【インタビュー】BAND-MAIDの新たなる挑戦
■新しいことに挑戦したい
──そんな刺激的な体験もできたアルバムが完成して、みなさんは今作をどういうふうに位置づけていますか?
KANAMI:1年以上前から制作にとりかかっていたので、そのときの感情だったり、聴いていた音楽もフィードバックされているし、幅広い曲が集まったアルバムになったと思います。それと新しいことに挑戦したいという気持ちもありました。「At the drop of a hat」は今までにないタイプの曲で、令和になった日に作ったんです。
SAIKI:新しい元号が発表された日じゃなかったっけ?
KANAMI:あれ? あ、そうか発表された日だ。そう、そう。その通り(笑)。
小鳩:デモの仮タイトルも「令和」だったんですっぽ(笑)。インパクトが強すぎてなかなかタイトルが思い浮かばなかったんだっぽ。
KANAMI:(笑)。元号が変わったのと新しいBAND-MAIDの両方をこめた曲です。それと1曲目の「PAGE」もいままでにない曲ですね。この曲のほうを先に作ったんですけど、SAIKIに「At the drop of a hat」みたいな「アコースティックな雰囲気のアレンジにしてみたら?」ってアドバイスされて。
──BAND-MAIDのアルバムが「PAGE」のような広がりのあるメロディのミドルチューンで始まるのにもビックリしました。
KANAMI:「PAGE」は結婚式で流れる曲みたいなイメージで作ったんです。
SAIKI:ウエディング・ソング。
KANAMI:できれば、そういうCMで流してほしい(笑)。
小鳩:小鳩は結婚式のイメージだって知らなかったんですっぽ。歌詞を書くときにメンバーに相談したら、お化粧系にしたら? って言われて、じゃあ、コスメのCMソングを狙おうかなって(笑)。
SAIKI:アルバムは入れたい曲が多くて気づいたら15曲というボリュームになってしまったんですけど、完成してみてこれで良かったなと感じています。今作はミドルの曲が多いんですが、BAND-MAIDのハードロックは忘れずに。
──ミドルの聴かせるタイプが増えたのは大きな変化ですね。
SAIKI:お給仕を中心に考えていく中、BAND-MAIDはハードで激しい曲が多いので「ご主人様、お嬢様と一緒にゆっくり楽しめる時間もほしいね」っていう意見が一致したんです。そういう魅力がある曲を提案しても受け入れてくださるんじゃないかなって。ハードな曲にも成長した自分たちが感じられるアルバムになったと思います。
MISA:アルバムは1曲、1曲の良さが際立つ曲順で、どの曲がいいか選べないですね。
SAIKI:ベースのフレーズ、めちゃくちゃ難しくなってるもんね。
小鳩:「こんなに動く?」みたいな。
▲MISA(B)
MISA:1曲にかけられる時間が増えたのも良かった。1日かけて考えるんですけど、2日かけた曲もあったし。「輪廻」は「1回飲みに行ってから考え直そう」とか(笑)。
小鳩:逆に飲んでないときに考えた曲あるの?
MISA:「PAGE」を考えたときは飲んでないです(笑)。
AKANE:私は昔だったら、ミドルテンポの曲をここまで表現できなかったなと思いました。「Wonderland」も以前なら技術が追いついてなくて、曲のノリと細かさが出せなかったなって。「輪廻」のようなドコドコのツーバスの曲も、KANAMIからデモが送られてきたときは「うわっ、BPM190でツーバスの16ビートがきた」と思ったんですけど、「できる!」って。お給仕が活かされているのはもちろん、自分が着実に成長しているから表現できるようになったんだなって実感しました。
▲AKANE(Dr)
──小鳩さんが歌詞にこめたメッセージは?
小鳩:歌詞に関してはMISAと同じで考える時間を長くとれたのが大きかったですっぽ。そのときどきのインスピレーションだったり、そのときどきで思うことだったり、書いた季節も曲によって違いましたし、心に余裕があったので自由に伸び伸び気持ちを込めて書けましたっぽ。アルバムを通して1本の映画を見ているようなストーリー性がある構成になっていると思います。音楽的には今までは勢い重視のアルバムが多かったんですけど、今作ではようやくそうじゃない自分たちも見せられたので今までBAND-MAIDを聴いてこなかった人やちょっと抵抗があった人も1曲は絶対に好きな曲が見つかる1枚になったと思ってますっぽ。
──BAND-MAIDが掲げる世界征服に通じる夢をあきらめない気持ちもこめて?
