ジョーダン・ルーデス、ミュージシャン志望者へ「才能があっても、音楽一本でやっていくのは難しい」
ドリーム・シアターのキーボード・プレイヤー、ジョーダン・ルーデスは、「こう言うのは悲しい」が、ミュージシャンを志す人たちにとって今の時代、才能があっても音楽だけで生計を立てるのは難しく、他に収入を得る手段を見つける必要があると忠告した。
ルーデスはKaaos TVのインタビューで、クリエイターやアーティストのパトロンとなり寄付することで、創作活動を支援したり作品を受け取ることができるプラットフォームPatreonについて問われると、こう語った。「とても道理にかなってる。僕は好きだよ。支援者がいるとは限らない若いアーティストのことを考えると、ちょっと難しい点はあるけどね。彼らはどうやってキャリアを伸ばすことができる? それを支援してくれるレコード会社はないだろう。インターネットを使い、自分の音楽を発表する方法を見つけなきゃならない。ものすごく大変だ。そういう音楽やミュージシャンで溢れかえっているからね。音楽を発表するプラットフォームは山のようにあるが、自分の音楽が聴いてもらえるのか? 違いを生むことはできるのか? 金になるのか? そこが問題だ。挑戦だよね。ミュージシャンを支援する方法を見つけようとしている会社はある。それに取り掛かっている人たちはいるんだけどね」
「僕は、ものすごく才能があっても、音楽で稼げるチャンスは本当に小さい、ほんのわずかだって理解するよう言ってるんだ。音楽を当てにせず、金を作る術を考えるべきだ。そのほうが安泰だ。ほかで金を作れば楽器が買えるし、ハッピーに音楽が作れる」「こんなこと言うのは悲しいよ。年齢問わず、音楽を作っている人たちには“俺はこれをやる。これが俺の人生になる”って言ってほしいからね。でも、それはどんどん難しくなってる」
ストリーミングが主流となった今、ミュージシャンへ支払われる印税は以前より少なくなり、最近、ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ、ロバート・プラント、ノエル・ギャラガー、デーモン・アルバーン、クリス・マーティンら150人以上のミュージシャンが、ストリーミングにおける著作権法を改善するよう、ボリス・ジョンソン英首相へ手紙を送った。
Ako Suzuki
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