元キング・クリムゾンのシンガー、ゴードン・ハスケルが死去

ポスト

キング・クリムゾンが1970年に発表したセカンド・アルバム『In The Wake Of Poseidon(ポセイドンのめざめ)』(一部)とサード『Lizard(リザード)』の制作に参加したヴォーカリスト/ベーシストのゴードン・ハスケルが、74歳で亡くなった。日曜日(10月18日)、彼のFacebookを通じ、訃報が伝えられた。死因は明かされていない。

◆ゴードン・ハスケル画像

英国ドーセットで誕生したハスケルは、60年代半ば、サイケデリック・ポップ・バンドFleur de Lysにベーシストとして加入。曲を制作すると同時に、アトランティック・レコーズのセッション・ミュージシャンとしても活動した。キング・クリムゾンには、オリジナル・ヴォーカリストのグレッグ・レイクが脱退したとき、学生時代の友人で一緒にバンドを結成したこともあるロバート・フリップから誘われ、加入した。しかし、音楽性の違いなどから短期間で脱退することとなった。

キング・クリムゾンは「KCでの彼の日々は、彼の長いキャリアにおいてとりわけハッピーなものではなかったが、The Wake Of Poseidon、そして特にLizardでの彼の業績はクリムゾン・コミュニティで高く評価されている」との声明を出し、フリップが設立したレーベルDiscipline Global Mobileのサイトで「GORDON HASKELL RIP」と、ハスケルの経歴や功績を紹介した。

ロバート・フリップは「うまく飛べよ、ゴードン」と追悼の言葉を上げている。







ハスケルは1969年リリースの『Sail In My Boat』をはじめ、計13作のソロ・アルバムを発表しており、2002年にリリースした『Harry’s Bar』は全英2位につけた。今年1月にニュー・アルバム『The Cat Who’s Got The Cream』を発表し、新型コロナウイルスの感染が拡大するまではライブ活動も行なっていた。

Ako Suzuki
この記事をポスト

この記事の関連情報