OverTone、全国ツアー完走「みんなで一緒に歌うことがこの3年間、一番叶えたかった夢でした」
OverToneのライブツアー<OverTone Live Tour 2022-2023 「POP APP」>が1月28日(土)、岡山・CRAZYMAMA KINGDOMでツアーファイナルを迎えた。そのオフィシャルレポートをお届けする。
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4人組ボーカルグループOverToneが、2022年12月から全国8か所をまわってきた<OverTone Live Tour 2022-2023 「POP APP」>のファイナル公演を1月28日(土) 、岡山・CRAZYMAMA KINGDOMで迎えた。
このツアーは、2022年12月にリリースしたアルバム『POP APP』を引っ提げており、OverToneの歌唱力が引き立つ新曲をふんだんに取り入れたライブが見物だ。会場は開演前からツアーのラストを見届ける熱量のあるファンで賑わう。
ファーストナンバーは、アルバムでも1曲目「Prologue」。歌詞の通り、OverToneが作る歴史の始まりを見せてくれるように力強く歌い上げる。2曲目「モンスター」、GUCCHIから「今日で最後よ! 心置きなくいきますよー! 全員でいこうぜー!」と、クラップの合図。客席はクラップでライブ序盤から盛り上がることを忘れない。
メンバー1人ずつ会場に集まったファンへ挨拶を終えると、八上から「岡山公演のみなさん! 今日ファイナルですけど、全9公演の中で一番アツい時間にしませんかー!?」と声がかかり、そのまま、タオルを振り回して盛り上がる「青のSUN」。ドライブデートをイメージするナンバー、「夏ミカン」が続き、会場がドライブ中の車内に変わる。
メンバー紹介で、客席とのコールアンドレスポンスを楽しみ、「Journey」披露の流れは“オバトン”ライブの定番。会場によって声出しOKとなった本ツアー、会場にファンの声が響くのがメンバーも嬉しいのか、笑顔が溢れる。
ライブ中盤、ラブソングが続く。「I&YOU」をアカペラで1コーラス響かせ、「平行線ロマンス」に移る。歌唱力に定評があるOverToneだからできるパフォーマンスだ。そのまま恋人への想いを優しく歌う「それと、愛 」、別れた相手への気持ちを女性目線で歌う「つよがり」を続ける。いろんな“愛”の感情を4人がそれぞれの歌声に強弱をつけ生み出すハーモニーは、心地良く、聞き入らずにはいられない。
MCは一転、アマノが寝起きのパジャマ姿でマイナンバーカードの写真登録をしてしまった話で客席を笑わせる。「これってどうにかならないんですかね?」と問いかけると八上から「10年はそのままやな」とツッコまれ、NOWAR The 匠に「ファイナルになんの話をしてるん?」と止められる。
そして簡単な振付指導をしたあと、アルバムのリード曲「論外」を披露。振付動画はSNSにも投稿されていたので、メンバーとファンの息はピッタリだ。OverToneはこのツアーからサポートのバックDJを入れていない。代わりにダンスの振付を入れたり、ステージにちょっとしたアレンジをしたり、さまざまなことに挑戦している。4人の自力で挑む、そんな意思が感じ取れる。そしてファンもその時、その時のオバトンについて来てくれている。
最近では楽曲の作詞を多く担当するGUCCHIが、自分なりの愛の解釈をゆっくり伝え、恋人への変わらない愛を「赤い線」、大人になってから気付く親の愛を「オレンジ色」にのせて歌う。「オレンジ色」の途中、八上はあえてマイクを通さず、自分の声を響かせた。
本編ラストのMC、1か月間で9箇所をまわり、楽しくあっという間だったツアー期間にメンバー各々が思いを馳せ、八上が語る。「3年前に自粛期間が始まったり、いろんな当たり前が覆されて、でも1年経ったくらいから今まであった当たり前を失っていくことが当たり前、そうなりそうで怖かったけど、徐々に日常を取り戻してきていることに胸をときめかせています。みんなで一緒に歌うってことがこの3年間、一番叶えたかった夢でした。岡山ファイナル、全員で歌ってください」と、コロナ禍に作られた「M7」を披露。
曲の間奏では、GUCCHIから「TVとか、ラジオとかSNS、いろんなところでOverToneの音楽が流れてほしいって思ってるけど、この歌だけは、“あなた”と歌うために、“あなた”が聞いてくれたらそれだけでいいってそんな想いで書きました」とアツいメッセージが伝えられる。客席もツアーラストで思い残すことのないよう、メンバーの気持ちに応えて歌う。また翌日から日々を頑張るファンへ、「Have a nice day!!!」を披露して本編を終了させた。
世の中に溢れる便利なアプリケーションのように身近にあって、力になれる存在でありたい。そんなことを意識して作られたアルバム『POP APP』。このツアーを見て改めて考えると、ファンに向けたメンバーなりの“愛”のように思う。そしてこのツアーに足を運んだファンはOverToneに“愛”をむけてくれている。そんな愛に溢れた相思相愛なライブツアーは幕を閉じた。
アンコール中のMCでは、2023年の初夏に1stフルアルバムをリリースすること、6月25日から全国7か所を回るツアーの開催が発表され、ファンとの再会を約束した。昨年のメジャーデビューを経て、走り続けるOverToneからますます目が離せない。
撮影◎藤田駿(ARIGATO MUSIC)
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■<OverTone Live Tour 2022-2023 「POP APP」>2023年1月28日(土)@岡山・CRAZYMAMA KINGDOM セットリスト
1. Prologue
2. モンスター
3. 青のSUN
4. 夏ミカン
5. Journey
6. I&YOU
7. 平行線ロマンス
8. それと、愛
9. つよがり
10. 論外
11. 神様のルーレット
12. エリーに首ったけ
13. 赤い線
14. オレンジ色
15. GoodNight
16. M7
17. Have a nice day!!!
En1. ゼロ
En2. Encore
En3. 僕らの街
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2nd Mini Album『POP APP』
CRCP-40650 ¥1,800(税抜価格 ¥1,636)
配信リンク:https://lnk.to/popapp
収録曲:
1. Prologue
2. 赤い線
3. 論外
4. それと、愛
5. つよがり
6. Have a nice day!!!
<OverTone Live Tour 2023>
6月25日(日)岡山・CRAZY MAMA 2nd ROOM OPEN 16:30 / START 17:00
7月1日(土)石川・金沢AZ OPEN 16:30 / START 17:00
7月2日(日)愛知・SPADE BOX OPEN 16:30 / START 17:00
7月16日(日)福岡・DRUM SON OPEN 16:30 / START 17:00
7月22日(土)大阪・なんばHatch OPEN 16:30 / START 17:00
7月29日(土)宮城・LIVE HOUSE enn 2nd OPEN 16:30 / START 17:00
7月30日(日)東京・渋谷WWW OPEN 16:15 / START 17:00
◆OverTone オフィシャルサイト
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