早くも完売続出！　レディオヘッド、コールドプレイ、ホワイトストライプスらが人気のUKフェスティヴァル情報

イギリスの気候もすっかり夏らしくなり、いよいよロック・フェスティヴァルの季節が到来した。UKでは今年、６月14・15日に行なわれたワイト島フェスティヴァルを皮切りに、８月の終わりまでに約10ものビッグ・フェスティヴァルが開催される。

数年前、これらのフェスティヴァルは飽和状態、人気も下降気味だと言われていた。しかしBBC.comによると、今年はどのフェスティヴァルもチケットの売れ行きが好調で、グラストンベリーをはじめ、レディングやVフェスティヴァルでは今までにない記録的な売り上げを達成したという。

2000年に開催されたグラストンベリーは、フェスティヴァル前日でさえチケットが売れ残ってる状態だったが、今年は11万２千枚のチケットが発売開始18時間で完売。これは、イラク戦争の影響で海外に旅行する人が減ったからだとも、クラブ・カルチャーに厭きた若い世代がライブの音を好むようになったからだとも言われる。いずれにしろ、観客は10代の終わりから20代が多く、毎年さまざまなトラブルが懸念されている。このため、30代になると「集まる連中が嫌い」と背を向けてしまうことにも……。

今年の主なフェスティヴァルの開催日と出演するアーチィストは以下の通り。

●グラストンベリー・フェスティバル
　６月27～29日、サマセット、ピルトンのWorthy Farmで開催

UKで最も有名なロック・フェスティヴァルのひとつ。昨年は何事もなく成功を収めたものの、今年もトラブルを恐れる地元の人々に反対され一時は開催が危ぶまれた。主催者は「チケットがなければ、会場に近寄るな」と再三呼びかけており、これが今年のスローガンか？　出演するアーチストは、Radiohead、R.E.M.、David Gray、Manic Street Preachers、The Flaming Lips、Mogwai、Supergrass、Primal Scream、Doves、Super Furry Animals、The Coral、Sigur Rosなど盛りだくさん。

●T In The Park
　７月12・13日、キンロス近くのBaladoで開催

10年目を迎えるスコットランド最大のフェスティヴァル。５万５千枚のチケットが完売している。R.E.M.、Coldplay、The White Stripes、The Charlatans、The Streets、The Music、Underworld、The Flaming Lips、Feederらに加え、Idlewild、Snow Patrol、Teenage Fanclubといった地元、スコットランドのバンドが出演。

●V Festivals
　８月16・17日、スタフォードシャーのWeston Parkとエセックス、チェルムスフォードのHylands Parkで開催

今年８年目を迎えるフェスティヴァル。７万人収容できるスタフォードシャーと６万５千人収容のチェルムスフォードの2会場で開催される。出演アーティストは、Red Hot Chili Peppers、Coldplay、Foo Fighters、David Gray、The Coral、The Hives、Super Furry Animals、Queens Of The Stone Age、Feeder、Underworld、Kelly Osbourneなど。

●レディング／リーズ・フェスティヴァル
　8月22～24日、レディングのLittle Johns Farmとリーズのウエザビー、Branham Parkで開催

32年の歴史を誇るロック・フェスティヴァル。今年のチケットはその中でも最も早く売り切れたとか。Linkin Park、Blur、The White Stripes、Metallica、System Of A Down、Beck、Doves、The Streets、The Libertinesらアーティストが、日替わりでレディングとリーズの両会場で演奏する。

Ako Suzuki, London