【速レポ】<REDLINE>FOR A REASON、“みんなのステージ”で伝える「生きていこうぜ!」

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「ちょっとリハさせてもらいます!」

<REDLINE>2日目12時30分すぎ。RIOT STAGE、つまり幕張メッセ国際展示場11のセンターステージにこの日最初に上がったのは、FOR A REASONだ。

◆ライブ写真

まだ本番スタート前の時間帯。しかしながらTAKUMA(G)がマイクを通して、今日は特別にステージダイブが許されたことを観客に告げるとアリーナからは大歓声があがり、まだサウンドチェックの段階にも関わらず、既に多くのダイバーがステージへ上り、ダイブを連発。メンバーも観客も十分すぎるほどのウォーミングアップを終えたところで、KENGO(Vo)が「幕張は、速い曲が好きだって聞いてますけど、速くて踊れる曲を、1曲目からいくぜ!“It's Not Over”!」とシャウト。YASU(B)とMORITO(G)が高々と右手を挙げると、TOMO(Dr)のカウントで、“狂喜乱舞”ともいうべきステージダイブが荒れ狂う35分間が始まった。


FOR A REASONの楽曲は、とにかく高速で駆け抜けていくようなハイスピードなビートと、そこに織り交ぜられるメロディアスなフレーズ、そして全員が合唱できるユニゾンのコーラスが最大の魅力。このステージでも、まさしくエモやハードコアの醍醐味を感じさせながらも、どこかヒューマンな温もりとピースフルな空気感で会場を覆いつくしながら、「Best Kept Secrets」「Promises Kept」と間髪入れずに楽曲を連投していく。

「<REDLINE>、調子はどうだ!? 今日に向けて新曲を準備してきたから、一緒に歌ってくれ!」というKENGOのMCで、12月6日に配信がスタートしたばかりの3年ぶりの新曲「Growing Up」へ。タイトさとラウドさを兼ね備えたリズム隊のうえで、TAKUMAのギターがグルーヴを加速させ、もう一方のMORITOのギターが轟音の中で音楽的な彩りを加えていく。そこで歌われるKENGOの英語詞ボーカルは、“まだまだ一緒に成長していこう”といったメッセージを、大勢の観客に対してではなく、観客の一人一人に向けて力強く歌っていく。

TAKUMAもまたMCで「5年前の<REDLINE>に出た時に、10年務めた会社を辞めたんだよね。でもこうやって今、生きてることを証明している。みんなも仕事とか学校とか辛い人もいるだろうけど、辞めても生きていけるから、覚えといて。自分に“I Don't Care”を言い聞かせて、生きていこうぜ!」と語り、彼らの歌とビートが、良い時も悪い時も含めて「大丈夫だ」とみんなを支えてくれる。


その後も「Since You've Been Gone」や「Elapse of Life」を立て続けに披露すると、「1999」ではバンドも観客も最高潮にヒートアップ。ステージに上がったダイバーたちがマイクを取り合い「ウォーオオ! ウォーオオ!」の大合唱。気付けば、メンバー以上にたくさんの人数の観客たちがステージ上を埋め尽くすというカオス状態となりながらも、決して無秩序な状況ではなく、そこに強烈なまでの愛を感じさせる点が、TAKUMAが繰り返し言葉にする「全員野球」であり、FOR A REASONが掲げる「みんなのステージ」「みんなのマイク」を象徴するシーンを生み出した。

そしてラスト、感動的なイントロの響きから、ギターのフィードバック音で最後のエネルギーを爆発させるように「Carry On」を轟かせると、KENGOは何度も「ありがとう」と繰り返した。この言葉は、観客に向けてはもちろんのこと、今回でファイナルを迎えた<REDLINE>への感謝も含まれていたことは間違いないだろう。こうして、とてつもない爆発力を思う存分に放出し終えて、FOR A REASONの5人はRIOT STAGEを降りていった。


文◎布施雄一郎
写真◎suke

セットリスト

[RIOT STAGE]
1. It's Not Over
2. Best Kept Secrets
3. Promises Kept
4. Growing Up
5. Can We Start Again
6. I Don't Care
7. Since You've Been Gone
8. Elapse of Life
9. 1999
10. Live Your Heart and Always Follow
11. Carry On

■JMS主催<REDLINE ALL THE FINAL>

12月7日(土) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
12月8日(日) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
open9:00 / start10:30 / 終演予定22:00

▼12月7日(土)出演アーティスト
ACIDMAN、Age Factory、ALI、ASP、Awich、bacho、FAT PROP、FOMARE、go!go!vanillas、HERO COMPLEX、KOTORI、MONGOL800、MY FIRST STORY、PEDRO、RIZE、SATOH、SIX LOUNGE、THE FOREVER YOUNG、TETORA、tricot、w.o.d.、WurtS、04 Limited Sazabys、クリープハイプ、サンボマスター、ハルカミライ、東京スカパラダイスオーケストラ、優里
▼12月8日(日)出演アーティスト
AFJB、BLUE ENCOUNT、coldrain、Crossfaith、Crystal Lake、CVLTE、Dragon Ash、dustbox、EGG BRAIN、ENTH、FACT、Fear,and Loathing in LasVegas、FOR A REASON、HEY-SMITH、MAN WITH A MISSION、MONOEYES、MY FIRST STORY、NOISEMAKER、Northern19、Paledusk、ROTTENGRAFFTY、SHADOWS、SHANK、SiM、The BONEZ、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、TOTALFAT、WORSTRASH、マキシマム ザ ホルモン

■REDLINE ALL THE FINAL PROJECT “REDLINE DREAM BAND”

2024年12月6日(金)配信開始
※デジタルシングル
▼Vocal
Adam Graham (FACT)
AG (NOISEMAKER)
GEN (04 Limited Sazabys)
Hiro (SHADOWS / FACT)
細美武士 (MONOEYES)
庵原将平 (SHANK)
Jean-ken Jhonny (MAN WITH A MISSION)
Jesse (The BONEZ / RIZE)
JOEY (EGG BRAIN)
Jose (TOTALFAT)
Kaito (Paledusk)
笠原健太郎 (Northern19)
Kenta Koie (Crossfaith)
Kj (Dragon Ash / The Ravens)
MAH (SiM)
Masato (coldrain)
N∀OKI (ROTTENGRAFFTY)
NOBUYA (ROTTENGRAFFTY)
Suga (dustbox)
▼Guitar
Kazuki (SHADOWS / FACT)
YD (Crystal Lake)
Daidai (Paledusk)
▼Bass
チヨ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
▼Drums
Tatsuya (Crossfaith)
▼Special Thanks
169 イチロー, タクマ, タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)



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