【ライブレポート】<Monsters of Rock Cruise 2025>、今も輝き続けるギターヒーロー、マイケル・シェンカー

先日、プロモーション来日を果たしたばかりのマイケル・シェンカーも2年ぶりに<Monsters of Rock Cruise>フェスティバルに出演した。


UFO時代の名曲を豪華ゲストとコラボした『My Years With U.F.O.』アルバムを2024年9月にリリースしたマイケル・シェンカーは、リリースツアーのシンガーにはエリック・グロンウォール(ex H.E.A.T , ex スキッド・ロウ)が発表されているが、今回のクルーズフェスはロビン・マッコーリー(Vo)でのステージだ。マイケルはディーンギターの契約が終了し、2024年からギブソンギターを再び愛用しており、ステージバックドロップもギブソン仕様になっている。

1stステージは、UFOの楽曲は一切ナシの完全M.S.G.で攻め、近年定番化している「Into the Arena」からのスタート。2曲目からステージに登場したロビン・マッコーリーは華々しく、いつの時代の曲も表現力があり、ここでは「Looking for Love」や「On and On」のポップ曲が特に受けていたと思う。お馴染みのメンバーであるスティーヴ・マン(Key、G)は鍵盤だけでなくギターでフロントに出る場面も多く、バレンド・クルボワ(B.)のトレードマークとなっているキックアクションも炸裂、ボド・ショプフ(Dr)は静かに見えてパワフルなドラミングを披露。





マイケル・シェンカーは終始、未だ現役感溢れるプレイと素晴らしいギターのトーンで細かいフレージングも丁寧に弾いている。特に「Red Sky」でのソロはシェンカーの才能を再認識した。いつ観てもギターヒーローな姿は変わらず、近年はMCやメンバー紹介をするのも定番になっている。
別日の2ndステージでは、事前にスペシャルゲストがアナウンスされた。『My Years With U.F.O.』アルバムに参加したミュージシャンが何人かこのフェスには出演しているので期待も高まる。前半は1stステージとほぼ同じ流れだったが、後半に「Shoot Shoot」でUFO曲コーナーが始まる。この曲はロビン・マッコーリーが続けて歌い、「Natural Thing」でジョエル・ホークストラ(G / ホワイトスネイク, レボリューション・セインツ等)が登場して場内を沸かせた。





そしてラストに2人目のゲストであるジェフ・スコット・ソート(Vo)が「Lights Out」を歌い、賑やかに幕を閉じる。ロビンが歌うロックンロールなUFO曲も非常に盛り上がり、やはりアメリカでのマイケル・シェンカーはUFO曲が人気のようだ。
彼らはこの後、『My Years With U.F.O.』ツアーがいよいよ欧米で始まる。スキッド・ロウでは叶わなかったエリック・グロンウォールを伴った日本公演も待ち遠しい。



文・写真◎Sweeet Rock / Aki
< Michael Schenker ~ Monsters of Rock Cruise 2025 ~>
【1st Stage / 2025.3.11】
1.Into the Arena
2.Cry for the Nations
3.Looking for Love
4.Red Sky
5.Emergency
6.Attack of the Mad Axeman
7.On and On
8.Armed and Ready
9.Desert Song
10.Let Sleeping Dogs Lie
11.Assault Attack
【2nd Stage / 2025.3.14】
1.Into the Arena
2.Looking for Love
3.Red Sky
4.Emergency
5.Attack of the Mad Axeman
6.On and On
7.Armed and Ready
8.Shoot Shoot
9.Natural Things
10.Too Hot Too Handle
11.Lights Out
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