「FITNESS DAYZ」 SKY records SKYR-0045 2001年6月6日発売 1,0500(tax in)
1. Fitness Dayz 2. Smoke A Cigarette 3. Aquarious 4. Fitness Dayz Lesson24. Amnesia |
まだまだNICOTINEのビデオが観られます! チェック! チェック!! チェック!!! |
SKY TOURS chapter II (A.D.2001) SPLIT IN THE SKY
6/15(金) 徳島ジッターバグ 6/17(日) 高松イマジン 6/18(月) 高知キャラバンサライ 6/20(水) 松山サロンキティ 6/22(金) 福岡ドラムロゴス 6/24(日) 広島チャイナタウン 6/25(月) 大阪マザーホール 6/28(木) 名古屋ダイアモンドホール 6/30(土) 仙台ジャンクボックス 7/2(月) 渋谷ON AIR EAST
※チケット購入者全員に“SKY records限定サンプラーCD”を会場にて無料配布! 〔問〕SKY MUSIC ENTERTAINMENT 047-480-3773
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| ――インディーズとメジャーからのダブル・リリースとは恐れ入りました!
YASU: あはは(笑)。経緯を言えば、まあ、いつもおもしろいことをやれないかなって捜してるんで。
HOWIE: 「NICOTINEを聴いて下さい」ってのを基本に、インディー、メジャーという固定概念を取り外したいって思ったんです。まあ、もともと(インディーで出していたのも)誰も出してくれないから自分たちで出してたわけだしね。
YASU: 今は、そんな垣根もないし、昔からやっていたレーベルも続いてるってことで、そこらへん掻き混ぜられたらおもしろいかなって。メジャーよりインディーのほうが売れちゃったりして…、とかね(笑)。
――ですね! ただ契約上の問題はなかったんですか?
YASU: その辺は理解してもらえている。ウチ等はSKY records(インディーズ盤を出しているレーベル)があって活動できている点もあるし、そのSKY records時代につき合ってくれた人たちともまたお付き合いできるかもしれないと思ったしね。
HOWIE: (メジャー)契約するときも、その辺は分かった上で契約してるから。インディー時代も自分たちで自分たちをコントロールしながらやってきたから、変に縛られる契約はしなかったんです。
――では、新作の内容ですが、両方共テーマ性を持ったものになりましたね。
YASU: 「300 PERFECT GAME」は、昨年(2000年)のツアー直前から始めたボウリングの曲です。HOWIEがツアーで地方に行くたびに練習に行くんで、僕もだんだんついて行くようになったんですよ。それからもうハマってますね(笑)。で、もう一つの「FITNESS DAYZ」は、HOWIEが通販が好きで健康器具を揃えていてね。そのお陰で体力ついていいですよ~。僕なんてどんどん太っちゃって(笑)。だから日常でHOWIEがハマっているものから曲が出来てますね。
HOWIE: 日常生活と音楽と変わんないですね。音楽も趣味、ペットも、カメラも、生活の一部。
――それにしても、多彩な趣味ですよね。
HOWIE: 今はね、VX2000というビデオカメラを持ってて、“Premier”というソフトで加工して遊んでますよ。好きなことをやっていないと生きていけないんでね。職業の音楽にしてもそうなんです。
YASU:
(註1)ボウル ボール(ball)とボウル(bowl)を区別するための、強~いこだわりの表われです。 | にしても、HOWIEの場合は趣味を越えてますね! 極めてます。遊びってさあ、ボウリングだったら女の子と遊ぶとかそんな感じじゃないですか。それがボウル(註1)や靴、グローヴ、バッグまで揃ろえちゃって10ゲームなんてざらにやる。もうスポーツになっちゃってますよ。
――なるほど。この2枚のシングルのサウンドに関しては、今までと変わった点はどこでしょう?
YASU: エンジニアを2人使ったところですかね。
HOWIE: 1人は'80年代メタルの人(Allen Isaacs)がやってくれました。アメリカ人です。「300~」、「PUNK ROCK BOWLING」、「FITNESS DAYZ」、「AQUARIOUS」をやってもらいました。
YASU: もう1人は前作と一緒の内海(通称UCCHIY)さんです。最初は2人立てるのって、失礼かなと思ったんですけど、よい意味で2人の方とセッションできました。
FULL: 僕はドラムと一緒に録って、ライヴのノリでいけたのは初めてでしたね。ドラムがいい感じで仕上がってくるので負けちゃらんないなって思いましたから。
――2人のエンジニアを立てることについては何か狙いがあったのでしょうか。
YASU: スケジュールの都合です。ディレクターに紹介してもらったんですが、(Allenが)'80年代メタルを通ってる人で良かったですよ! 今回は同じスタジオ内でも、僕は上の階のスタジオでギター録ってて、HOWIEは地下でヴォーカル録るっていう、お互いに顔を合わせずにレコーディングしていたんですね。
HOWIE: ギター終わったテイクを下に持ってきて歌入れて……、リレー方式ですね。
YASU: ある意味、楽しみでもあったね。一体、どういう風に上がってくるかなって。
HOWIE: サウンド面で変わったといえば、「FITNESS DAYZ」は打ち込みとか入れたしね。狙ったわけじゃないけど。
――その辺、遊び感覚に富んでますよね。
YASU: コンセプトもそうだけど、楽曲もサウンドも遊びたいよね。それにフィットネスっぽいでしょ?
