ジ・エッジ「U2を脱退しようと思う度に、どうせ同じメンバーを選ぶんだろうとの結論に至る」
U2は1976年に結成されてから不動のラインナップで活動を続けているが、ギタリストのジ・エッジは、フロントマンのボノと衝突し、何度か脱退したいと考えたことがあるそうだ。しかし、その度に同じ結論に至り、思い留まってきたという。
彼は、英国の新聞『The Telegraph』のインタビューで、お互いにプレッシャーをかけたり、挑み合ったり、イラつかせることがあるのは創作面ではプラスな関係だが、「ときどき、本当にへこむことがある。そういうときは、こう自問するんだ。“よし、辞めてやる。もっと苦労が少なく楽しいことをやろう。それはなんだ?” それで考えてみる。“そうだな、僕は音楽は好きだ。でも、ソロ・アーティストになりたいか? ないな。だったら、本当にいいシンガーを見つけないと。ならば、ボノとやるな。それに、他のバンドとは違う完全に独自なリズム・セクションが必要だ。そうなると、アダム(・クレイトン)とラリー(・マレン・ジュニア)だな」
「だから辞めようと思う度にU2が再び結成されている。僕らは全員、お互いが一緒のときに、より輝くってわかってる。だから、U2を解散するのはとても難しい」
ジ・エッジはまた、ドラマーのラリーが今後しばらくライヴ活動に参加しないことから流れ始めた「U2は解散を考えている」との噂を否定している。ラリーは昨年秋、病名や症状等は明かしていないが、「手術を受け、回復する時間を持つ」ため、年内はパフォーマンスできないと公表していた。
秋に米ラスベガスで開かれるレジデンシー公演には、彼の代わりにBram van den Bergが参加する。
U2は来週(3月17日)、過去の楽曲に新たな解釈を与え再レコーディングしたニュー・アルバム『Songs Of Surrender』をリリースする。
Ako Suzuki