届けたいと思います」との言葉から、始まったギターのイントロは「Progress」だ。赤裸々に自分自身と向き合いながら描かれる心象風景が、誰の心にも重なったのだろう、1番を歌い終えるとすさまじい歓声が沸き上がった。先ほどまでの曲と打って変わりじっと静かに聴き入っていた人々も、後半になるにつれスガの歌声に応えるように、自然に手を上げてリズムを取りながら歌っている。間奏中に「みんなの明日へ!」と語り掛けるスガ。ラストで響かせた驚きのロングトーンに、どよめき交じりの大歓声が上がる中で歌い終えた。

ガラリと空気感が変わったダンサブルなロックチューン「ハチミツ」では小山のディレイがかかった疾走感溢れるリフレインがドラマティックに曲を演出した。アコギを弾きながらの「ストーリー」では、ビシッとしたキメも気持ち良いタイトなバンドの演奏を身に纏い、躍動感豊かに歌う。Parkと共にFUYUのドラムセット前に足を運んで音を確かめあうようにギターを弾き、ソウルフルに歌い上げた。

「大事なお知らせがあります! 私、来年いよいよデビュー30周年を迎えることになりました!(大拍手)その記念コンサートが名古屋でもあります! 総勢12人のアコースティックバンドを従えて名古屋で30周年公演を行いたいと思います。しかも、30周年応援ゲストとして、今日もライブをしていたOriginal Loveの田島貴男が暴れにやってきます! 是非みなさん、お越しください!」
Parkが前に出て弾くスラップベースに合わせてスガがエレキギターをカッティングして、ラストナンバー「コノユビトマレ」に突入すると、ディスコティックな演奏に場内は大沸騰。腕を振りながら一体となる壮観な光景が広がった。

「最高だぜー! みんなまた会おうなー!」と叫んで曲を締めくくると、「みんな最後まで楽しんで行ってね。明日も雨が降りませんように!」と、明日のフェスのことまで気遣うやさしさも発揮して、最高に盛り上がりを見せたステージを後にした。

取材・文◎岡本貴之
撮影◎AZUSA TAKADA
■セットリスト 【Parklife】
1.19才
2.Party People
3.HOP STEP DIVE
4.午後のパレード
5.Progress
6.ハチミツ
7.ストーリー
8.コノユビトマレ
■<中津川 WILD WOOD 2026>
9月19日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月20日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
〒509-9132 岐阜県中津川市茄子川1683-797
open10:00 / start11:00 / 21:00終演予定
▼出演アーティスト ※A-Z順
【9/19(土)】
10-FEET / dustbox / GLIM SPANKY / Hump Back / JUN SKY WALKER(S) / 神はサイコロを振らない / KREVA / 黒夢 / Lucky Kilimanjaro / Omoinotake / Original Love & CADEJO / Penthouse / 礼賛 / レトロリロン / スガ シカオ / 水曜日のカンパネラ / 東京スカパラダイスオーケストラ / ユニコーン / 水平線(Opening Act)
【9/20(日)】
浅井健⼀ / THE BAWDIES / THE CHERRY COKE$ / FLYING KIDS / HEY-SMITH / 黒木渚 / moon drop / ねぐせ。 / 日食なつこ / Nothing’s Carved In Stone / OKAMOTO’S / サバシスター / 聖飢魔II /ストレイテナー / 竹内アンナ / 土岐麻子×和田唱×川口大輔 / w.o.d. / ヤバイTシャツ屋さん / ヤングスキニー / 板歯目(Opening Act)







