スクリーンで“地獄系ロックバンド”ブーム到来…映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』に注目
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』が6月25日(土)より公開され、映画ランキングチャートを賑わせている。初日前日、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に主演の長瀬智也率いる劇中ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」が生出演すると、映画公式サイトにアクセスが集中し一時サーバーが落ちたという逸話も生まれた話題作だ。この映画、地獄図(ヘルズ)の存在はもちろんのこと、他にも様々な音楽要素が盛り込まれているのはご存知だろうか。
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まずは“今最も勢いのある地獄系ロックバンド”、ボーカル&ギター担当のキラーK(長瀬)率いるロックバンド”地獄図(ヘルズ)”から。【地獄専属ロックバンド】の名の通り、メンバーはまさかの全員”鬼”。ベースを務めるのはバンドの紅一点・赤鬼の邪子(清野)、そしてムードメーカー的存在でもある緑鬼のCOZY(桐谷)がドラム担当だ。
そのパフォーマンスの高さは、”地獄界”で多くのMOJA(亡者)を虜にするだけではなく、”現世”でも野外ロックフェス<MEYROCK>に出演し、さらにMステにて地上波デビューを果たしたほど。そんなヘルズがオープニングで歌い上げる『TOO YOUNG TO DIE!』は、「カッコよすぎて地獄に落ちた」という歌詞の通り、疾走感と迫力のある、まさに”カッコよすぎる”地獄図(ヘルズ)の代表曲ともいえる一曲に。また、「平常鬼」時と「ライブ」時で顔が一変する彼らの表情にも注目だ。いろんな意味で地獄図(ヘルズ)の魅力に取りつかれるのも時間の問題かもしれない。
そして、地獄図(ヘルズ)と敵対するのは、”地獄界”を代表するガールズバンド「デビルハラスメント」。とても女子高生とは思えないビジュアルをしたじゅんこ(皆川)が率いるドラムの修羅(シシド・カフカ)、ベースの鬼姫(清)。メンバーが全員”鬼”という地獄図(ヘルズ)に負けじと頭や額から血を流し、地獄の炎を彷彿とさせる赤く染まったセーラー服を身に纏い、一度見たら忘れられない衝撃的なインパクトを残している。
そんなメンバーたちの”笑撃”的な見た目の勢いそのままに、劇中でのギター、ベース、ドラム、それぞれクオリティの高い演奏はもちろん、ダンスあり、暴力あり(!?)のパフォーマンスは地獄図(ヘルズ)メンバーを圧倒させるほど。一方楽曲面ではBABYMETALやアリス十番のように、シンセサイザーが入ったロックな”アイドル感”のつまった楽曲を披露することもある。見た目の迫力とのギャップで確実にオーディエンスのときめきを攫っていく彼女たちの活躍に注目だ。
また、そんな本作に『地獄の軽音楽部』としても出演をしている快速東京の存在も見逃せない。バンド名の通り、まさに”快速”ともいえるほどのスピード感で演奏される彼らの楽曲は、ほとんどが1分以下か1分台前後という点も特徴のひとつ。野外ロックフェスにも多数出演し、じわじわとファンを獲得し続けている。さらに多摩美術大学のサークルで結成された彼らは、CDジャケット、グッズ、PV制作をも手掛けるなど、クリエイティブな一面も併せ持つ。キラーKも思わず嫉妬してしまうであろう、音楽、そしてクリエイターとしても才能を発揮する彼らの活躍に、今後要注目だ。そしてほんの一瞬だが、本作での演奏シーンにも注目して観ていただきたい。
独特な世界観の”地獄系ロックバンド”。さらに映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』ではchar、野村義男、マーティ・フリードマン、ROLLYなど、誰もが実力を認めるギタリストたちも多数出演している。一度観て全員見つけられなかったらもう一度観てみることを、強くオススメする。
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』
出演:長瀬智也 神木隆之介 / 尾野真千子 森川葵 / 桐谷健太 清野菜名 古舘寛治 皆川猿時 シシド・カフカ 清 / 古田新太 / 宮沢りえ ※古舘寛治の舘は「舎官」
監督・脚本:宮藤官九郎
製作:アスミック・エース 東宝 ジェイ・ストーム パルコ アミューズ 大人計画 KDDI GYAO
制作プロダクション:アスミック・エース
配給:東宝=アスミック・エース
http://tooyoungtodie.jp
[ストーリー]
地獄の赤鬼先生×キスもできずに死んじゃった高校生の 超絶地獄めぐり!
フツーの高校生・大助は、同級生のひろ美ちゃんのことが大好き。修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは──深紅に染まった空と炎、ドクロが転がり、人々が責め苦を受ける、ホンモノの【地獄】だった!! なんで俺だけ!? まだキスもしたことないのに、このまま死ぬには若すぎる!! 慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図を率いる赤鬼のキラーK。キラーKによると、なんと、えんま様の裁きにより現世に転生するチャンスがあるという! キラーKの“鬼特訓”のもと、生き返りを賭けた、大助の地獄めぐりが幕を明ける!!!!!
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