――望木さんと星野さんはディータのリハーサル風景を、そして今井さんは本番のステージを観たんですよね。ディータの第一印象はどうでしたか? ■望木: 小っちゃいなぁ~って感じでしたね。周りにいた日本人スタッフのほうが大きかったですからね ■今井: プロモーション・ビデオ(“リラックス”)ではカッコいい路線をいっていたけど、実はカワイイって感じだったかな ■星野: んでも、体格はよかったよね。ラティーナ!って感じで(笑) ■望木: 声は出そうだなぁ~って思った(笑) ――ディータはどんな服装していましたか? ■望木: リハーサルでは、白いカットソーにGパンというラフな感じ ■今井: 本番では、白黒のサイケ模様のシャツに、パンツルック。それに黒のトレンチコート着てた ■望木: マトリックスじゃないんだから! ■一同: (大爆笑) ■星野: ちょっとヴェルファーレって雰囲気に合わせすぎたか?(笑) ――実際、彼女の歌を聴いてみて、いかがでしたか? ■一同: 歌、うまかった! ■望木: リハでも力抜いてなかったしね。モニターの調子が悪かったようだったけど ■星野: そうそう。自らスタッフに細かい指示出していたようで、そういう面でもやり手かなって感じた ■今井: 本番ではさらっとステージに上がって来て“エル・パライソ・リコ”と“リラックス”の2曲歌ったあと、曲紹介のMCが入って、3曲目の“モア・ザン・ナッシング”を歌ったあと『アリガトウ』と一言言って終わっちゃいましたね。でも、堂々とした歌いっぷりだった ――観客の反応はいかがでしたか? ■今井: パフォーマンスが始まる前は、アース・ウインド&ファイアーがフロアに流れていて、背広姿のサラリーマンが結構踊っていたんですけど、ディータが出て来てからは、若い人たちとさっと入れ替わりましたね。ヤマンバ系ギャルもいて、結構盛り上がってましたよ。マドンナの“ラ・イスラ・ボニータ”やセルジオ・メンデスの“マシュ・ケ・ナダ”をサンプリングで使っているから、座ってしまったサラリーマン層もノッてましたね ■望木: ’80年代のマドンナ層、’90、2000年代の今の若者層に対して、ツカミはOKだね ■今井: セルジオ・メンデスの“マシュ・ケ・ナダ”は’66年の大ヒット曲だしね ■望木: マドンナといえば、懐妊して2人目の子供ができたみたいだね ■今井: 3歳になった娘のルルドちゃんの父親とは、籍を入れないで産んだよね。今回のガイ・リッチー(イギリスの映画ディレクター)とは結婚するのかな? ■星野: どうだろうね。浮名が多いからね。ショウ・ビス界でも色恋沙汰でも、マドンナって強いよなぁ! ――“エル・パライソ・リコ”のサンプリング曲として、マドンナは“ラ・イスラ・ボニータ”使用OKを即出ししたということです。 ■今井: やっぱりディータの声がよかったのかな ■星野: マドンナが甘く歌っているのに対して、ディータはカチッと歌ってる感じがしたけどね ■望木: ディータの歌に、マドンナはリスペクトを感じ取ったのかな。モノマネって、される側は最初イヤな感じがするけど、“自分のことが好きなんだな”とか、尊敬とか何がしかの愛情が感じられると嬉しいらしいよ ■今井: 松任谷由実も、山田邦子のモノマネは愛情があるから許せるけど、清水ミチコのはバカにしてるとしか思えない!って言ってた(笑) ■望木: コロッケのモノマネで美川憲一が再ブレイクしたしね ■今井: 山田邦子のモノマネで島倉千代子も再ブレイクした ■星野: マドンナも若い層へのアピール狙いかな? to be continued…… 《セットリスト》 ・エル・パライソ・リコ(マドンナの“ラ・イスラ・ボニータ”を大胆サンプリング) ・リラックス(ダイアー・ストレイツの“Why Worry”を大半サンプリング) ・モア・ザン・ナッシング(セルジオ・メンデスの“マシュ・ケ・ナダ”を大幅サンプリング) |