【インタビュー】ぜんぶ君のせいだ。、「来てくれたことへの感謝と愛が溢れるライブができたら」
全国15都市18公演にわたる未開拓&生誕ツアー<未夢命(いまだむめい)TOUR 2020>を今年1月からスタートさせるも新型コロナウィルス感染拡大防止に伴い、道半ばで中止となってしまった“ぜんぶ君のせいだ。”。活動自粛中は配信ライブなどを行なってきた彼女たちが、7月24日(金・祝)に、自身初となる中野サンプラザホールでの単独公演<生鳴兆候(バイタルサイン)>を開催することが決定した。彼女たちが5人揃ってステージに立つのは3月21日(土)の秋田公演以来、実に4ヶ月ぶり。ソーシャルディスタンスを保つために限られた客席でのライブとなり、しかも、ライブハウスではなくホールという場所で彼女たちはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今から楽しみでならない。
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──まず、未開拓&生誕ツアー<未夢命TOUR 2020>が途中(3月1日の鳥取公演以降の7公演)で中止になってしまった際の心境から聞かせてください。
如月愛海:ツアーが中止になってしまったのと同時に、4月18日にZepp DiverCity(TOKYO)でやるはずだったファイナル公演用の配信ライブをYouTube配信LIVEで6月19日に行うことが決定して。だから、悲しいと思う時間もあまりないままに、いかに配信で熱量と楽しさを伝えることができるかってことを考える方に必死でしたね。
ましろ:最初は配信でどう伝えたらいいかわからなくて。ライブで大事にしてきた曲はあまりできないのかなっていう感じだったんですけど、6月6日に振替公演も再延期になってしまったましろ生誕を配信したことで、いろいろとわかって。だから、6月19日の配信ライブでは、激しめの曲から「無題合唱」のような聴かせる曲もやることができた。直接は会えなくても、ネットを通してライブと同じようなことができたのは良かったなって思いますね。
凪あけぼの:配信LIVEには海外の方も遊びに来てくれたんですね。Zepp DiverCity(TOKYO)でできなかったことは悲しいけど、いろんな人に見てもらえたのは逆に良かったなって思います。
征之丞十五時:何人が見てくれているかもわかったしね。あと、普段のライブは見返すことができないんですけど、配信ライブは後から自分で見直すこともできるので、自分の反省点も見つけられて。配信ライブになってしまったことはマイナスかもしれないけど、自分の中でプラスに考えられたし、中止って決まっちゃった時も、絶対にまたやるぞ!っていう気持ちに切り替えられたので、マイナスに思うことは特になかったです。
一十三四:私、患いさん(ぜん君。のファンの呼称)達に「Zeppで幸せにするからね」ってめっちゃ言ってきて。「Zeppが初めてのライブだよ」とか、「よっちゃんのために、ぜん君。のために駆けつけるからね」って言ってくれてた子たちもいたんですね。そんな子たちのことを考えたら、最初は残念だなって思ったんですけど、みんなが言ったように、今まで直接会えなかった患いさんや、約束をかわしてきた患いさんたちとネットを通して会えた。私たちがどんな状況でも必死に頑張ってる姿を見て、「自分たちも違う形で応援しようと思う」とか、「こんな状況だけどすごく励まされるよ」って言ってくれたんですね。今の状況でもプラスだなって思えることも増えたし、約束を破ったわけではなく、また新しく大きなところに行くまでの道にもなれたなと思います。
インタビュー:永堀アツオ
■5th ALBUM『或夢命』
2019年12月18日(水)発売
(コドモメンタルINC.)