双極スペクトラム、新メンバー2人が加入。新体制始動ワンマン開催

双極スペクトラムによる新体制始動ワンマン＜努力！友情！勝利ん寺拳法！＞が12月12日、横浜1000CLUBにて開催された。

◆ライブ写真

2カ月前、グループ結成当初から共に双極スペクトラムを創り上げてきた、ゆうが卒業するも、今回新たに2人のメンバーを迎え入れ7人で新体制のスタートを切った双極スペクトラム。

新メンバーは、アイドル経験のある常震るな(水色担当)と、アイドルは初めてだが、ギタリストとしてバンドのステージに立っていた麻田ちひろ(黄色担当)だ。



SEが鳴る会場で、ファンに向けてかめはめ波を打つポーズをしながら登場したメンバー。ゆうの卒業の日、メンバーひとりひとりの手紙が読まれた感動的なシーンや、ファンの方が涙を流していたことも記憶に新しいが、まずは元気な姿で登場したメンバーを見て安心させられる。2カ月半振りにステージに帰ってきた5人と、双極スペクトラムとして初めてステージに立つ新メンバー2人、各々の想いを乗せ「すっごいたのしい」から始まったこの日のライブは、双極スペクトラムらしい展開で進んでいった。



初期楽曲の「救済バタフライ」では、オリジナルメンバーの禊や田嶋はるが先導する中、新メンバーも一生懸命ついていく。双極スペクトラムのライブではバックバンドが入ることもしばしばあるが、この日はメンバー7人のみでのステージ。音のサポートがない分、メンバー各々の実力のみで勝負しなければならない。歌やダンスに関しては、現在はまだ発展途上ではあるものの、双極スペクトラムとして頑張っていきたいという意志は、メンバーの真剣な表情から伝わってきた。


禊と田嶋はるの安定したパフォーマンス、無敵てるくんの元気の良い煽り、さくま(さくま)の軽やかさと赤色時雨のダイナミックさが光るダンスに、常震るなと麻田ちひろのフレッシュさが加わった、新しい双極スペクトラム。発展途上だからこそ、ここからどう進化していくのか、期待が募る。


MCでは新メンバーのみならず、他のメンバーも全員が新しい自己紹介を披露するなど、会場が和やかなムードになっていく中、スペシャルゲストとして、ゆうがステージに登場するというサプライズも。実は、ゆうがダンスの構成やメンバーの配置を考え、新メンバーの練習で指導にもあたっていたというトークも飛び交った。グループ卒業後もこうしたかたちで双極スペクトラムを支えてくれることは、とても心強い。今後も卒業したメンバーを含め、みんなで高みを目指していけるグループであってほしいと切に願う。


双極スペクトラムのメンバーは、ステージ上でも常に「自然体」だ。「アイドルだから可愛く、格好良く、完璧でいなきゃいけない」といった固定概念を持ち合わせていないように感じる。学生時代、クラスのムードメーカーだった男子のような、身近に感じられる存在。それこそが、このグループの魅力に繋がっているのではないかと、ライブを観る度に感じさせられるのだ。

メンバーの生誕祭や遠征など、楽しいイベントが今後も続いていくなか、3月27日には、Spotify O-EASTにて4周年記念ワンマンを行うことが発表された。新メンバーにとっては加入から半年程での大舞台となるが、成長した姿を見せてくれることを期待している。

文◎藤代冬馬
写真◎上野宏幸（株式会社LINKSOLU-リンクソルウ-）