【フジロック】腰の入ったグルーヴで言うことなし!
皮肉にもスタート直前からポツポツと来始め、すぐに本格的な雨降りとなってしまったFUJI ROCK FESTIVAL'00開幕。しかし、そんな過酷な3日間を予感させる不穏な状況も、このバンドの前ではどこ吹く風だった。 その名はFISHBONE。 スキャフルキングなど最近元気な日本のスカコア勢もこぞってフィバリットに上げるミクスチャーロックの元祖的存在である。 オープニングナンバーは「EVERYDAY SUNSHINE」。雨にけむる山中に“えぶりでぇいさんしゃ~ん”という陽気なフレーズがこだまする。しかも黒人メンバー全員で歌うコーラスが激ウマで力強いことこの上なし! 雨が降ったからこのナンバーにしたのか最初からその予定だったのかは不明だが、さした傘も身を包む雨ガッパも忘れ、心の中は太陽がさんさんと降り注ぐバハマ諸島なのであった。 おまけにベースのノーウッド・フイッシャーは、白い腰巻タオルのみのほぼ裸身(いやん)。なんでも前回の来日時もこの格好だったらしいが、これなら雨も関係ありません!(でも、タオルの下がどうなってるかが気になる…)。 ステージ後半では得意のスカ・ナンバーを連射し、客席前方は早くも狂喜のモッシュ状態。ボーカルのアンジェロは前述のスキャフルキングのニューアルバムにもゲスト参加しているので、そういった経緯でFISHBONEの存在を知った若いファンも多そうである。 もともとライブバンドとしての評価が高い彼らだけに、この状況は本当にすばらしいことだと思う。もちろん演奏は年季を感じさせる、腰の入ったグルーヴで言うことなし! そりゃそうだよな。なにしろレッチリより1年早かった真のミクスチャーロック・バンドなんだから…。 Reported by K.O.D.A |