小鳩:そういう部分もありつつ、初期のBAND-MAIDは強い女性像をテーマに歌詞を書いていたんですが、お給仕を通じて最近はより多くの方に聴いていただきたい、共感していただきたいという気持ちが出てきたので、性別関係なく自分に置き換えて聴いていただけるように。タイトルは『CONQUEROR』ですけど、心に響いたり、寄り添えるような歌詞が書きたいって、そこは意識しましたっぽ。
──どんどん進化しているんですね。
SAIKI:進化は来年だもんね(笑)。2019年は“激動”の年(<BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2019-2020 【激動】>の真っ最中)で、来年の2月のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の2デイズで進化するためにも今はどんどん吸収していく時期です。
小鳩:進化に向けて、今は爆発させるための準備期間ですね。お給仕でも今までやってこなかったチャレンジをしているんですっぽ。
SAIKI:【激動】ツアーの第2章では毎公演、セットリストを変えているので、そのときしか見られないお給仕になっているんです。その土地、その土地のご主人様、お嬢様から刺激をもらって、一緒に成長していって、ファイナル2デイズで進化した姿を見せたいですね。
小鳩:進化をやり遂げた先も楽しみにしてほしいね。そこからまた新しいBAND-MAIDが始まっていきますっぽ。
取材・文◎山本弘子
撮影◎清水 隆行(ビーフェイスクリエイティブ)
▲『CONQUEROR』初回生産限定盤A
▲『CONQUEROR』初回生産限定盤B
▲『CONQUEROR』通常盤
NEW ALBUM『CONQUEROR』
■初回生産限定盤A(CD+Blu-ray):CRCP-40590 / ¥4,545+tax
■初回生産限定盤B(CD+DVD):CRCP-40591 / ¥3,636+tax
■通常盤(CD):CRCP-40592 / ¥2,727+tax
[CD]
1. PAGE
2. glory
3. Liberal
4. endless Story
5. Mirage
6. At the drop of a hat
7. Wonderland
8. azure
9. Dilemma
10. Bubble
11. The Dragon Cries
12. flying high
13. カタルシス
14. Blooming
15. 輪廻
[Blu-ray / DVD]
MIKU KOBATO(G&Vo)、KANAMI(G)、MISA(B)、AKANE(Dr)Instrumental Music
Video
・「onset」(instrumental)
・「DICE」(instrumental)
・「DOMINATION」(instrumental)
※初回生産限定盤A(Blu-ray)のみ
マルチチャンネル映像対応(一部デッキによっては非対応)
デジパック仕様
ステッカー2種封入
[法人別特典]
※特典は先着の付与となりますので、なくなり次第終了となります。予めご了承ください。
※一部店舗に取扱いのない店舗がございますので、ご予約・ご購入時にご確認ください。
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・Amazon:オリジナルチケットフォルダー
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・全国HMV / HMV&BOOKS online:オリジナルA2サイズポスター TYPE-B
・ディスクユニオン:革製ロゴキーホルダー
・全国新星堂 / WonderGOO:アナザージャケット MISA Ver.
・楽天ブックス: アナザージャケット AKANE Ver.
・セブンネット: アナザージャケット KANAMI Ver.
・Neowing / CDJapan:オリジナルクリアファイル
・BAND-MAID INTERNATIONAL WEB SHOP(https://bandmaidshop.com/):オリジナル缶バッチ
<BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2019-2020 【激動】>
2019年
12月15日(日)長野・CLUB JUNK BOX
12月22日(日)京都・KBSホール
2020年
1月10日(金)愛知・名古屋ダイアモンドホール
1月11日(土)兵庫・神戸Harbor Studio
1月18日(土)鹿児島・CAPARVO HALL
1月19日(日)熊本・B.9 V1
<BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 【進化】>
2月13日(木)東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2月14日(金)東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
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