スティーリー・ダン、母校から名誉博士号を授与される

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5月12日(土)、Steely Danのシンガー/ギタリストWalter Beckerとシンガー/キーボーディストのDonald Fagenは、'66年にFagenが一時通っていたバークリー音楽学院から名誉博士号を授与された。Fagenは昔の学校へは決して戻らないという曲の中の誓いを破り、スタンディングオベーションで迎えられた。The Boston Globeによると、彼は次のように聴衆に語ったとのこと。
「Mose Allisonのブルースから引用させてもらって、こう言いたい。“街に来て、願っていることがひとつだけある/街に来ると、ひとつの希望があるんだ/女から金を奪ったり/麻薬におぼれたりしてはダメだ”」

Beckerは授与時に少し哲学的なスピーチをし、30年以上も活動を共にしているパートナーへの思いを繰り返し述べた。
「これまでいっしょに歩んできたキャリアからのアドバイスを基に、言いたいことが2つある。第1に、自らの音楽人生を歩み始めると、人々は、その焦点を大衆のゴールと芸術的な熱望へ持っていこうとするだろう。常に自分自身に焦点を当てることが大事だ。それが何よりの近道だよ」Beckerは観衆に向かってこう付け加えた。「2つ目はブルースだ。ブルースをプレイしろ。ブルースを演奏するんだ。それはすべてを圧倒するものなんだ」

5月11日(金)、BeckerとFagenはBerklee Collegeの学生たちによるトリビュートコンサートに出席、そこでは2人のヒット曲が多く演奏された。演奏曲はSteely Danのクラシックカヴァー、“Peg”“Deacon Blues”“Do It Again”、そして(もちろん)“My Old School”といった曲で、さらに新しいナンバー、Cousin Dupreeも披露された。いつもは辛辣なBeckerもこれには感動し、次のように語っている。
「すごかった。すばらしかった。すべてが良かったよ」彼の悪友、Fagenはこう付け加える。「学生たちの演奏はすばらしかった。僕たちよりいい音を出してたよ」

Steely Danは2月にグラミーを獲得、3月にRock and Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)入りして以来、驚異的な数ヶ月を過ごしてきた。LAUNCHは今年初めに、このグループにもとうとう期限切れが迫っているのではとFagenとBeckerに訊いたが、Beckerはこう答えた。

「少しずつ、終わりに近づいていると思う」

Fagenはこう言う。
「満期のことなんて考えてもいない。僕たちのファンはたくさんいるし、レコードも安定して売れている。25年間もね」

「2人とも'60年代からまともな仕事に就いたことがないんだ」とBecker。Fagenはこう語る。「それに、コンサートをすると、オーディエンスは皆、エキサイトする。彼らは本当にコンサートが好きなんだ。みんながすごく楽しんでいる。だから、そのことにとても満足しているんだ。賞は、何というか……現実には賞をもらったんだけど、広い意味でのセールス宣伝だよ」

Bruce Simon, New York & Gary Graff, Detroit LAUNCH.com
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