みんなから届いた声とアーティスト達とのコラボレーション!
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みんなから届いた声とアーティスト達とのコラボレーション“VOICE OF LOVE”!
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<VOICE OF LOVE 2003 Special Live Tour>ライヴレポート@東京STUDIO COAST |
12/19(金)、新木場のSTUDIO COASTにて<VOICE OF LOVE 2003 Special Live Tour>の東京公演が開催された。開演前から会場近くには若いBボーイ、Bガールが続々と集結。<VOICE OF LOVE>のメッセージ、そしてこのプロジェクトのコンセプトが若い層にも確実に届いていることを実感した。会場に入るとすでに中は満員、独特の熱気に支配されていた。 オープニングを務めたのはAI。スキルフルなラップでオーディエンスを盛り上げていく。かと思えば「戦場のメリークリスマス」では切なく歌うなど、多彩な面を見せる。次に登場した弱冠15歳のEMYLIは、「RAIN」を情感たっぷりに歌い上げた。そのEMYLIの若さと好対照だったのが、次に続いたL.L BROTHERS。大人の男の渋さでダンディなR&Bナンバーを披露。MICHICOはMCで「ソロのライヴは初めて」と緊張気味に話していたが、声量豊かで芯のある声で見事に歌いきった。山本領平は「<VOICE OF LOVE>の“VOICE”は皆さんの声のこと」と観客に伝えると、2月にリリースの新曲「Set Free」を披露。キュートなファッションで登場したkazamiは哀愁漂うスローチューンを聴かせ、続いて登場したこちらもキュートな女性ラップ・デュオのBENNIE Kはオーガニックなトラックに乗せて躍動感あるラップを聴かせた。こうした個性も違う、様々なアーティストを観ることができるのもこのイベントの魅力だ。 後半は、Booが力強いリズミカルなラップを聴かせると、海外からのゲストLENA PARKが登場。ピアノとアコギをフィーチャーしたしっとりと切ない曲で、素晴らしい歌唱力を披露した。続くHI-Dが、ハートウォーミングなスローバラード「君がいるから」で会場を沸かせるとピンクのトップスで登場したTinaは「思いが世界に届きますように」とMCをし、ハスキーでハリのある力強い歌声で「Magic」など3曲を披露。DJ KAORIがショーン・ポールのミックスで会場を盛り上げ、Tylerは2人の女性ダンサーとセクシーなダンスを見せた。そして、いよいよZEEBRA&DJ KENBOが登場。「時間が短めだからガッツリ飛ばして行くぜ」と、序盤からハイテンションなラップ。「Bボーイズ、Bガールズ、24日に予定ないやつはオレんちでパーティな」とZEEBRAが言うと会場からは大きな歓声が沸いた。続いて黒い和服で登場したLISAもハイテンションに飛ばし、コール&レスポンスで会場を一つにした。 そしてラスト、出演アーティスト全員がステージに上り、プロジェクトの発起人、今井了介が子供を抱いてステージに上がり、挨拶をした後、会場も一体となって「VOICE OF LOVE ~上を向いて歩こう」を合唱。最後にスペシャル・ゲストとしてTLCのチリも登場。「今日は体調が悪くて歌えないけど、TLCはこれまでも子供たちのためのプログラムに参加してきた。日本に来れてうれしいわ」と挨拶、大歓声が起こった。 音楽を通じて心をひとつにできたことで、もっと大きな可能性にチャレンジできるのではないか? そんな気分にさせられた一夜だった。 取材・文●末吉靖永 |