HOWIE: 構成的に見て物足りなさを感じたんで、何かないかなって。NAOKIが普段はハウスやってるから、そこからも良いんじゃないかなってなったしね。僕は'80年代が好きで、そういった方面からも感じられて、すんなり入っていけたし。
――前作のアルバム『DESPERADO』(2000年2月発売)がバラエティに富んでいたので、そこからの進化系かなって感じたんですよ。
YASU: 2ndアルバムの『CARNIVAL』のときもそうだった! アルバムは結構バラエティに富んでるよね。
HOWIE: うん、1作ごとに変わり続けてるね。
YASU: HOWIEが言ってるんだけど、「このCD、4曲でお腹一杯になれるね」って。3,000円のアルバム買うんだったら、このシングル買え!ってね。
カナダ、アメリカを廻って、次は25曲入りフルアルバム! |
――NICOTINEはいわゆる今のメロコア以降のポップパンクの走り的存在だと思うんですが、その影には、常に新しいものを積極的に採り入れていくというスタイルがあるのでしょうか。
YASU: いやあ、ウチらはカリフォルニア・パンクですよ!
HOWIE: カリフォルニア系は好きですね。ん~、古いものをやりつつ誰もやらないから新しいと思われるのかな。結成以来変わっていないのは80's。その色はメロディラインからだったんだけど、徐々にサウンド面もそうしていこうかなってなってますから。
NAOKI: あとは展開が新しい感じになってきてると思うんです。「AQUARIOUS」、「FITNESS DAYZ」がそうなんだけど、構成の面ですね。
――インディーから出る盤の方が新たなる面の比重が大きいというのはおもしろいですね。
YASU: ……これねえ、狙って録ったんじゃないんですけどね。
HOWIE: はじめのコンセプトで言えば分け隔てなく聴いて欲しい。本当に、ただ単純にNICOTINEを楽しんで欲しいってメッセージですから。だから、僕たちは選曲に関しては“こだわり”は入れたくなかったから、スタッフに選んでもらいましたよ。
YASU: うんうん。最初、僕らは「FITNESS DAYZ」のほうがメジャーかなって思ってた。あとは、この曲だとSKY records向けってのもなかったしね。“どうだ! SKYの他のバンドらにこれが出来るのか、コノヤロ”って(笑)。
HOWIE: まあ、あくまでも音楽を聴いて欲しいんだけど、宣伝用の写真で引っかかっちゃうかもね。
YASU:
(註2)キャッチコピー 「300 PERFECT GAME」のキャッチコピーが、“あなたにもNICOTINEあげたい”、「FITNESS DAYS」のキャッチコピーが、“ビックリ・ドッキリメカ、発進~(ポチッとな~)”です。 | ジャケットですね。どちらかというとこれが一番新しいから! 今までのイメージが崩れ落ちるという。あとキャッチコピーですね。チェルシーとタイムボカン(註2)ですから(笑)。
HOWIE: あ、「FITNESS~」がメジャ-に勝ってる点が1つあるんです。歌詞カードが1ペ-ジ多い(笑)!
(註3)SKY TOURS NICOTINEを筆頭に、DONUT MAN、GORILLA ATTACKなど、SKY recordsレーベル所属のバンドが集まり、全国ツアーを行なうもの。今回で第2回目、6/15よりスタートした。今回の目玉のひとつとして、“パンカルチョ”を実施。この“パンカルチョ”とは、ツアー最終日の翌日(7/3)、バンド対抗でボウリング大会を実施、その順位結果をファンに予想してもらうもの。正解者にはプレゼントがあるとか! 投票はライヴ会場にて。 | ――(笑)。さて、今年のSKY TOURS(註3)は10ヶ所で行なわれますね。
HOWIE: 音楽をネームバリューで聴いてる人って多いから、そういう人に音楽ってそうじゃないよって言いたくて始めたんですね。けど、まだオーディエンスの方はそうじゃないんだなって感じて。何かアイデアないかって思ってたら、じゃあボウリングだと(笑)。
YASU: あるホームページのBBS(掲示板)に書き込みありましたよ。「NICOTINEって、ああボウリングのでしょ?」って(笑)。そう覚えている人がいたってことは引っかかってるんだよ、そのフックに。
――そんなNICOTINEの今後の活動についてお聞きしたいんですけど。
HOWIE: 8月にカナダで<warped tour>に参加して、戻ってアメリカ本土でツアーです。そして秋に25曲入り2,500円というフルアルバムを出します。これは昔からの曲も入れますよ。新録したり、リアレンジしてますね。
――それはベスト的、ヒストリー的と捕らえて良いのでしょうか。
HOWIE: ですね。基本は誰もやっていないというところから始まりました。楽なんですよね、先にやったことないことをやった方が。批判がないという点でもリラックスできるんです。
YASU: 名刺代わりにこれ聴いて、昔のが好きだったら当時の彼女を思い出して…、それはないか(笑)。
HOWIE: それからライヴの動員とCDのセールスが比例してないって現実があるんですよ。だったらライヴ感覚のCD作ろうと。25曲のブッ飛ばしたヤツをね。
YASU: これは良い出来ですよ。乞うご期待です。今、作ってるんですけど一番早い情報ですよ!
――それでは今年も休みはなさそうですね。
HOWIE: NICOTINEのスケジュールは2002年まで埋まってますから。亀の世話もしないといけないのになぁ…。ツアー中にゲーセンで6匹取りましてね。デカくなりましたよ。旭川で取って日本中持って回りました。
YASU: あぁ、じゃあ、今度は亀の曲か!(笑) |
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