冨田勲メモリアルコンサート9月開催。特撮・アニメ・映画音楽を特集
2018年9月17日(月)に東京国際フォーラム・ホール Cにて、<冨田勲メモリアルコンサート ~特撮・アニメ・映画音楽特集~>が開催される。
日本で最初にシンセサイザーを導入したシンセサイザーの第一人者、冨田勲。2016年5月に他界し、11月に開催された冨田勲追悼特別公演では、大きな歓声と鳴り止まない拍手で幕を閉じた。あれから2年、待望の冨田勲メモリアルコンサートが実現する。
今回開催されるコンサートは、特撮・アニメ・映画音楽特集で、誰もが一度は耳にした名曲が揃い踏みの予定だという。『月の光』『展覧会の絵』『惑星』などのシンセサウンドで国際的な評価を集めた冨田勲であるが、それ以前の冨田は、わが国の映画・ドラマをまたにかけて大活躍したサウンドトラックの名手だった。本コンサートは、これまでに待望されながら実現を見なかった1960年代〜70年代半ばまでの冨田のめくるめくサウンドトラックの名作群を一堂に集めた夢の企画である。
目玉は、放映開始50年を迎えてなおファンの熱い支持を集める円谷プロの特撮ドラマ『マイティジャック』の映像付き演奏、そして『キャプテンウルトラ』『ノストラダムスの大予言』と当時ファンを唸らせた伝説の名曲群を気鋭の演奏集団オーケストラ・トリプティークが渾身の演奏で再現する。これらSF特撮シリーズに加えて、『ジャングル 大帝』『リボンの騎士』『ビッグ X』の名作テレビアニメ、さらには大河ドラマ『花の生涯』『徳川家康』『勝海舟』や『新日本紀行』『きょうの料理』などのNHK人気番組の傑作テーマ集まで、巨星・冨田勲の若き原点を堪能できる、またとないコンサートとなる。
なお、今年2018年5月に発売されたアルバム『MISSING LINK of TOMITA ~冨田勲 日本コロムビア初 期作品集 1953-1974~』からも演奏予定だ。コロムビアのアーカイブに遺された冨田の知られざる作品が今回披露される。
公演で指揮を執るのは、関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者の藤岡幸夫である。BBCフィルの定期演奏会に出演し『タイムズ』紙などで高く評価され、マンチェスター室内管弦楽団首席指揮者、日本フィル指揮者を経て、現在は関西フィル首席指揮者だ。毎年40公演以上を指揮し、2018年で19年目のシーズンを迎えた関西フィルとの一体感溢れる演奏は、常に高い評価を得ている。
また、樋口尚文が公演の監修を務める。
6月24日(日)より、チケットが発売される。
※photo by Yasuhiro Ohara
<冨田勲メモリアルコンサート ~特撮・アニメ・映画音楽特集~>
15:00 開演 (14:15 開場)
※未就学児童入場不可
指揮者:藤岡幸夫
監修:樋口尚文
演奏:オーケストラ・トリプティーク
合唱:シンフォニーヒルズ少年少女合唱団、ほか(調整中)
[主な演奏予定曲目]
【アニメ音楽】手塚治虫作品より
ジャングル大帝のテーマ
リボンの騎士、リボンのマーチ
ビッグX
【NHK作品より】
新日本紀行テーマ
大河ドラマ「花の生涯」テーマ
大河ドラマ「徳川家康」テーマ
大河ドラマ「勝海舟」より
【映画音楽より】
映画「ノストラダムスの大予言」組曲
【特撮作品より】
「キャプテンウルトラ」より
「マイティジャック」より(映像と共に演奏)
問い合わせ:キョードー東京 03-3407-8833
この記事の関連情報
冨田勲、『源氏物語幻想交響絵巻(Orchestra recording version)』ステレオ&Dolby Atmos版配信開始
ニック・ラスコムが日本の音楽をセレクトする「Tokyo Dreaming」第1弾のテーマは冨田勲
冨田勲×360 Reality Audio、AL配信スタート。宇川直宏による360度VR映像トレーラーも公開
冨田勲、最後の5年間のベストワークスを世界配信。フライング・ロータスからコメントも
【インタビュー】初音ミクの生みの親が語る、冨田勲と『イーハトーヴ交響曲』とバーチャルシンガーの未来
冨田勲×初音ミク『イーハトーヴ交響曲』アナログLP、Rellaによるイラストが全種公開
冨田勲×初音ミク『イーハトーヴ交響曲』、2012年初演時の音源がアナログリリース決定
ジャガ・ジャジスト、冨田勲に捧げる楽曲「Tomita」MV解禁
冨田勲、幻のシンセサイザーワーク発掘