【速レポ】<REDLINE>SHANK「終わってしまうのは寂しいけど、みんなすぐ会えるんで」
14年間続いた<REDLINE>の歴史にもうじき幕が下りようとしている20時50分。BODY STAGEのファイナルアクトを任されたのは、2024年に結成から20年目を迎えたSHANK。前から後ろまで人で埋めつくされた会場にSEが響くなか、さほど緊張した様子もなく、いつものようにふらりとステージに現われた庵原将平(Vo,B)、松崎兵太(G,Cho)、早川尚希(Ds,Cho)。
◆ライブ写真
しかし庵原が左手のコブシをゆっくりあげたのが合図だった。松崎がギターのフィードバック音を、早川がシンバルを鳴らし始めた。軽い挨拶と共にSHANKが聴かせるのは「Surface」。深く伸びやかな歌声をどこまでも響かせ、オーディエンス全員を一瞬で引き込み、心もつかんでいった。そこからすかさず「Departure」へ入るという絶妙な流れ。さらに間を作ることなく、曲をどんどん畳みかけていく。のっけから気持ちをつかまれたオーディエンスだから、曲のたびに心を沸き立たせ続けた。
「長崎の漁業組合・SHANKといいます。NOISEMAKERはカッコ良くない? 北海道の風です、みたいな。俺ら、“長崎の風”ばい(笑)。こっちのステージでトリ任せてくれて、ありがとうございます。楽しんで帰るわ、好き勝手やってくれ」──庵原
メロウでありながら力強い「Set the fire」をはじめ、ライブのキラーチューンを次から次へと連投し、全員を楽しませていくSHANK。早川が正式加入してまだ1年も経っていないが、結成20周年を記念した精力的ツアーや様々なライブを経験したことも功を奏して、バンドとしての仕上がりっぷりが凄まじい。
3人それぞれが自分の役割と相手のプレイをしっかり熟知。互いを活かしあいながら作るアンサンブルは強くてしなやか。しかも一人ずつが鳴らす音も良ければ、プレイそのものも抜群な安定感と演奏力。トリオ編成とは思えぬ厚みだってある。
疾走曲からスカテイストを盛り込んだ曲、ポップ感覚が強めのものなど、SHANKは様々な曲調を作っているが、今のSHANKが鳴らすと、どれもが厚くて熱い。3人のエネルギーが凝縮した音楽は最高でしかない。
「JMS、ありがとうございます。ここだけの話、僕らは一回、JMSを裏切って、エイベックスに行きました(笑)。だけど毎回、こうやって呼んでくれる。感謝しています。終わってしまうのは寂しいけど、みんな、すぐ会えるんで。なんかあったら、また集まりましょう」──庵原
そう言いながら、ライブ後半も様々な曲を織り交ぜながら突き進むSHANK。伸びやかなメロディや歌に合わせてコブシがあがり、熱い音に煽られてフロアでは人が飛び、<REDLINE>のファイナルをエンディングの瞬間まで強烈に彩り続けた。
文◎長谷川幸信
写真◎MASANORI FUJIKAWA
セットリスト
1.Surface
2.Departure
3.Two sweet coffees a day
4.620
5.Set the fire
6.Hope
7.Extreme
8.Life is...
9.Wake Up Call
10.Steady
11.Take Me Back
12.Good Night Darling
13.submarine
■JMS主催<REDLINE ALL THE FINAL>
12月8日(日) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
open9:00 / start10:30 / 終演予定22:00
▼12月7日(土)出演アーティスト
ACIDMAN、Age Factory、ALI、ASP、Awich、bacho、FAT PROP、FOMARE、go!go!vanillas、HERO COMPLEX、KOTORI、MONGOL800、MY FIRST STORY、PEDRO、RIZE、SATOH、SIX LOUNGE、THE FOREVER YOUNG、TETORA、tricot、w.o.d.、WurtS、04 Limited Sazabys、クリープハイプ、サンボマスター、ハルカミライ、東京スカパラダイスオーケストラ、優里
▼12月8日(日)出演アーティスト
AFJB、BLUE ENCOUNT、coldrain、Crossfaith、Crystal Lake、CVLTE、Dragon Ash、dustbox、EGG BRAIN、ENTH、FACT、Fear,and Loathing in LasVegas、FOR A REASON、HEY-SMITH、MAN WITH A MISSION、MONOEYES、MY FIRST STORY、NOISEMAKER、Northern19、Paledusk、ROTTENGRAFFTY、SHADOWS、SHANK、SiM、The BONEZ、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、TOTALFAT、WORSTRASH、マキシマム ザ ホルモン
■REDLINE ALL THE FINAL PROJECT “REDLINE DREAM BAND”
※デジタルシングル
▼Vocal
Adam Graham (FACT)
AG (NOISEMAKER)
GEN (04 Limited Sazabys)
Hiro (SHADOWS / FACT)
細美武士 (MONOEYES)
庵原将平 (SHANK)
Jean-ken Jhonny (MAN WITH A MISSION)
Jesse (The BONEZ / RIZE)
JOEY (EGG BRAIN)
Jose (TOTALFAT)
Kaito (Paledusk)
笠原健太郎 (Northern19)
Kenta Koie (Crossfaith)
Kj (Dragon Ash / The Ravens)
MAH (SiM)
Masato (coldrain)
N∀OKI (ROTTENGRAFFTY)
NOBUYA (ROTTENGRAFFTY)
Suga (dustbox)
▼Guitar
Kazuki (SHADOWS / FACT)
YD (Crystal Lake)
Daidai (Paledusk)
▼Bass
チヨ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
▼Drums
Tatsuya (Crossfaith)
▼Special Thanks
169 イチロー, タクマ, タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
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