性格 | ――中島さん自身は例えば、“ファンの人に自分のどんなところが受けてるんだろう?”とかって考えたりします?
中島: どーなんですかねぇ。でも私ってすごいマイナス思考なんですよ。あまのじゃくだから言うことは結構、キツいんですけど(笑)、ライヴ中とかもファンの人に謝っちゃうし。“ごめんねぇ~”とかって。だから、“どこがいいんだろう?”って知りたいけど、知るのが怖かったり。“好きだ”って言われるとすっごく嬉しいんだけど、どこかでプレッシャーを感じたりして。
――ちなみに、私の周りにいる中島さんファンによると、“けなげに一生懸命やってるところが好きだ”と。
中島:あら……、恥ずかしい(照笑)。
――(笑)それと、“媚びてないところがイイ”という意見もありました。
中島: それよく言われるんだけど、でも媚びてるよ。ってウソウソ(笑)。"媚びる"っていうのがどういうことなのかよくわかんないんですよね……。
――相手の顔色をうかがったり、“こうしたほうが売れる”って言われたらホイホイ方針を変えちゃうとか。
中島: あ、それは無理ですね。例えば、“こうやったら売れるんじゃない?”って言われたことが、自分にとって好きなことであればもちろんやらせてもらうけど、“これをやったら美嘉のプラスになるよ”って言われたら、美嘉のプラスになるだけなら、やらない。私は私のためだけにやってるわけじゃないから。例えば“ごめん、この仕事やってもらわないと私が困るんだ”って言われたら“じゃあ、やるよ”ってタイプだけど。
――自分をないがしろにしてるわけじゃなく?
中島: うん。おもしろくないんですよ。 何なんだろう…? でも小さい頃からそうですね。もちろんわがままを言わせてもらう時もあるし、自分の中で曲げれないものがあると、それは言うけど。…性格かな。性格ですね。ごめん、ひと言でまとめちゃった(笑)。 |
| LOTUS | ――曲のタイトルやファンクラブの名前もそうですけど、中島さんの周りには“LOTUS”って言葉がたくさんありますよね。何かキーワードになってるんですか?
中島: あの、好きなんです。蓮の花とか睡蓮とかが好きで。
――蓮は泥とかあまりキレイじゃないところに咲くんですよね。
中島: うん。っていうより、何なんですかね? 花の“元祖”って感じがするからじゃないかな。蓮とか睡蓮って、妙に色気づいてないというか(笑)、チューリップとかもキレイだけど、加工されてる感じがして。何かね、人間の手が加わってるのが好きじゃないんですね。でも睡蓮はそうじゃないでしょ?
――よりナチュラルなもののほうが好きですか?
中島: そうですね。私、全てにおいてナチュラルっていうか、素朴なものがいいというか。
ライヴの時も、ステージの上に置くものとかライトとか少なくしてって再三、言ってたんですよ(笑)。人間と楽器だけでいいんじゃないかなって思うし、セットとかって言われると、“そんなことしなくても大丈夫だから”って。“気つかわないでください”って感じで(笑)。必要最低限のものがあればいいと思うから。それは全てにおいてそうかもしれないですね。
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| 表情 | ――ジャケット写真や雑誌に載ってる写真とか、シブい表情が多いですよね。
中島: ん? シブい……?
――大人っぽいというか、こう眉間にシワを寄せてるような険しい表情のものもあったりして。
中島: そうですか~? あ、でも笑わないイメージあるかもしれないですね。本当はものっすごい笑うんだけどね(笑)。
でも確かに“笑って”って言われると“何で?”って思ったりするから、苦手は苦手なんですけど、頑張って笑った写真が選ばれなかったりするとちょっと切なかったりするんですよね(笑)。
――あはははは!
中島: でもそのお陰で得してるところもあって、ライヴとかで笑うと、“わー! 美嘉ちゃん笑った!”って(笑)。“美嘉だって笑うよ!”、“手も振るよ!”…って思うんですけど。
――そういえばTV番組「さんまのまんま」に出られた時も普通にしゃべってたし、笑ってたし。
中島: うん、私はああいう番組好きですよ。あの時、すーっごいおもしろかった! あ、自分じゃなくてさんまさんがね。
――これからもいっぱい出てくださいよ。
中島: フフッ、それはどうかな~?(含み笑)。
取材・文●梶原有紀子 |
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