寡黙な青年達、the blondie plastic wagonからメッセージが届いています。
<ライヴ・スケジュール> BITCHES BLUE TOUR
2001/5/23(水) 仙台MA.CA.NA 2001/5/25(金) 旭川カジノドライブ 2001/5/26(土) 札幌ベッシーホール 2001/5/30(水) 下北沢CLUB Que 〔問〕BAD MUSIC 03-3352-3779
2001/6/15(金) 下北沢CLUB Que 〔問〕下北沢CLUB Que 03-3412-9979 2001/6/17(日) 宇都宮VOGUE 〔問〕宇都宮VOGUE 028-639-0111 2001/6/28 (木) 下北沢CLUB Que 〔問〕下北沢CLUB Que 03-3412-9979
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| ――ライヴでMCをしないのはなぜですか?
仲俣: 必要ないから。
篠原: みんな音楽を聴きに来てるんでしょ? 俺らも音楽を聴かせたいから。
――地方によって客席の反応が違うと思うんですけど、特にやりやすい場所はありますか?
篠原: 音を出してる時点でゴキゲンだから、お客さんのリアクションでやりやすいとかっていうのはない。
――客席の反応は自分たちのプレイに影響しない?
篠原: やりやすい、やりにくいっていうことには関係ない。
――では、みなさんにとってライヴとはどんなものでしょう?
仲俣: 伝えたり、表現する場所。バンドをやってて、自分を見せる一番いい場所。
山田:うん、そう。
――表現したいものっていうのは何?
仲俣: 昨日の(ライヴの)まま。
――それを、観てない人にもわかるように表現すると?
仲俣: 観に来てくれないことには……。
――4月にリリースされたミニアルバム『bitches blue』収録曲の詞には<涙の塊>とか<泣きそうなんだ>とか、ウェットな単語が用いられていますが、それは作詞をしている篠原さんご自身の、脆さとか弱さを表現しようとしているからなんですか?
篠原: それも一部ではあると思う。そういう気分になるときもあるから。
――アルバム・タイトルの“blue”っていうのも、“ブルーな気分”のブルーに引っ掛けているのかな? と思ったんですけど。
篠原: そういう気分だったらそういう曲を作るし。
――このタイトルが意味するものとは?
篠原: 曲ができて、レコーディングして、聴いて・・・この言葉が浮かんできた。感覚でつけた。全部、感覚だから。音も詞も。気持ちとか心とか感情とか、そういうのって、俺らは…出てきてしまうっていうか。何も偽りはないから。
――詞を書くときに辞書って使います?
篠原: 日本語のときはないけど、英語のときは(使う)。
――練りに練ったものではなくて、フッと口をついて出てくる言葉のようですもんね。で、そういう自然に出てくる歌詞と音だということは、自分自身をわかってほしいという気持ちが音楽表現につながっているのかと。
篠原: それもあるけど・・・なんだかんだ言っても今この世界は素晴らしいと思うし、「くだらねぇ世の中だ」とかって言うタイプでもないから。そんなこと昔からみんなが言ってることだから。…悲しくもなるし。
――嬉しくもなる?
篠原: うん。そういうことに、みんな気づいてんのかなって。本当はぜんぜん自由じゃない、自由じゃなくしてるのは自分、とか。
――何をもって自由とするかっていうこともありますよね。
篠原: それは大事。・・・先が見えてないとできないこともあるし。目的は見えてるけど、でも、その先は・・・見えてるつもりだけかもしれない。
――トリオであることにこだわりはありますか?
篠原: こだわり…。
――ロック・バンドの編成としてはミニマムな構成なわけで、シンプルだからこそ表現できるもの、達成できる境地というものがあるかと思うんですけど。
篠原: ……まぁ、3人でできてしまっているから、他に誰か入れてやろうとはぜんぜん思わない。
――なんか、3人の間に言葉は要らないって感じですよね。「それ」「あれ」で通じちゃうような。
篠原: バンドってみんなそういうもんじゃないの? 感情が出てくるところが一緒っていうか。人と成りはぜんぜん違うんだけど……感覚。
ぶっきらぼうな口調ながら、一所懸命に頭の中で答えを整理し、嘘のない答えを導き出そうとする。その、不器用ながらも真摯な姿は、the blondie plastic wagonの音楽そのものであるような気がする。 |
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