【俺の楽器・私の愛機】1410「スペックだけで買ったスネア」

【TAMA Starclassic Quilted Maple SQS148】（宮城県仙台市　ゴールド万次郎　58歳）


17歳の時「サイモン・フィリップスが左手でハイハットを叩いていた」とジェフ・ベックの来日公演を見に行った友達の言葉が忘れられず、18歳からオープンハンド（ハイハットは左で叩き、ライドは右で叩く）にチャレンジ。

情報量の少ない時代とはいえ「スネアが深胴ならAORのような低音も出るだろう」と浅はかな考えでした。当時は深胴スネアに対応したスネアスタンドはなく、深いスネアを叩くにはオープンハンド一択でした。

3ヶ月間、毎日お箸と歯ブラシを左手で使い、シカゴの「素直になれなくて」やAC/DC フィル・ラッドの音を再現したく黒沢楽器に14×10のヤマハYD7000のタムを持ち込み、スナッピーを付けてもらいました。スネアベッドは自分で加工しましたが、スナッピーノイズが酷く、数年使用し他のスネアに戻しました。

バンドを辞め社会人になった結婚後、ストリートライブを見た帰りにフラッと寄った楽器屋でTAMAのこのスネアに遭遇。「深さ８インチ」に心が反応。試打を申し出ましたが店員さんに断られ、カタログを見せて頂き「メイプル材を厚さ10mm ,13プライという超厚胴に形成」の文字で即決。（超厚胴ならフィル・ラッドの音出るんじゃないか…）

ヘッド選びを試行錯誤した結果「レモ　パワーストロークP4 」に落ち着き、フィル・ラッドの音が出ます。

夜の仕事に備えドラムのある部屋でお昼寝中、東日本大震災に遭い頭の傍にこのスネアが倒れてきましたが無傷でした。危なーい！


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ドラマーなら一度は憧れるオープンハンド。僕の場合は菅沼孝三さんきっかけで知ったビリー・コブハムでした。左右両利きでレギュラーもマッチドも使いこし、圧倒的な手数で攻撃的かと思った途端、左手で繊細なレガート刻みだしたりしてぶっ飛んだもんです。8インチの深胴かつメイプル13プライでパワーストロークP4ですか。さぞかし深く低く太く引き締まったあの感じの音が出るんでしょうね。気持ちよさそう。しかし…僕そのCozy Powellのステッカーが貼ってある自作スネアを見たことある気がして、ブックマークのドラムフォルダを探してみたら…びっくり！なんとゴールド万次郎さんのブログで拝見したのでした！投稿ありがとうございます！（楽器人チーフP イマイ）



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