【俺の楽器・私の愛機】1701「NO.1657より･･･つづきました」

【Gibson Les Paul Custom'89】（横浜市　十面鬼ゴルゴス　58歳）


ギブレスについての鑑定力を短時間で習得した私は、「物欲は、鮮度が命」に則り、デジマートを軸に物色を開始。

やがてチェリーレッドの89年製カスタムを発掘するに至り、都内の店舗に馳せ参じることに。対面するや、セクスィなオーラに早くもニヤつきが止まらず。

何よりも音。音が優先ですわ。んでマーシャル直結。Eでジャラッと鳴らすと、え？何が起きた？ズシーン＆バシャーンの轟音が。太ももに食い込む赤いお尻。体重ジャスト5kgの「太鳴り」に驚愕。記憶を辿ると、落雷で真っ二つにさける巨木の音が近いかな。メリメリ。バキーン。空気が破ける！ギターでこんな音が出るんだ...天井を仰ぐこと数秒。

実はコイツに行きつくまでに、近年の黒カスを数本試奏済みでして。うん。まぁキラキラした派手な音は素敵だけど、買うにはちょっとなぁ。若いなぁ。もう少しコクが欲しいのよ。グラビアアイドルよりは、熟女がいいよねぇ。

この'89は、弦に触れただけで歌い出す感度の良さ。しっとりとした肌触り。ムチっとしたエボニー指板とほどよく透けてきた、トップの豊潤な色気。女優でいうと「鈴木砂羽」かな。皆さんお好きですよねぇ。

購入後、一週間かけて舐めあげるようにじっくり磨きあげ。くすみが取れて、ツヤが増して、あぁ桃色吐息。

ステッカー貼ったり、SWプレート替えたり、Tシャツ買ったり、ストラップ買ったりして、貢ぐ貢ぐ。毎日が極楽です。さらにハイの抜けを向上させるべく、コンデンサーをビタミンQにお試し変更。これが大当たりでして。雑木林を上手に間引いて青空が拝めるような、乾いたスッコーン感がたまりませぬ。

弾いてよし。磨いてよし。眺めてよし。音が凄すぎて、バンドでは使えそうにないので在宅勤務と外出制限を課して、ラブ〇ールよろしく、一人で楽しむことになるでしょう（ムフ）。

NO.832のハードテイルストラトと、奇しくも同い年の89年製。2本並べて、夜な夜なムフフ。この頃のギターは当たりだなぁ。もっと買っておけばよかった。当時の私には、レスカスなぞ高嶺の花もいいところで、指を加えて眺めているだけでしたが、ついに最高のスケを手に入れました。生きていてよかった。財布から大枚が消えましたが、頑張ってきた自分へのご褒美です。夢は叶うのですねぇ。

ありがとう。俺。





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こんなに大量のエロを放出するレスポールをはじめてみました。いや、放出しているのはレスポールじゃなくて、レスポールを愛でる十面鬼ゴルゴスさんか。でも気持ちは震えるほど分かる。昔はレスポール・カスタムといえば黒か白しか興味なかったけど、ある時を境にチェリーサンバーストやナチュラルブロンド、ワインレッドあたりが猛烈に欲しくなって、今に至ります。そう、今でも欲しいのです。ブラックのカスタムを売って資金を手元に確保するという行動にまで出たのに、出会いなく、いつの間にか資金も飲み代に吸い込まれていったという切ない片思い。いいなあ。エロいレスポール・カスタム。いいなあ。（BARKS 烏丸哲也）


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